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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
ASIOS 著
昭和のオカルトブームを振り返り考察する一冊
かつて、「昭和」と呼ばれた時代があった。そしてその時代には、「オカルト」なる異常な文化が狂い咲いていた――。本書は「主に一九七〇年代から八〇年代にかけてのオカルトブーム期」を振り返りつつ、「それより前の時代にスポットライトを当て、後のブームへの影響や関わり、または違いなどを考察」するという、何とも興味尽きない一冊。
内容は、「心霊・超能力・占い・予言」に始まり、「UFO・UMA」から「オカルト・精神世界・古代史」まで、まさにオカルトの総浚え。本誌「月刊ムー」のカバーする領域と丸々被っているといえる。
佐藤有文やら中岡俊哉、そして橋本健など、往年のオカルトファンにとっては懐かしい名前が総登場で、古参の評者など思わず感涙である。
編著者としてクレジットされているASIOSは「超常現象などを懐疑的に調査していく団体」。などというと、まるで本誌と敵対している集団かと思われるかもしれないが、さにあらず。時としてロマンが溢れすぎるきらいのある本誌に対して、うまくバランスを取り、その内容を適切に補完してくれるありがたい存在である。評者は深く尊敬しているし、その有益な著作の数々は、本欄でも何度となくご紹介している。賢明な読者なら、本書と本誌の両方に抜け目なく目を通しておくことが肝要だ。
巻末に収録された皆神龍太郎氏の「特別論考」は、折に触れて何度でも熟読翫味すべき滋味に満ちている。

(月刊ムー 2026年04月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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