金と欲を交換して咲かせた毒華の怪奇! 夜の繁華街は「情念の地獄」である/シークエンスはやとも 噂のホウダン 第12回
霊界と芸能界、そして都市伝説界隈から世界を見る芸人が、気になる噂のヴェールをめくる。今回のテーマは「情念」。愛と性と欲が絡む世界は、人間らしい場といえるのだが……。
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吉本興業に所属する「霊視芸人」シークエンスはやとも氏によれば、だれもがスマホを持ち、SNSを活用する現代では、霊のあり方が大きく変化しているという。その最たるものが「デジタル生き霊」で、彼らはスマホの画面を通じて飛んでいく。しかし、いたずらに恐れる必要はない。悪しき念を祓い、よき念を味方につければ、人生がより豊かになるそうだ。
こんにちは。霊視芸人、シークエンスはやともです。
皆さんは「生き霊」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。多くの方が、いわゆる「おばけ」のようなものを想像されるかもしれません。でも、このふたつはまったく別物です。生き霊とは、生きている人が発する強い念のこと。恨みや嫉妬、愛情や応援など、人が抱く強い感情のエネルギーそのものです。
僕が子供のころ、まだスマホがなかった時代は、生き霊といえば、直接の知り合いの間で飛び交う「生身の生き霊」しかありませんでした。たとえば家族や友人、恋人、職場の同僚。そういった身近な人たちとの間で愛情や怒り、嫉妬や感謝といった感情が、生き霊として行ったり来たりしていたのです。
ところが、スマホが普及し、SNSの利用者が増えるにつれて、霊的な世界の状況も大きく変わってきました。
今、人間はスマホに向かってさまざまな感情をぶつけています。炎上中の投稿を見て自分も怒りをあらわにしたり、インフルエンサーの生活をうらましがったり、見ず知らずの人を誹謗中傷したり、毎日のように他人の投稿をチェックしたり。そうした感情が生き霊となり、スマホの画面を通じて飛んでいきます。
僕はこれを「デジタル生き霊」と呼んでいます。
デジタル生き霊は、従来のように知り合い同士で飛ばし合う「生身の生き霊」とはまったく違った飛び方をします。ただ、ひとついえるのは、デジタル生き霊は、けっして恐ろしいだけのものではないということです。そのあり方を正しく知り、上手にコントロールできるようになれば、あなたの人生をより豊かにしてくれる、よきパートナーとなるでしょう。

じつは、生き霊には大きく分けて3つの種類があります。
(1)ライトな念の生き霊
「あの人、素敵だな」「なんだかあの人は苦手」などと、ふんわりと思うことで飛んでいく生き霊です。基本的に、相手の体の内側にある霊体に取り憑くことはなく、体の外側に、グラデーションのように憑きます。
数がたくさん集まれば、相手に影響を及ぼしますが、相手の心身の状態を大きく変えることは、まずありません。
(2)強い念の生き霊
体の内側にある霊体に取り憑く生き霊です。ある程度、深い関係になり、相手を強く思うことで飛んでいきます。強い念なので、相手の心身に大きな影響を与えます。
このタイプの生き霊は、身体的な接触があればあるほど強力になります。生き霊の話に恋愛関連のものが多いのは、このためです。飛ばしている本人が生きているため、祓ってもまた飛んでくるのが特徴です。
(3)ひとり歩きする生き霊
過去にだれかが飛ばした「強い念の生き霊」が、本人の気持ちが変わった後も、相手に取り憑いたまま残ってしまうケースです。ネガティブなものだと悪影響が出ることがあります。
飛ばした本人とは、もう完全に切り離された状態なので、死霊のようなもの。通常のお祓いで落とせると思います。
さらに、これら3つの生き霊は、よい影響を与えるものと、悪い影響を与えるものに区別されます。ここでは前者を「ホワイト生き霊」、後者を「ブラック生き霊」と呼ぶことにします。
まずは「ホワイト生き霊」について。日ごろから他人に優しく接している人、よい人間関係を築いている人には、ホワイト生き霊が飛んでいきます。
ホワイト生き霊が取り憑くと心が軽くなり、前向きな気持ちになれたりします。体調がよくなるなど、目に見えない部分から確実によい影響が表れます。
一方で、他人に横柄な態度を取り、嫌がらせをするような人には「ブラック生き霊」が飛んでいきます。その結果、体調不良やケガが増えていきます。人から信用されず、仕事もうまくいかなくなり、運気が下がっていきます。
ちなみに、人から嫌われ、恨まれているのに成功したり、幸せそうに見えたりする人もいます。そういう人は、僕から見ると「嵐の前の静けさ」の中にいるのだと思います。
なぜなら、大きな不幸を感じる前は、幸せであることが常だからです。そして、幸せであればあるほど、不幸になったときのショックは大きくなります。
ブラック生き霊に取り憑かれた人が一時的に成功して見えるのは、その後の不幸をより強く感じさせるために、生き霊が仕向けた「偽りの幸せ」を味わっているだけかもしれません。
「生き霊と死霊、どっちが怖いんですか?」と聞かれることがあります。
じつは、より怖いのは生き霊です。死霊は、よりどころとなる肉体や精神がなく、死んだ瞬間で時が止まっている存在です。生きている人間に何かをすることはできないし、生きている人間より弱いのです。だから、過度に恐れる必要はありません。
しかし、ごくまれではありますが、生きている人に死霊が影響を及ぼすことがあります。もし「どうも最近おかしい」と感じたら、「デジタル生き霊」攻略編(3)でご紹介する方法を試してください。死霊にも生き霊にも効きます。
そして、時が止まっている死霊にくらべると、生き霊は飛ばしている本人の思いに応じて強くなり、本人が生きている限りは祓っても戻ってきます。だから生き霊のほうが厄介です。
これは、親が子に対して抱く強い思いで考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
うちは夫婦ともに子供の写真を待ち受けにしていて、子供LOVEで日々生きているので、延々と子供に生き霊を飛ばしているのを自覚しています。
もちろん、愛情のこもったホワイト生き霊を飛ばしていると思いたい。でも、もし子供がいつかそれを重荷に感じて拒絶したとしても、きっと僕はまた、何度でも子供に生き霊を飛ばしてしまうと思うのです。
つまり、生き霊が怖いのは、飛ばしている本人が恨みや憎しみではなく、愛情のつもりで相手を強く思っているにもかかわらず、場合によってはそれがブラック生き霊になるケースがあることです。
このように、生き霊は特別なものではなく、だれもが飛ばしたり、飛ばされたりする可能性があります。だからこそ、日々の生活のなかでだれかを不幸にしていないか、良好な人間関係を築いているか、自分を振り返ることが大事だと思います。

シークエンスはやとも
1991年7月8日、東京生まれ。吉本興業所属の〝霊が視えすぎる〞芸人。芸能界から実業界、政財界にも通じる交友があり、世相の表も都市伝説も覗いている。主な著書に『近づいてはいけない いい人』(ヨシモトブックス)、『霊視ができるようになる本』(サンマーク出版)など。
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