モスマン都市伝説のピクセルアート・パルプフィクション『MOTHMAN1966』/藤川Q・ムー通

文=藤川Q

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    ゲーム雑誌「ファミ通」とのコラボで、ムー的ゲームをお届けする“ムー通”。今回のオススメは、パルプ・マガジンオマージュのこんな作品。

    怪しく懐かしいピクセル・パルプシリーズ第1弾

     アメリカで出版された、低質な印刷の安価な小説雑誌パルプ・フィクション。かのラヴクラフトの作品群が掲載されていたように、パルプ・マガジンではUMAや都市伝説、怪物譚が題材となる小説が人気を博していた。

     今回ご紹介する『MOTHMAN1966』は、そんな往時のパルプ・フィクションジャンル作品を、これまた往年の80年代PCゲームの作法で表現してみせた、テキスト・アドベンチャー作品。

     小説家のNico氏と、アートを手掛けるRuppel氏の手による、ユニークかつ異様な気配をたたえるピクセルアートと、美しい語り口による静かすぎる不気味な夜の物語は、癖が強いものの、きっとムー民の皆様なら一目で気に入ってしまうようなミステリアスなムードを纏ったもの。

    イラストの色味も緑や青を基調としたレトロな作りこみで、パルプ・マガジンや往年のPCゲームといった雰囲気たっぷりだ。

     舞台は1966年のアメリカ。しし座流星群が飛来する夜、ガソリンスタンドのオーナーと、デートで車を走らせるカップル、そして超常現象研究家たち、それぞれの驚異の体験を読み解いていくことに……。

     一部システムには荒い部分難点もあるものの、本作はピクセル・パルプというシリーズの第1弾で、3部作を予定しているとのことなので、今後に期待したいところだが……なにしろ、タイトルに冠された闇夜に赤く目を光らせるモスマンとの遭遇や、黒服の男たちの陰謀などが絡みあった、まさにパルプ・フィクションの精髄を存分に味わえる主題は、ムー民必プレイの一作であることは間違いない。

     

    〈本作のムー民度 ★★★☆☆〉

    https://store.steampowered.com/app/1755030/Mothmen_1966/

    Steam/990円/配信中
    (C)2021 Chorus Worldwide Ltd. All rights reserved. (C)2021 LCB Game Studios

    藤川Q

    ファミ通の怪人編集者。妖怪・オカルト担当という謎のポジションで、ムーにも協力。

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