「消える乗客」はどこから来たのか? 定番昭和怪談「タクシー幽霊」をさかのぼる/昭和こどもオカルト回顧録
「消える乗客」は怪談、都市伝説の定番。そのタクシー怪談は昭和の時代、いやその昔から大流行していて……
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漫才日本一を決めるM-1グランプリ決勝戦は、実力はもちろん、その日の勢いも大きく左右する決戦の場。実力を伯仲として、西洋占星術(星占い)で出場コンビの「運勢」を見てみよう。
*この原稿は「M-1グランプリ決勝戦」放送前の「予想」で執筆されました。
*記事末に「結果を踏まえての考察」を追記しました(2022年12月20日)。
目次
はじめまして、ますかた一真です。普段は吉本の劇場で芸人さんたちの運勢を西洋占星術で占いつつ、お笑いの仕事が無いときは実際に占いの館で働いている、占い芸人です。「うれない」芸人と1文字違いですがお間違えの無きようご注意ください。
今回は12月18日に行われるM-1グランプリ決勝戦の予想を占わせていただきます。こういった当たりハズレがはっきり出る占い企画は気まずいものですが、編集部からの「ますかたさんはハズレても笑いにできるので」という謎の太鼓判に背中を押され、今回のM-1グランプリの予想をしてみました。
おそらくこれは世に出る中でもっともM-1で結果を出していない(最高成績2回戦進出)芸人が書くM‐1予想です。
西洋占星術で運勢は様々な惑星が関係しますが、賞レースの優勝に必要な勝負運と爆発力は火星が司ります。なので今回はまず12月18日に火星から力をもらえそうな生まれ星座の芸人をピックアップします。生まれた時間や場所などがわかればもっと細かく占えるのですが、データも足りないので年月日のみで見てみましょう。
12月18日、火星は双子座に滞在します。火星のパワーを特に受けられるのは双子座と、その対極に位置する射手座。
決勝戦進出9組の中で双子座は川北茂澄(真空ジェシカ)、石井(さや香)。射手座はガク(真空ジェシカ)、永見大吾(カベポスター)、浦井のりひろ(男性ブランコ)。双子座と射手座の両方を擁する真空ジェシカが当日の運勢では一歩リードという感じです。いつもよりも爆発力があるし、何が起こるか分からないネタの後のMCとの絡みでも大いに爪痕を残してくれそうです。
M-1グランプリは今回で18回目。過去には17組のコンビがチャンピオンに輝いています。過去のチャンピオンコンビの相性を西洋占星術で見てみましょう。
西洋占星術は12星座を火(牡羊座・獅子座・射手座)、土(牡牛座・乙女座・山羊座)、風(双子座・天秤座・水瓶座)、水(蟹座・蠍座・魚座)の四元素に分類し、その組み合わせごとに相性を見ます。相性の良し悪しは様々な見方がありますが、やはり同じ属性は良いとされます。
漫才コンビは特にそれが顕著で、ダウンタウン、爆笑問題、サンドウィッチマン、ツービート、やすしきよし、オール阪神・巨人などのレジェンド漫才師は同じ属性同士のコンビです。過去17回のM-1チャンピオンを振り返っても、同じ属性のコンビは実に8組(うち4組は星座も同じ)です。同じ属性同士がコンビを組む確率は四分の一なので、確率的に見ても優位と言えるでしょう。
今回の決勝進出コンビで同じ属性同士なのは男性ブランコ(平井まさあき=獅子座&浦井のりひろ=射手座)と、さや香(石井=双子座&新山=天秤座)の2組。
さらに、歴代のM-1チャンピオンで組み合わせでもうひとつ多いのが火と風の組み合わせです。火は風を熱して上昇気流を巻き起こし、風は火を煽り大きくするという、有益な関係なんです。
過去17回のうち火と風の組み合わせは4組。火と風がコンビになる確率は八分の一なのでこれも確率を大きく上回っています。今大会の火と風のコンビは真空ジェシカ(川北茂澄=双子座&ガク=射手座)で、この星座の組み合わせはかつてチャンピオンに輝いたフットボールアワー(後藤輝基=双子座&岩尾望=射手座)とまったく同じです。
このように星座の相性の面では、真空ジェシカ、男性ブランコ、さや香が優位と見ることができます。
M-1グランプリ決勝は7人の審査員が漫才を採点し、順位が決まります。審査員の評価にコンビの命運がかかっています。
評価や恩恵、チャンスを司る星は木星です。一般社会でも、理想の上司と部下、お金持ちと玉の輿に乗る女性との関係など、恩恵を受ける・与える関係はあります。こういった関係には、恩恵を与える側の木星の星座と与えられる側の生まれ星座との相性が大きいです。そこで今回は審査員の木星星座を調べてみました。
今回の審査員の木星星座はかなり偏っていて、火属性が5人、土属性が0人、風属性が1人、水属性が1人でした。かなり火属性に優位といえるでしょう。中でも射手座木星をもつ審査員は3人もおり、射手座が恩恵を受けやすい大会になるかもしれません。
ここまでを振り返ると、西洋占星術的にみてM-1グランプリ2022の優勝に最も近いのは火属性同士の男性ブランコ、火と風の組み合わせで双子座と射手座の真空ジェシカです!と締めたいところですが、M-1グランプリで忘れてはいけないのが「敗者復活組」です。
準決勝敗退コンビは当日行われる敗者復活戦を勝ち上がると本戦に進出できるのです。かつて敗者復活戦からサンドウィッチマンとトレンディエンジェルが優勝をかっさらった歴史があり、ここも当然無視はできません。
敗者復活戦組で同じ属性の星座でコンビを組んでいるのは、ヤーレンズ、ハイツ友の会、ケビンス、オズワルド、コウテイ、ビスケットブラザーズの6組。その中で火属性同士でさらに射手座(畠中悠)がいるコンビが、オズワルドです。
決勝戦から最終決戦に進めるのは3組。この3組が男性ブランコ、真空ジェシカ、オズワルドだったりすると、ぼくの来年の仕事もグッと増えそうな予感がします。何を隠そうぼくも火属性(獅子座)なのですから。この3組になんとかぼくの占いを当てていただきたいところです。
先日行われた「M-1グランプリ2022」の優勝に輝いたのはウエストランド。最終決戦に進んだのはウエストランド、さや香、ロングコートダディ。
一見して、このwebムーでのぼくの占いは外れたように思えますが、ぼくには改めて西洋占星術の奥深さを知ることになった興味深い大会になったと思います。
今回のM-1予想でぼくが重視した星は勝負運の星である火星でした。短期決戦、その日の勝負事などにはこの火星のパワーが重要なのですか、我々の住む太陽系には火星よりもさらに強力な星がいくつもあります。それがトランスサタニアンと呼ばれる地球から遠く離れた星々です。
M-1グランプリ2022決勝戦のファーストラウンドを2位通過したロングコートダディの堂前は、本人の山羊座の太陽に、冥王星がかなり正確に重なっていました。占星術を知らない人には伝わらない説明ですが、堂前の太陽が山羊座25度に対してこの日の冥王星は山羊座27度だったんです。
冥王星はその人間の野心を引き出し、底知れない変容をもたらす星。それが重なっている2022年の彼は、キングオブコントとM-1のふたつのファイナリストという、まさにお笑い界の冥王としての道を歩んでいたのではないでしょうか。ちなみにダイヤモンドの野澤も山羊座ですが、堂前ほど冥王星との距離は近くありませんでした。
さらに見事優勝を果たしたウエストランドの井口の牡牛座の太陽には、革命とブレイクスルーの星である天王星がわずか0.2度の誤差でぴったりと重なっていました。天王星は約84年で地球の周りを1周するので、井口にとってこの日はまさに一生に一度の変化のタイミングでした。さらに超毒舌漫才で優勝した彼らに対して審査員も「今の傷つけない笑いの時代を変えられる」や「こんな窮屈な時代にこんなやり方があった」など、天王星的な改革を受けたコメントが目立ちました。
「M-1グランプリ」という、芸人の人生、もしかすると観ている人の人生すら変えてしまう特異な場では、日常生活のチャンス(木星)や勝負運(火星)だけではなく、一生に一回の革命(天王星)や変容(冥王星)の運気が強く働くのです……。占い師として勉強になる経験になりました。
まだまだ語りたいところですが、今から「M-1グランプリ2023」の占い予想を始めなければいけないのでこの辺で筆を置くことにする。皆様来年もお会いしましょう。
『M-1グランプリ2022 敗者復活戦』
ABC・テレビ朝日系列全国ネット
2022年12月18日(日)午後3時~(予定)※一部地域を除く
番組公式HP:https://www.m-1gp.com/
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