エドガー・ケイシー予言の最新解釈を研究者が発表! 2036年「おうし座流星群」地球直撃が100年越しの危機になる?
ニューエイジの思想に大きな影響を与えた超能力者エドガー・ケイシーの予言は、実は100年ズレていた!? 修正された「ケイシー予言」では2036年に地球に大きな変化が訪れるという――。
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旧約聖書などに記される大洪水は超古代の彗星が引き起こした! そんな学術調査が話題を呼んでいる。神話と史実を結ぶ仮説に迫る。
世界各地で語り継がれる「大洪水」の神話伝承。旧約聖書の「創世記」に登場するノアの箱舟伝説はシュメール神話を源流とすることは有名だが、ギリシア、アジア、中南米、太平洋諸島などでも、洪水を生き延び生命の種を守った「偉大なる父」と「偉大なる母」の伝説が様々な形で残されている。
なぜ、文化や文明に関係ない国々で同じような洪水伝説が伝えられているのか。その理由については、「川などの氾濫が誇張され、自然への畏怖を込めた神話伝承が生み出された」という説が正統派考古学ではもはや常識のようだ。
ノアの箱舟伝説に至っては、2009年に米マサチューセッツ州ウッズホール海洋研究所が「ノアの経験した大洪水は、黒海の水位が10メートルほど高くなったことで発生した海水の氾濫であった」と発表しており、これには賛同する学者も多いという。
しかしながら、大洪水がただの伝説に過ぎないと結論付けるには時期尚早なのかもしれない。約1万2800年前に起きた急激な寒冷期「ヤンガードリアス期」にまつわる学術調査の結果、はるか遠い昔から後世に受け継がれてきた大洪水の伝説が、世界に起こった未曾有の災害と人類の壊滅を示唆している可能性が出てきたのだ。
ヤンガードリアス期とは1万8000年前から最終氷期が終わり徐々に暖かくなりつつあった地球が、突如、気候変動の逆転現象が起きた時期である。1万2800年前頃から気温低下が約1200年続き、多くの哺乳類が絶滅。現在のバルト海や黒海はこの時の氷床の重みで形成されたという、まさに氷に閉ざされた時代である。
その原因については、今のところ決壊した氷河湖の水がアマゾン川を凌ぐ勢いで太平洋に流出したことで気候変動が起きた「海洋循環の変化」説と、「彗星衝突」説で二分されていたが、今回また新たな発見があったようだ。
2024年6月、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校のジェームス・ケネット名誉教授率いる研究チームが彗星衝突説を裏付ける証拠を発見したと学術誌『Airbursts and Cratering Impacts』発表。巨大彗星が地上近くで空中爆発したことで、地球規模の災害を引き起こした可能性が高いことが明らかになったというのだ。
「我々が発見したのは彗星が圧力と温度によって巨大なクレーターを形成するといった物理的な衝突ではなく、いわゆる『タッチダウン』と呼ばれる空中爆発とタイプが一致していたことです」
そう語るケネット氏が調査を行ったのは米国東部のニュージャージー州、メリーランド州、サウスカロライナ州のヤンガードリアス境界と呼ばれる約1万2800年前の衝突層である。
別名「ブラック・マット層」とも呼ばれるこの堆積層は北米を中心にいくつもの大陸に広がっており、そこには過剰な量のプラチナや溶融ガラス、彗星内部に存在する高エネルギーの爆発によって形成されるナノダイヤモンドなど形成に2200℃以上の高熱を要するものが検出されている。自然界においてそのような高熱を瞬時に発生させる現象は天体衝突の熱と衝撃以外存在しないことから、彗星衝突の”有力な証拠”として挙げられているのだが、いかんせん衝突を示唆するクレーターが発見されていないのが現状であった。
しかしケネット氏の研究で、石英粒子にラメラと呼ばれる亀裂と、非晶質シリカ(溶融ガラス)が付着していたことが認められたことで、彗星は空中で爆発した可能性が非常に高いことが明らかになったのである。氏は「彗星衝突の証拠にクレーターは必須ではない」と断言。中東・シリア北部にある古代遺跡『アブ・フレイラ』でも同じような石英粒子が発見されていることから、爆発した何千、何万という彗星の破片が広範囲に降り注いだことでヤンガードリアス期が引き起こされたと主張しているのだ。
「これは低高度の圧力と2000℃以上の高温が同時に発生したことで起きる現象です。他にも同じような亀裂を持つ石英粒子はトリニティ原爆実験場でも発見されていることから、彗星は比較的低い高度で空中爆発したのでしょう」
ケネット氏によると、彗星は直径100キロ超と推測しているが、これが空中爆発したら凄まじい衝撃波が地上を襲っただろう。空中で粉々に分裂していたとしても、当時の人類の技術で作り出せたであろうものは甚大な被害を受けたはずだ。
超高温の爆風により茅葺きの家屋や木々はなぎ倒され、多くの人が吹き飛ばされただろう。そして地球の一つの時代が終わったのだ。氏によると、『アブ・フレイラ』でも塚や道具、動物の骨などにも溶けたガラスが飛び散っていたことから、無数の破片が北半球の広い範囲に降り注いだということだ。そしてこのブラックマット層より上の地層ではクローヴィス炎頭器や、マンモスの骨もただの一つも発見されていないことから、彗星が直接の原因となり、急激な気候変動が起き生態系や人類文化の崩壊が起きたと推測されている。
もちろんまだ仮説の段階ではあるが、氏の説を支持する研究者は多い。そして地球規模で起きた災害の歴史的記録が、絵文字や口頭で大洪水伝説へとなり後世へと語り継がれるようになった——というのが彼らの見解である。
アルゼンチンのマタコ族は「洪水とともに南から黒雲が押し寄せ空を覆った。すると雷鳴が轟き、稲妻が落ちたかと思うと、空から落ちてきたのは雨ではなかった。火のようだった」と後世に語っている。事実、洪水とともに火山活動や地震が発生したことが多くの伝説で述べられているが、これが史実だとしたら——。世界のいたるところでなぜこうも共通した構想の伝説が継承されているのか、その謎を解く鍵になることは間違いないだろう。次はなぜ世界各地で洪水伝説が語り継がれているのかを検証していきたいと思う。
参考:https://news.ucsb.edu/2024/021531/shocked-quartz-reveals-evidence-historical-cosmic-airburst
https://news.ucsb.edu/2023/021215/prehistoric-cosmic-airburst-preceded-advent-agriculture-levant
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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