恐怖と戦慄の「東京タワー蝋人形館」のトラウマ! 消えた拷問人形たちは今いずこ……/初見健一の昭和こどもオカルト回顧録
かつての東京タワーで展望台よりも人気を博した「蝋人形館」をあなたはご存じだろうか。猥雑で迷宮的だった“魔塔”東京タワーの実態を紹介!
記事を読む

実話怪談ラスト・オチムシャ 「……きっと、オーケンの見たのはラスト・オチムシャやな。ラスト・サムライでなしに」 と北野誠さんは言ったのであった。 今年2月、タレントの北野誠さんが司会を務めるラジオ番組にゲスト出演した。 […]
「……きっと、オーケンの見たのはラスト・オチムシャやな。ラスト・サムライでなしに」
と北野誠さんは言ったのであった。
今年2月、タレントの北野誠さんが司会を務めるラジオ番組にゲスト出演した。
心霊番組にも多数関わっている彼である。放送の間での話は自然とオカルティックな方向へも流れた。
「アレやろ、オーケンは子供のころに生首を見たんやろ?」
「ええ、小3くらいのときかな、学校から帰ってきたら家の玄関に鍵がかかっていたんで、家の横を通って庭の方へ向かったんですよ……」
「昭和の家は庭から入れたもんな」
「そう。で、庭に回り込んでヒョイっと顔を上げたら……落ち武者の生首が宙に浮いてこっちを見ていたんです」
それが口から血を垂らしてニヤッと笑ったのである。真っ青な顔色のザンバラ髪の男の生首であった。「あっ!」と驚いて僕は脱兎の勢いで庭から逃げた。ほんの1~2秒の出来事であったと思う。でもあまりに強烈な体験で、今でも明確にその光景を思い出すことができる。生首は地上1.6メートルくらいのところに浮いていた。昭和のアニメみたいにクッキリとした色をしていた。近所の宮沢くんの家に逃げこんで、勇敢な宮沢くんに庭を見てきてもらった。戻ってきた彼は、
「何もないよ。大槻、夢でも見たんだろう」
といった。恐る恐る庭へまた行ってみると、確かにもうそこには何もいなかった。まだ夕方にもなっていない午後の出来事だった。
今でもアレはなんだったのだろう?と不思議でならない。庭のあたりが昔は合戦場で、首をはねられた侍の霊がさまよっていたのかもしれない。でも何もニヤッと笑うことはないのではないか?
★この続きは二見書房から発売の書籍「医者にオカルトを止められた男」でお楽しみください。
https://www.futami.co.jp/book/6281

大槻ケンヂ
1966年生まれ。ロックミュージシャン、筋肉少女帯、特撮、オケミスなどで活動。超常現象ビリーバーの沼からエンタメ派に這い上がり、UFOを愛した過去を抱く。
筋肉少女帯最新アルバム『君だけが憶えている映画』特撮ライブBlu-ray「TOKUSATSUリベンジャーズ」発売中。
関連記事
恐怖と戦慄の「東京タワー蝋人形館」のトラウマ! 消えた拷問人形たちは今いずこ……/初見健一の昭和こどもオカルト回顧録
かつての東京タワーで展望台よりも人気を博した「蝋人形館」をあなたはご存じだろうか。猥雑で迷宮的だった“魔塔”東京タワーの実態を紹介!
記事を読む
背徳に翻弄される神父となり東欧の神秘主義に傾倒するADV『Glay Dawn』/藤川Q・ムー通
ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボで ムー的ゲームをお届け! 今月は宗教色の強いサイコロジカル・ホラー作品。
記事を読む
夜の道にアヒルじゃクワッククワック/黒史郎・妖怪補遺々々
世の中の怪談ブームで、〝怖い〟怪談が溢れかえっていますが、そこは曲者・黒史郎!! 今月は〝怖いは怖い〟けど、見た目ほっこりな怪異を補遺々々します。 ーーホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記
記事を読む
「5人の予言者と2025年からの恐怖の地球未来図」/ムー民のためのブック
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
記事を読む
おすすめ記事