再び現れた「ハンドル犬」の話など/南山宏のちょっと不思議な話
「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2026年2月号、第502回目の内容です。
記事を読む

何をしているのかわからない人は、それぞれの町にいる。彼らは街角を守るヒーロー……だったのかもしれない。
”ご近所UMA”とでも呼ぶべき存在があるかと思うのだ。
どの街にもたまにいるだろう。特徴ありすぎるかっこうであるとか、特異な行動などでもって、ついつい目がいってしまう、というような人物だ。
「たまにあの不思議な人を街で見かけるけれど、知り合いじゃないし正体不明なんだよな~」
そんな人のことだ。
人とわかっているんならUMA(アニマル)じゃなくてUMH(ヒューマン)だろう、と思うものの、まぁとりあえず。ここはUMAとさせてください。
僕が子供の頃、近所に通称「にゃおんにゃおんじじい」という老人がいた。普通のおじいさんなのだが、道で出会った子供に向かって人差し指を上方にクイッ、クイッ、と曲げて「にゃおん、にゃお〜ん」と猫の声色をしてみせるのだ。僕も一度出くわしたことがある。わけがわからず死ぬほど怖かった。今にして思えばややネジのズレた子供好きの老人だったのかもしれないが、僕ら北原小学校の生徒たちは彼を、ご近所UMAとしてとても恐れた。
またいつもサンダルを前後逆に履いて乳母車を押して歩く通称「マルさん」という謎の人物も町内にはいて、怖がられていた。「妙正寺川の近くでにゃおんにゃおんじじいとマルさんに挟みうちにあった!」生徒がいるとのまことしやかなウワサも校内に流布したものだ。
大人になって思えばマルさんも何かご事情のある方であったのであろうと思うけど、なぜ前後逆のサンダルで歩けたんだマルさん? いまだに不思議である。
★この続きは二見書房から発売の書籍「医者にオカルトを止められた男」でお楽しみください。
https://www.futami.co.jp/book/6281

関連記事
再び現れた「ハンドル犬」の話など/南山宏のちょっと不思議な話
「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2026年2月号、第502回目の内容です。
記事を読む
スイス「安楽死マシン」に波紋! 死の多様化・商業化が進むディストピアを現実にする闇が深い
未来社会では安楽死が合法化され、特殊な装置で老人たちは自ら命を絶つ――。そんな装置は、これまでSF映画や小説に登場する未来のディストピアを象徴する機械にすぎなかった。ところが、この装置が実際に作られて
記事を読む
英雄・平将門の胴と首をつなぐツアーを経て「首を得る」体験/松原タニシ超人化計画・将門編
松原タニシが超人の足跡を追う「超人化計画」、今回は日本史上トップクラスの超・超人、平将門公をめぐる弾丸ツアーレポートだ!
記事を読む
タンパク質クライシスで「肉がなければ虫を食べればいいじゃない」の時代へ…食糧危機と昆虫食のリアル
食糧危機の対策として「昆虫食」がたびたび話題になるが……はたして、それを受け入れる未来はありなのか? サイエンスライターが回避策を提案!
記事を読む
おすすめ記事