白狼に導かれてオオカミ信仰の現場へ…七ツ石神社を再建した〝狼の娘〟の神秘体験/本田不二雄
廃神社を再建した立役者は、「大口真神」と縁ある人物だった……。オオカミ信仰にまつわる奇跡的な経緯。
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毎回ひとつの占術を取りあげ、占い師の方が現場でどんなふうに占っているのかを見せていただくコーナー「この占術を見よ!」。第2回は、ZEROさんの「花札占い」です。
20代で路上鑑定をスタートし、現在は個人鑑定・イベント出演・占いサイトの監修などを行っているZERO(ゼロ)さん。当初はタロットと西洋占星術をメインにしていましたが、紫微斗数(しびとすう)に出会ってその魅力に惹かれ、隠しメニューとして取り入れると、これが密かな人気を呼ぶことに。紫微斗数は命占(生年月日で占う占術)なので、それと併用できる東洋の卜占(偶然を利用して占う占術)を捜しているうちに、戦前から行われていたという「花札占い」の存在を知り、国会図書館などの資料を掘り起こして猛勉強。現代人向けに解釈を再構築して、鑑定の現場で活用しています。そんな積み重ねが実って、9月23日には本邦初の占い用花札「花札占いカード〜雪月花」(ヴィジョナリー・カンパニー)が発売されました。
2022年10月21日のライブ配信では、MCの雛形羽衣さんやムー編集部の望月氏を実際に占っていただきました。3人のトークをダイジェストでお届けします(文中敬称略)。
望月:花札というと、賭博、ゲーム、ギャンブルという印象ですが……。 ZERO:少なくとも戦前から占いに使われていたようですが、文献が残っていないんです。私が見つけた最古の文献は昭和29年のもので、それには「昔から行われている」とだけ書かれていました。とにかく古い文献や研究者の方々の論文を掘り起こして、現代人にも占いやすいように再構築しました。 望月:初心者でも大丈夫? ZERO:初めての方でもやりやすいと思います。日本で暮らしている方に理解しやすい絵柄がたくさんありますから。たとえば桜ならお花見の時期だな、華やかだな、雨が降ったら散っちゃうな、とか。そんなところが解釈のベースになっていますので。 望月:札は全部で48枚ですよね。1年12か月それぞれの花があるんでしたっけ? ZERO:はい。1月は松、2月は梅、3月は桜と、月ごとに花が決まっていて、ひとつの花について4枚の札があります。 雛形:早速ですが、実際に占っていただきたいと思います。 望月:占い方は何パターンありますか? ZERO:1枚引きとか、3枚引きとか、全部の札を使うソリティアみたいな方法もあります。それでやってみましょう。全部といっても、最初に萩4枚と牡丹4枚、合計8枚を抜いてからはじめるので、実際に使うのは40枚です。 雛形:私の悩みを占っていただきたいな。もっと稼ぐにはどうしたらいいですか。 ZERO:では、占ってみます。まず札をよく切り、上・下・上・下……と2列に並べていって、隣か斜めか同じ列で花がそろったら、そのペアを左右に1枚ずつ除けて山にしていきます(画像A)。空いた場所は、順番を崩さないように詰めます。これをつづけると、最終的には全部の札が左右ふたつの山にまとまります。そうなったら、ふたつの山をひとつに重ねて、今度は上の列に5枚、下の列に5枚を並べて、その上に札を配るように重ねていきます(画像B)。すると、4枚ずつの札の山が10個できます。この10個の山の中に、同じ花が4枚そろったものがあれば、それが質問の答えです(このあたりの手順はぜひ動画でご確認ください。ZEROさん著「花札占いカード〜雪月花」付属の解説書にも詳しいやり方が紹介されています)。答えが出るまでに少し時間がかかりますが、自分で自分を占って、カードを並べながら気持ちの整理ができます。自分と向きあう占いでもあるんです。
ZERO:はい、そろいました。何がそろったかというと、菊です。ぶっちゃけ、あまりいい札ではありません。迷いが多い。優柔不断を示す札でもあります。仕事を選ばなさすぎて迷走しているのではないでしょうか。 雛形:ヤバイ! めっちゃ、いろんな仕事をしています。
ZERO:ご自分のジャンルをもう少し確立できると違ってくるのでは。お仕事を選べないという面はあると思いますが、どういうことをやりたいのか、どういうことが好きなのかにもう少し焦点を当てるとよさそうです。 雛形:次は視聴者の方からの質問を。「どうすれば僕はプロの漫画家になれますか」というのがきています。 ZERO:今度は札を5枚並べる方法で占います。……しっかり切ったのに菊だらけですね。自分が何をやりたいのかを明確にしたほうがいいんですけど、自分を表す位置に、青い短冊のついた菊が出ています。これは「自発的に動くな」という意味なので、編集さんがいるのであれば意見を聞くとか、出版社に持ち込んでアドバイスを請うとか。自分だけで考えないで、もう少し人のアドバイスを聞くというのがひとつ。そして、現在の位置に「花の王様」といわれる牡丹が出ていますので、才能はあるはず。周囲の状況を見ると、萩が出ています。萩は、焼け野原で真っ先に芽を出す植物なので、いったん流行が終わったけれど、もう一回やってみるとよさそうなジャンルから芽が出るのかな、と。頭の中に『こち亀』の両さんが浮かびました。今、あのジャンルの漫画はないですよね。日常系漫画、男性向きみたいな。過去と未来に菊が出ているので迷走と悩みはつづくけれど、ひとりで悩むよりは味方をつくる。そこまではどうにか持っていってほしいと思います。
雛形:次の質問です。「開業できるのは今年? 来年?」 ZERO:これは1枚引きで大丈夫。はい、芒(すすき)なので8月ですね。ということは来年です。今からだと1年くらい時間があるので、じっくり準備をしていただければ。とくに芒に満月の札は、自分の思いのたけを告げるという意味なので、もっと人を巻き込むといいのかも。ひとりでやっているなら関係者の範囲をちょっと広げると、いい形になるのかな。
望月:満月のない芒の札だと、どうなりますか? ZERO:芒には初志貫徹という意味があるので、この方がもともと考えていた月でもよい、と解釈します。 雛形・望月:面白い! ZERO:わかりやすいでしょ。そこが魅力だと思います。 雛形:最後に、「ムー」の2023年に必要なものを占っていただけますか。 ZERO:梅が2枚出ました。梅は、スタートダッシュするけれど尻すぼみ、という札なので、年始に気合いを入れすぎるより後半に力を入れるほうがいいのかも。「ムー」さん自体を表す札は、杜若(かきつばた)に八つ橋。旅行や遠出を意味するので、少し遠方へ取材に行くとよさそう。現在を表す札は柳で、アグレッシブに進みながらも頭を下げろと。柳は川岸など、水分の多い土壌に生えます。だから足元が危ない。でも、頭を下げると足元が見えるので、足をすくわれなくて済むんです。未来は「切りがいい」の桐だから、結果オーライかな。とりあえず尻すぼみにならないように、企画を後ろに回していただくといいかも。過去を表す札は梅に鶯(うぐいす)で、500号とか40周年とか、盛り上がりどころがあったことが示されています。そこからどう通常に戻して、うまく着地するのか。鶯は、夏に向かって囀(さえず)りが上手になりますから、その意味では「ムー」はまだ発展途上とも読めます。着地がうまくいけば盛り上がったままつづくと思うので、頭を垂れて前進してください。 望月:この結果はだれに伝えればいいんだろう。編集長、見てますかー?
望月:こうして見ていると、花札なら私たちもできそうな気がしてきますね。でも雛形さん、占いは仕事に足さないほうがいいよ。 雛形:盛りすぎ注意ですね。
山河ゆい
オカルト系のネタが大好きなフリーエディター兼占い師。これまでアパレルメーカーのサイトや女性誌などにのべ25年間、占い記事を連載。占いの研究歴は約35年。
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