中国・河北省に「雲の上を歩く人影」出現! 奇怪な動きに高まる“異星人疑惑”
中国の都市上空で雲の上を歩く奇妙な人影が目撃され、その真偽をめぐり波紋を広がっている――。
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空飛ぶ円盤という言葉が世に飛び出して約80年。 数々の遭遇の中から忘れられない―― 忘れたくない事例を振り返る。 今回は中国の貴州に飛来した「空中怪車(快車)」について。 あの衝撃波は空飛ぶ円盤の飛来だったのか、自然災害か、それとも天空の龍の仕業か?
中国がUFO大国であることは、日本ではあまり知られていない。言論などにまだ制約も多いお国柄であるが、UFOや異星人への関心、研究は天文学の範疇で科学の対象として扱われるようだ。これは国家主導の巨大プロジェクトとして長年、宇宙開発と研究を続けてきたことと無関係ではない。そのため、UFOの研究団体もかつては公然と多数存在したという。UFO関連の雑誌も複数出版されていたのである。
中国のUFO事件といえば、肉体労働者だった男がエイリアンに誘拐され、性交までしたという「孟照国事件」があるが、今回は少し趣向の違う「貴州空中怪車事件」を紹介する。
中国の10大ミステリーに数えられる本事件は、20世紀初頭にロシアで起きた「ツングースカ大爆発」にも似た奇妙な事例だ。
1994年12月1日午前3時ごろ、内陸部の貴州省貴陽市から北へ18キロ離れた杜渓森林農場の付近を大きな衝撃波が見舞った。農場の職員や住民は、突然の轟音と強風に驚き、飛び起きたという。外にいた目撃者によれば、明るい赤と緑の光を発する正体不明の飛行物体がヒューヒューと口笛のような音を発しながら空を横切った、と報告している。


400エーカーを超える農場は壊滅的なダメージを受けた。森の木々が巨大なローラーが通過した跡のように長さ3〜5キロ、幅150〜300メートルにわたって帯状に倒されており、まるで森を真っぷたつに割ったかのようだった、と記されている。不思議なことに、倒された木のほとんどは西を向いて倒れていた。

森林農場から5キロ離れた貴州鉄道車両工場も大きな被害を受けていた。建物のグラスファ両計量台の鉄柱も折れ曲がり、切断されたものもあった。また、数十トンはある列車車両が数十メートルも斜面を〝滑りあがって〞移動していた。当夜、巡回中だった警備員も強風で20メートル以上も飛ばされている。
後日、中国各地から専門家や学者たちが集まり、GPSやガンマ線測定機などの当時の最新機器を用いて原因の究明が行われたが、解明には至らなかった。
だが農場の一部では強い磁場が発生し、樹木の成長が著しく阻害される突然変異が起きたとも伝えられる。同じ樹齢の松の木が10メートル以上に成長しているのに対し、被害のあった場所の松の木は、わずか1メートル程度にしか成長しなかったほどだ。両計量台の鉄柱も折れ曲がり、切断されたものもあった。また、数十トンはある列車車両が数十メートルも斜面を〝滑りあがって〞移動していた。当夜、巡回中だった警備員も強風で20メートル以上も飛ばされている。
さらに後日、中国各地から専門家や学者たちが集まり、GPSやガンマ線測定機などの当時の最新機器を用いて原因の究明が行われたが、解明には至らなかった。
人々はこれを「空中怪車(快車)事件」と呼んだ。空飛ぶ列車や車、あるいは怪獣のようなものを想像していたようで、このあたりはすぐに異星人やUFOの可能性を疑う欧米との違いで面白いだろう。
実はその1年後にも、貴州では奇妙な事件が起きている。
1995年2月9日、貴陽空港のレーダーが謎の飛行物体を検知した。その後、広州から貴陽へ向かっていた中原航空のボーイング737型が高度1万メートルで未確認飛行物体に追跡されたのだ。物体は様々な色に変化しながら、その形ら円形などに自在に変形させ、最後は貴陽の北東70キロ地点で消失した。
この物体が農場で目撃されたものと同じかはわからないが、類似を感じさせるのは確かだ。



空中怪車の正体はなんだったのか?
中国の月探査プロジェクトにも関わった科学者の欧陽自遠氏は後年、事件の原因はダウンバーストや竜巻といった自然現象に過ぎないと結論づけた。ダウンバーストとは、雷雨によって引き起こされる強い下降運動のことだ。この結論は、当日の貴州の気象状況とも一致している。赤や緑の発光体は積乱雲であったということだ。だが、ダウンバーストによって発生する放射風は樹木も放射状に倒すはずだが、整然と倒れていたという証言とは若干、矛盾する。
当時の北京UFO研究協会の理事だった王煥良氏は「事件は科学ではまだ説明できない謎であるが、UFOや地球外生命体だけで簡単に説明できるものではない」と述べた。氏は車両工場のコンクリートの地面には「龍の爪」に似た跡が多数あった、などとも報告している。
一方、中国科学院大気物理研究所の研究員、高登儀氏は「雷を伴う竜巻が球電を引き起こした可能性もある」として原因を球電現象に求めた。「まだ研究や議論の余地も多いが、私は自然現象だと考えている」と結論している。
科学的な検証から龍まで出てくる展開に、中国という国の持つ雰囲気も含めて奇妙で興味をそそられる事件ではないか。とかく、エイリアンか軍の陰謀かというアプローチに集約されがちな本邦とは、また異なる質感がある。
なお中国のUFO文化を知るには2021年に公開された映画『宇宙探索編集部』がオススメだ。衰退したUFO雑誌の編集長が主人公のモキュメンタリー映画だが、かつての日本のように中国でもUFOブームがあったことが知れる。近くて遠い中国も、オカルトを通して見てみれば、また違った視点を持てるだろう。UFOに国境はないのだ。
● 参考=Wendelle C.Stevens, William j.Herrmann『UFO Contact From Reticulum』(1981) Nick Redfern『Final Events and the Secret Government Group on Demonic UFOs and the Afterlife』(2010) コリン・ウィルソン編『超常現象の謎に挑む』(1992/教育社)
知乎
https://zhuanlan.zhihu.com/p/541023588
ETtoday新奇新聞
https://www.ettoday.net/amp/amp_news.php7?news_id=1357356
科技時代
https://tech.sina.com.cn/d/2006-03-15/1037867850.shtml?from=wap
神秘的地球
https://www.uux.cn/viewnews-8545.html
宇宙探索編集部公式
https://moviola.jp/uchutansaku
Wikipedia
https://zh.wikipedia.org/zh-cn/贵州空中快车事件
(月刊ムー 2026年8月号より)
オオタケン
イーグルリバー事件のパンケーキを自作したこともあるユーフォロジスト。2005年に発足したUFOサークル「Spファイル友の会」が年一回発行している同人誌『UFO手帖』の寄稿者。
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