埼玉に巨大な道教のお宮を発見! 五千頭の龍が昇る聖天宮へ行ってみた/Teamくるくる!コラボ

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    ムーとサイクル系チャンネルがコラボしてムー的スポットを走破する「ミステリースポットライド」。今回の目的地は、埼玉にあるとは思えない極彩色のパワースポット!

    埼玉のミステリースポットを走破する!

     声優の東城咲耶子さん、ドラマーの夏芽さん、声優の藤井彩加さんと担当ディレクター氏の4人が自転車の楽しさを広めるべく活動しているサイクル系YouTubeチャンネル「Teamくるくる!」とムーがコラボし、自転車で走りたくなるムー的スポットを紹介する「ミステリースポットライド」。 
     前回は、ビジュアルのミステリアスさでは埼玉県内随一の史跡「吉見百穴」をアテンドさせてもらったが、埼玉にはまだまだたくさんのミステリースポットがある。

    前回「吉見百穴」レポートはこちら

     たとえば、三蔵法師のお墓。
     西遊記でおなじみ、あの玄奘三蔵のお骨を分骨した墓(正確には奉安塔)が埼玉県にあるのだ。なかなか複雑な歴史を経て日本にお骨が渡ってきたもので、その経緯に不思議な仏縁を感じるスポットだ。

     またたとえば、将門の首塚。
     将門の首塚といえば皇居の目の前、東京都千代田区大手町にある首塚が有名だが、じつは将門の墓、塚とされるものは全国にいくつかあり、そのうちのひとつが埼玉県幸手市に残されているのだ。
     幸手市の首塚伝説によれば、将門は幸手近辺での戦で討ち死にし、その首は愛馬によって運ばれたのだという。京都から空を飛んできた大手町のよりも、幸手市の首塚のほうがリアリティ的には勝っている……ともいえなくもない。
     ……といった数ある埼玉ミステリースポットのなかから、次に紹介するのはこちら。

     Teamくるくる!メンバーも、一目見るなり本当に埼玉なのか疑ってしまったほどの強インパクトの建造物。これが知る人ぞ知る埼玉のパワースポット「聖天宮」だ! 正式名称を「五千頭の龍が昇る聖天宮」というだけあり、屋根から柱から扉などなどに無数の龍が描かれている。

    日本最大の道教のお宮「聖天宮」

     ご覧の通り、聖天宮は日本のお寺ではなく道教のお宮。建てたのも日本人ではなく、台湾の康國典さんだ。康さんは40代で生死にかかわる大病を患ったものの、奇跡的に回復。そのときの感謝の念から自分を救ってくれた神々をお祀りする宮を建てようと建造地を探していたところ、なんと台湾ではなく日本のこの場所に建てるようにとの神様のお告げがくだったというのだ。

     時代は昭和50年代、当時の一帯は駅すらない雑木林だったのを、康さんは一から整地し、15年の歳月をかけて聖天宮を完成させた。「聖天宮」という名前や建物のたたずまいについても逐一お告げがあったそうで、道教の神様が建てさせた超本格的な道教のお宮といえるだろう。
    (参考:聖天宮公式サイト

    思わずこんな感想が漏れてしまうものすごいビジュアル。

     では、聖天宮はどんな願いを叶えてくれるお寺なのだろうか?

    1、不老長寿 
    2、おかね 
    3、幸せ・恋愛など

     正解は、全部! 道教の神様の特徴は、現世利益。とにかくこの世での願いを叶えてくれるとされるところで、そのパワーは大きなお宮であるほど強いという。それは、お参りして願いが叶った人がさらに寄進してどんどんお寺が大きくなっていくから。大きいお寺=叶った人が多いことの証明というわけだ。そしてもちろん、日本国内最大の道教のお宮がこの聖天宮なのだ。

    左から東城咲耶子さん、webムー編集長・望月、藤井彩加さん、担当ディレクター玉さん。

     聖天宮の特徴はなんといっても五千頭もの龍の装飾。外観もすごいが、内部もすごい。
     本尊は三清道祖とよばれる三柱の道教の主神で、それぞれ元始天尊、霊宝天尊、道徳天尊という名前からして力のありそうな神々。そのほか聖天宮の堂内には、人の生死を司る北斗星君、南斗星君、東西南北の守りである四聖大元帥といった神々が祀られている。

     また聖天宮は撮影スポットとして使用することも可能で(要事前許可)、コスプレの隠れ聖地としてもしられる場所。ポップカルチャーとゆかりが深いのも、現世利益に強い道教ならではの引力なのかもしれない。

    多くの龍に護られる聖天宮。うしろにみえるのが本殿。
    中央奥に並ぶのが三清道祖。極彩色の堂内にはこれも極彩色の神像が奉安されている。

    現世利益の神徳は最強!道教式祈願を体験

     せっかくなので、Teamくるくる!メンバーも道教の作法にのっとってお参りをしてみる。

     お参りの前に、まずは道教式おみくじにチャレンジ。道教ではおみくじを引く前にも占いをして、おみくじをもらう=神意を聞いていいかどうかを占うというユニークなしきたりがあるのだ。
     おみくじの番号がかかれた棒をひいたら、続いて「ポエ」あるいは神杯とよばれる道具をつかって占いをする。大きなカシューナッツをタテに割ったような形状のこちらがポエ。

    道教式占いのアイテム「ポエ」。

     一対になっているふたつのポエを床に落として、その表裏、つまり陰陽(表=平らな面が陽、裏=曲がった面が陰)の組み合わせによって神様の意思を確認するのだ。
     片方が表(陽)、片方が裏(陰)の組み合わせならばそのままおみくじを引いてOKのサイン。どちらも表の場合には神様からの返事がない、あるいは願いがあいまいで返事ができないということで、もういちどやりなおし。
     そしてふたつとも裏になったらそれはノーの合図だ。神様がOKしてくれるまで番号をひきなおし、お告げとして受け取っていいおみくじかどうかお伺いし続けなければならないのだ。

    東城さんは三度ひきなおしてやっと神様のお許しが。そんなこともあります。

     さて、おみくじに続いて、神前で参拝。

     参拝をする際にも、道教はとくに手順、作法を重視する。線香を掲げ、自分の名前や住所、具体的な願いごとを伝えて、三礼する。詳しい手順は本殿に案内があるので大丈夫。聖天宮にいく際には、神様に失礼のないようにルールを確認してお参りをしよう。

     Teamくるくる!一行は、参拝のあとに休憩室で一休み。聖天宮は休憩室もVIPルームなみの豪華さで驚く……。

     2回の動画にわたり、埼玉県のムー的スポットをポタリングした今回の企画。しかし埼玉だけでなく、日本全国に走りたくなるミステリースポットはまだまだある。VIPルーム的休憩室でしばし疲れを癒しながら、ムーとTeamくるくる!は次のミステリースポットライドの企てを練るのだった。

    VIPルームのような休憩室で密談中。
    動画の全容はこちらから!

    webムー編集部

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