ロシアの謎の短波放送「ザ・ブザー(UVB-76)」に異変! 無気味な暗号の連続送信は緊急事態の前兆か!?

文=webムー編集部

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    謎のブザー音を放送し続けるロシアの短波ラジオ放送「UVB-76」が、連続して暗号メッセージを発信したという――これは偶然か、それとも不吉な予兆なのか!?

    ロシアの怪しい放送局「ザ・ブザー」に異変

    「UVB-76」とは、ロシアから4625kHzで発信されている謎の短波ラジオ局だ。1970年代半ばの設立以来、延々と単調なブザー音を放送しつづけていることから「ザ・ブザー」の異名をとるが、ごくまれにロシア語の謎めいたメッセージが割り込むこともあるという。

     誰が、いったいなんのためにUVB-76を運営しているのか、全てが謎に包まれている無気味なラジオ放送に今月、異変が確認された。わずか1日のうちに、UVB-76から4つの暗号音声が立て続けに送信されたのだ。これはきわめて珍しい事態で、なにか重大な意味が込められている可能性がある。

     実際の送信内容は以下の通りである。

    NZHTI – 33 702 – NEPTUN – 66-52-20-75
    NZHTI – 8002 361 – TIMUS – 56-85
    NZHTI – 7000 0 8002 – LISOPLASH – 67-203-0808-0809
    NZHTI – 62 505 – NUTOBAKS – 78 15 92 71

     すでに世界中で分析や考察が始まっているが、一説によれば冒頭の「NZHTI」は発信者を示すコールサイン、もしくは認証コードと考えられる。続く「NEPTUN」や「TIMUS」といった単語は、軍事作戦名や軍事資産、あるいは地理的な場所を示している可能性がある。後半の数字列は、座標や識別番号、タイムスタンプを表しているのかもしれない。

    2024年1月頃のUVB-76の周波数分布図 画像は「Wikipedia」より引用

     こうした内容と、異常な頻度でメッセージが送られたことを踏まえると、UVB-76が何らかの重大事態に備えて活動を活発化させていると考えられる。実際、過去にもUVB-76は特定の政治・軍事的変化の時期に異常な動作を示している。たとえば、2014年のクリミア併合の際には「TERRAKOTA」といった謎の音声が電波に乗せて発信されており、(現在ロシアがウクライナに侵略中であることを考えると)今回の事象も同様のパターンかもしれない。

     現在のところ具体的な脅威は確認されていないが、やはり暗号メッセージがなんらかの重大事象を指し示している可能性はあるだろう。

    本当に非常用通信なのか、それとも……!?

     UVB-76の役割については長年さまざまな憶測が飛び交っているが、近年特に有力視されているのが、「戦争や国家非常時に備えた“非常用通信チャンネル”として維持されている」という説だ。他にも「クレムリンが世界中に潜伏しているロシアスパイと交信している」という説や、「放送が停止した瞬間に核報復が自動的に作動する」という、“死のシステムである”という噂も広がりつつある。

    UVB-76の送信所と思われる施設の空撮写真。画像は「Wikipedia」より引用

     さらに、UVB-76の電波は非常に強力で、宇宙空間にまで届いている可能性も指摘されている。このことから、衛星を経由して潜水艦や遠隔地の軍事拠点へ指令を送っているという説や、UFOや異星人との交信に使われているという説まで浮上しているが、約半世紀にわたり真相は闇の中だ。そして今もなお、無機質なブザー音は止むことなく響き続けている。

     1日に4件という異例の暗号は、いったいなにを示し、そして誰に向けられたものなのか? すでに恐るべき事態が動き始めているという警告だとしたら――。解読に成功したという読者はいるだろうか。

    【参考】
    https://ufosightingshotspot.blogspot.com/2025/04/whats-going-on-4-cryptic-messages.html

    webムー編集部

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