『地球の歩き方 ムーJAPAN:神秘の国の歩き方』完成間近記念! ムー×地球の歩き方×考古学者の鼎談動画公開
ムー、地球の歩き方、考古学者が集まって日本のミステリーを語り合う!
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国内旅行を謎で彩る「地球の歩き方 ムーJAPAN」刊行記念イベントが開催! 日本各地のミステリーを盛り上げる宣言が発せられた。
2022年、発売とともに大きな話題を呼んだ『地球の歩き方 ムー 〜異世界(パラレルワールド)の歩き方~』。ピラミッドやUFO目撃地など、世界のムー的スポットを「地球の歩き方」のフォーマットで紹介するという異色のトラベルガイドで、「ムーはともかく、地球の歩き方サイドはそのコラボいいの?」といった声もちらほらと漏れ聞こえたが、フタをあければ意外な化学反応が評判となり現在までで14万部となる大ヒットとなった。
海外が好評となれば、次は日本だ! というわけで、このたび異例のコラボの第2弾、日本国内のムー的スポットガイドブック『地球の歩き方 ムーJAPAN ~神秘の国の歩き方~』が2024年3月に刊行された。
これにあわせ、4月18日には新宿ロフトプラスワンにて刊行記念イベント「地球の歩き方vsムー 旅のミステリー対決! 青森キリストの墓の仕掛け人も参戦!」が開催。株式会社地球の歩き方社長・新井邦弘氏と「ムー」三上丈晴編集長が“禁断”のトークを繰り広げるなかに、スペシャルゲストとして「青森キリストの墓の仕掛け人」こと新郷村ふるさと活性化公社の角岸秀伸氏が参戦。そしてムー民であることを公言するアーティスト、坂東工さんが司会としてこの荒馬たちの手綱を操ることとなった。
そして……このトークイベントの前には記者発表会が行われた。これがプレス向けとは思えない、ほぼイベント0次会といった熱量と内容量となった。その模様をお届けしよう。
会見は、新井氏と三上編集長が30年ほど前にムー編集部での同僚だったという思い出話からスタート。
「新井さんは優秀な編集者として有名で、厳しかった。引き継ぎ作業でも全然笑わないんだもん!」と三上編集長がジャブを放てば、新井氏も「三上さんは編集としてこそ新人だったけど、ムー歴は入社時点で僕よりも長かった。ずーっとムー読んでる愛読者だっていうから意識してたんですよ」と返して「地球の歩き方ムー」につながる“因縁”が披露された。
そもそも「地球の歩き方 ムー」というウソのような企画が誕生したのも、新井氏とムーの関係性があればこそ。学研の「歴史群像」編集部などを経て、2020年に株式会社地球の歩き方社長に就任した新井氏。そのあいさつ周りで古巣のムー編集部を訪れた際、雑談のなかで社交辞令的に「なにか一緒にやりましょう」といったところ、翌日には編集部員が両誌のロゴを組み合わせた表紙サンプルを制作。そこで「ふたつのロゴの角度がぴったりはまる」というふしぎなシンクロニシティが発見されたこともあってか、そこからあれよあれよと具体的に話が進み、雑談が現実になってしまった……のだそうだ。
ひょうたんから駒のような話だが、しかしそれは決して無理筋の話ではなかったというのが、新井氏、三上編集長両者の共通認識。
新井氏いわく、「このイベントもそうですが、ムーと地球の歩き方は対決としてとらえられたり「混ぜるな危険」みたいにいわれたりするんだけど、じつは共通性があるんです。それはどちらもフィクションではないというところ。実はムーもファクトありきの話をしていて、まったく作り話ベースの記事ではない」。ムー時代に当時の編集長から「まず事実があり、そこからいかに論理を組み立てるか。それができていない記事はだめだ」と編集理念を叩き込まれた思い出を語りつつ、『地球の歩き方 ムー』が日本SF大会から贈られた「星雲賞 ノンフィクション部門」の賞状を披露した。まさに同書がノンフィクションであることのなによりの証である。
これに我が意を得たりと、三上編集長も「屁理屈も理屈の親戚ですから!」とムーのスタンスを喝破。
「ムーは一見「非常識」に見えますが、じつは「超常識」なんです。常識を知るためには超常識を知らなければいけないんですよ。闇があってこその光。黒があってはじめて白が際立つように、地球の歩き方はムーという闇を際立たせるための光になっているんです」と独特な三上節、ムー論法で必然性を語った。
さて、記者発表では本書発売にあわせて打ち立てられたある計画が発表された。
「地球の歩き方 ムー」「地球の歩き方 ムーJAPAN」を踏まえた「日本不思議再興計画」である。
青森のキリストの墓や各地のピラミッド山など、『地球の歩き方 ムーJAPAN』でとりあげた、あるいはとりあげきれなかった全国各地にあるミステリースポットや伝説の地。それらを地域おこしのテーマにしていこうというのが「日本不思議再興計画」だ。
ムーがとりあげるスポットや話題はあくまで「伝説」であり、学術的に認められた史実ではない。そして、そうした場所は一般的な観光地でもないため、簡単にアクセスできないところも少なくない。つまり観光サイドからは語りにくいスポットが多数存在しているのだ。
そうした場所を地域おこしの資源として再認識するきかっけを提供していこうというのが本計画の目的。ご当地ならではの伝説、ストーリーをつたえ、「観光地ではない観光資源」としてその魅力を発信していこうという計画なのである。
実は海外編の『地球の歩き方 ムー』と今回の『地球の歩き方 ムーJAPAN』では編集方針にも違いがある。新井氏によると、海外編はUFO、ピラミッドなどとテーマ別に誌面が構成されているが、日本編はテーマごとではなく都道府県別の編集となっている。それは、海外編は眺めて楽しむ「空想旅行本」という側面があったのに対して、日本編は実用性の高い旅行ガイドとして使われることを重視したためだという。「行ける魔界」を紹介した実用本であることが、大きな特徴となっているのだ。
「伝説を真実だといって伝えていくわけではないが、茶化すわけでもない。心に余裕をもってオカルトを楽しんでほしい」との新井氏の発言が「日本不思議再興計画」のスタンスを端的にあらわしているようだ。
いっぽう三上編集長からは、「想定読者層は?」との記者質問にもからめてこんな発言が。
「最近は、趣味をたずねられて『旅行』ではなく『パワースポット巡り』と答える人が増えているように、『〜巡り』を楽しむ人も多い。聖地巡礼ではないけれど、本書はそうした「〜巡り」のガイドにもなる。またパワースポット巡りは女性に人気だけれど、じつはムーも意外に女性読者が多いんです」と、年齢や性別を問わずに楽しめる「ムー」の意外な一面をアピールした。
2024年では、7月に高知文学館で「ムー展」が予定されているほか、9月に「新郷村ミステリーキャンプ」、そして創刊45周年記念の大イベントとして浅草花やしきでの企画が発表された。
さらに、創刊45周年記念として、浅草花やしきでのイベントも発表された。
たっぷりのトークとPRとともに完了した記者発表。1時間にもおよぶ濃いイベント(?)となったが、これはまだ前哨戦に過ぎない。さらに濃厚な本番がこのあとたっぷりと繰り広げられたのだが、それはまた続きのレポートにて!
webムー編集部
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