【45周年記念】ムークイズ!本誌第334号で徹底検証された予言は次のうちどれ?
雑誌ムーは2024年に創刊45周年を迎えます。それを記念して、これまでの足跡をクイズにしてみました。さて、この難問に見事正解することができるかな!?
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奇祭列島ニッポン。2月に全国各地でひらかれる珍祭・奇祭を紹介。
目次
お祭りだらけの1月に続き、節分や立春など節目の多い2月もまたお祭りの多い月。もともと旧暦の正月行事だったものが、現在では新暦換算で2月中に行われている、というパターンもある。
2月第1日曜日/奈良県明日香村
コトシロヌシなど四柱の神々をまつる奈良県明日香村の古社、飛鳥坐神社(あすかにますじんじゃ)で行われる「おんだ祭り」は、全国に数ある「奇祭」のなかでも筆頭にあげられるほど有名な祭礼だ。
おんだ祭りは御田植祭という意味で、その本質は豊作を願う田遊び神事。祭りの前半では田植えを模した儀礼などがおこなわれる。そして後半になると天狗とお多福が登場するのだが、ここからが祭りのクライマックスとして大盛り上がりになる。
天狗が股間あてた竹筒を上下にゆすりながら山盛り飯に汁をかける「汁かけ」や、夫婦である天狗とお多福が和合する「種つけ」など、思わず笑ってしまうユーモラスながら生々しい所作が繰り広げられる。所作のあと、お多福は懐紙を裾にあてて拭くしぐさをしてから参拝者に投げつける。これが拭いた紙だから「福の神」ということで、縁起物として珍重されるのだ。
現在は2月の第1日曜日に行われるが、もとは毎年2月14日の祭礼で、性的な所作が強調されるようになったのは戦後のことだという話もある。
2月25日/千葉県四街道市 和良比皇産霊神社
四街道市の和良比皇産霊神社(わらびみむすびじんじゃ)でおこなわれる、こちらも豊年を祈願する神事。神事に参加する男たちはふんどし姿でお祓いをうけ、神社の神田でしめ縄のわらを稲の苗にみたてた田植えの祭事をおこなう。
つづいて、この一年の間に誕生した赤ちゃん、幼児を抱えて神田にはいり、その額に泥をぬる。これが赤ちゃんたちの厄除けになるといわれる。
と、ここまでは比較的スタンダードで穏やかな祭礼なのだが、続いて男衆による泥中騎馬戦、そして泥投げという神事(?)がスタート。参加する男たちが泥まみれになるのはもちろん、周囲でみている参拝者、見学者にも容赦なく泥がとんでくるので、和良比のはだか祭りは別名「どろんこ祭り」とも呼ばれるのだ。
https://www.city.yotsukaido.chiba.jp/miryoku/smile/kanko/matsuri_geinou/ysangyowarabihadaka.html
2月末/東京都江戸川区
江戸でコレラが大流行した折、葛西にある真蔵院の住職が大般若経を背負って歩いたところ病魔におかされる家がなかった、という幕末の故事からはじまったという「雷の大般若」。
50人ほどの若者たちが大般若経の入った箱や祈祷札など担いで家々をまわり、地域の無病息災を願う。大般若経は全600巻、これを6つの箱に分けて担ぐのだが、それでもひとつの箱の重さは40、50キロにもなるという。
担ぎ手に若い男衆が求められるのも納得だが、珍しいのはこの男たちがみな女物の襦袢を身にまとい、化粧をした女装姿になっていること。なんでも、ある男が結核にかかった妹のかわりに妹の長襦袢をきて厄払いしたことが由来になっているそうだ。
立春会 鎧武者行列(2月3日/栃木県足利市)
足利市の古刹鑁阿寺で大正時代からおこなわれる節分行事。坂東武者の姿に扮した200人が夜の大通りを練り歩く。
法光院 節分会はだか祭(2月3日/岐阜県大垣市)
ひだりめ不動で名高い法光院の節分行事。厄年の男たちなどがふんどし姿で杭瀬川に入り厄除けの祈願をする。利剣木の入った福俵を争奪する福徳利剣木授与も壮観。
ごもっともさま(2月3日/埼玉県秩父市)
三峯神社の節分行事。年男が男根を象徴するヒノキ製の大すりこぎを突き出し「ごもっともさま」と掛け声をかけて豆まきをする。
豊橋鬼祭(2月10、11日/愛知県豊橋市)
安久美神戸神明社の神事で、国指定重要無形民俗文化財。荒ぶる赤鬼と武神である天狗がたたかう「天狗と赤鬼のからかい」、タンキリ飴が著名。
カセ鳥(2月11日/山形県上山市)
全身を藁ミノで覆った若者=加勢鳥が「カッカッカー」と奇声をあげながら街中を練り歩く。参加者は加勢鳥に祝い水をかけて幸福を願う。
スミつけ祭(2月第1土曜/岩手県矢巾町)
400年前から伝わる年越しの行事。杉の枝を燃やしてつくった炭を顔にこすりつけあって厄除けや無病息災を願う。
長草天神社どぶろく祭(2月中〜下旬/愛知県大府市)
長草天神社で500年続く伝統行事。参詣者にどぶろくがふるまわれ、酒好きとされる霊獣・猩々の人形が子供たちを叩いて回る「猩々めった」などが行われる。
webムー編集部
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