筋膜へのアプローチで心身が整い、運気が上がる!? 大塚英文の「ロルフィング」体験取材/魂活巡業

文・マンガ=辛酸なめ子 協力=大塚英文

関連キーワード:

    内蔵や筋肉を包む「筋膜」に働きかける手技「ロルフィング」は、1960年代にアメリカの生化学者、アイダ・ロルフによって創始された。施術を受けることで身体や動作のみならず、思考回路にまで変化が及ぶという。はたして辛酸氏にはどんな変化が起こるのか!?

    筋膜には体験やトラウマが記憶されている!

    緩む感覚がわかれば、体は自己治癒に向かう

    「ロルフィング」という名前の響きから、運動系のアクティブな施術をイメージしていたら、横たわって受けられるありがたいボディワークでした。認定ロルファーの大塚英文さんは、東京大学大学院医学研究科博士課程を修了し、大手製薬会社で働いていたというエリート系。製薬業界の闇にも詳しそうです。
     体の不調に悩み、ヨーガやアレクサンダー・テクニークなどを学ぶなか、ロルフィングに出会ったとのこと。10回のベーシックセッションを受けたのち会社に辞表を提出し、ロルフィングの道へ。筋膜へのアプローチを通して無意識の領域に働きかけるロルフィングに可能性を感じたそうです。
    
     コロンビア大学のアイダ・ロルフ博士が構築したロルフィングは「構造的身体統合法」とアカデミックな名前で呼ばれています。博士号を持つ大塚さんが惹かれるのも納得。10回のベーシックセッションは「呼吸を深く」「地に足を着ける」からはじまり、「頭・首を正しい位置に」「上半身と下半身の連動性を高める」「全身のつながりを実感」で終わります。今回は体験セッションで、気になった部分を施術していただくことに。
     立って全身を診てもらったあと「辛酸さんの骨盤はこうなっていますよ」と大塚さんが再現した体勢がかなり斜めでショックを受けました。両手をまっすぐに上げたつもりでも曲がっているとの指摘が。体の両側も固く大腸も緊張状態。過去のトラウマで筋膜が動きにくくなっているそうです。全身ガチガチとは、過去生を含めてどんな目に遭っていたのでしょう……。でも、ロルフィングの繊細なタッチで姿勢が整っていきます。
    
    「筋膜が緩む感覚を体で味わってください。脳と体は密接にコミュニケーションを取っているので、緩むという感覚がわかったら、体は自己治癒に向かっていきます」
     施術後、倒れていた骨盤がまっすぐになった感覚が。「骨盤がちゃんと立ったら運気が上がりますか?」と聞いたら「もちろんです!」と大塚さん。美しい調度品に囲まれた大塚さんのご実家(渋谷区のビル)のエネルギーも吸収できたので、富裕層の感覚を体に記憶させたいです。

    辛酸なめ子

    漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。

    関連記事

    おすすめ記事