転生した愛犬との再会が伝える宇宙の意思「227日後の奇跡」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    227日後の奇跡

    細見貴子 著

    虹の橋を渡ったペットが生まれ変わっていた!

     感動の実話である。
     著者の細見貴子氏は、東京音楽大学を卒業、現在は株式会社プリンセスハウスの代表取締役。 もともと中央区のタワマン住まいだった著者はあるとき、犬を飼うために南青山の超高級マンションを購入。ボーダーコリーの「J」をお迎えする。Jは2005年のクリスマスに生まれたが、著者と幸福な年月を過した後、2017年に血管肉腫のために虹の橋を渡ってしまう。激しいペットロスに苛まれる著者は、いつしか「宇宙意識」に覚醒し、"宇宙人"とも遭遇、さらには「簡単に金持ちになる方法」まで発見してしまう。
     一方Jのほうは、いったん旅立ってから227日後に、遠い愛媛県で再び犬として生まれ変わっていた。そして1年と16日後、ついに著者との再会を果したのである。しかもそこには、否定しがたい「物的証拠」まで揃っていたというから驚く。

     このような数々の奇跡の体験を経た著者は「宇宙と繋がれば、望みはすべて叶う」と悟る。そしてその望みを叶える方法とは、「時間と空間を超越してしまうこと」であるとの認識に至るのである。そして、他ならぬ生まれ変わったJ君はいうのだ、「命ある僕たちはみんな、〈神様のかけら〉なんだよ」と。 
     常日ごろはクールで酷薄な評者ですら、このような話を聞けば、涙腺が緩まずにはいられない。ペットロスに苛まれる人にとっては、この上ない福音といえる良書である。

    発行・幻冬舎メディアコンサルティング 発売・幻冬舎/1760円(税込)

    (月刊ムー 2026年04月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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