月面に大規模な人工的掘削跡を発見! パラケルススCクレーターの地下通路/並木伸一郎
地球外生命探査「SETI」関連のグループが、月の裏側に存在する異常構造についての検証レポートを発表した。詳細に分析された異常構造は、 なんと月内部への出入り口だったのだ!!
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衛星としては巨大な天体、「月」は地球の潮汐に影響しているのは周知のとおり。そのほかにも大きな変化を及ぼしているというが……。
地球上における潮の干満は、月の引力によってもたらされているが、海水だけでなく大地も同じように引っ張っている。ところが大地は硬く重いので、海のように干満差によってエネルギーのバランスを取ることができない。それが、地震を誘発するきっかけとなっているという。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の地球物理学者M・ナフィ・トクソズ博士らの研究によれば、1952年7月21日に発生したカリフォルニアの大地震、同年8月20日のカリフォルニアとオレゴンの大地震、1979年8月7日のサンフランシスコ大地震、さらにトルコ共和国で1913年から1970年までに発生した2670回の地震――これらと月の位相との相関関係を調査したところ、M(マグニチュード)3以上の地震はいずれも満月か新月、あるいは上弦・下弦の当日、その前後に発生していることがわかったというのである。
同様の研究は旧ソ連でも行われている。天文学者グルゲン・P・タムラジアンが日本の地震と月齢サイクルの相関関係について調べたところ、月齢20日から新月を挟む5日までの半月に、地震が集中していることが明らかになったのだ。
こうした現象はなぜ起こるのか。
1990年4月、東北大学理学部の大竹政和教授(当時)が「月の引力が地震の引き金になる」という説を発表した。大竹教授が注目したのは、岩手県の東方約100キロの海底を震源とし、1989年10月末から1990年1月の短期間に1200回もの地震が観察された三陸沖の群発地震だった。
このときにはM5以上の地震が32回あったが、教授はいずれも震源の真上あるいは真後ろを通る子午線を月が通過した直後に発生した、と主張したのだ。月の引力は確かに1気圧の100分の1程度でしかない。しかし、海水を引っ張って満潮を引き起こすのと同様に、プレートを引き離すに足る大きな力になると、同教授はいう。それが地震を誘発したに違いないのだ、と。
地球上で起こる地震に月の引力が深く関わっているとすれば、火山活動もまたしかりである。地震と火山活動は、深い関係にあるからだ。
地震はたまった地中の歪みエネルギーが解放され、それが波(弾性波)として伝わっていく現象だが、歪みエネルギーがたまる原因は、地球を何枚もの巨大なプレートが覆い、それが絶えず動いているところにある。
そして、あるプレートがほかのプレートの下に潜りこむとき、接触面には圧力=熱が加わる。こうして溶けたプレートが溶岩となって地表に現れるのが火山噴火だ。
前項で紹介したように月の引力が地球の大地=プレートに強い力を及ぼしているのだとしたら、火山活動にも同じように強い力を及ぼしていると考えるべきなのである。
実際、前項で紹介した旧ソ連の天文学者グルゲン・P・タムラジアンは、月と火山活動の関係についても調べている。それによれば、コーカサス地方にある泥土火山の過去150年間の噴火の約60パーセントが満月と新月に集中していることがわかったのである。
彼は日本の火山についても調べているが、富士山の直近の噴火である江戸時代の宝永大噴火も、月ときわめて密接な関係があったようだ。噴火が起こった宝永4(1707)年11月23日(太陽暦では12月16日)は、月が下弦の日だったのである。
余談だが、宝永噴火における被害は、すさまじいものだったという。噴煙の高さは富士山上空20キロまで到達し、関東一円に8億5000万平方キロメートルもの噴出物を撒き散らした。結果、富士山から100キロも離れた江戸にも大量の降灰があり、多くの人が呼吸器疾患に悩まされ、昼間も行灯がなければ生活できないほど、太陽が噴煙で隠される日々が続いたのだ。
ちなみに宝永噴火の49日前には、日本最大級の大きさの宝永地震が発生している。このことからも、地震と火山とが密接にリンクしていることがよくわかるだろう。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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