海棲巨大生物ニンゲンの生態と正体/ミステリー入門
数多く存在するUMA(未確認動物)の中でも、インターネット上から流布したというめずらしいUMAがいる。謎の巨大生物「ニンゲン」だ。日本の南極観測船や漁船、アルゼンチンの貨物船など、数多くの目撃証言が残
記事を読む
世界各地で、人知れず棲息する未確認動物=UMA。われわれにその存在をほのめかすように、ときおり姿を現しては、またすぐに消え去っていく。そんなUMAの中でも、とりわけ強烈な存在感を放ち、現代人がリアルに語りつづける「都市伝説UMA」の数々を紹介する。
2016年3月18日付の英紙「デイリー・ミラー」で、海中に現れた正体不明の生物を撮影したモノクロ動画が紹介された。動画には、長い腕で水をかきながら泳ぐ、巨大なヒトのような形をした生物のシルエットが映っている。撮影場所は不明だが、姿や形から「ニンゲン」が泳ぐ姿を撮ったものではないか、と評判になった。
ニンゲンとは都市伝説的に語られる水棲UMAで、南極に出現するものをニンゲン、そして北極に出現するものを「ヒトガタ」と呼んで区別している。今回は、そのどちらとも判断のつかない謎めいた生物が、姿を捉えられたというわけだ。
ニンゲンもヒトガタも、巨大で手足を持つ、いわゆるヒトの形をしているが、そもそも南極方面で目撃されたのが噂の発端だといわれている。
日本が南極周辺海域で捕鯨調査を行っていることは周知の通りだが、その関係者から漏れ伝わる情報では、公表できない怪物が何度も目撃されているという。
その怪物は、調査捕鯨関係者の間では「ヒトガタ物体」と名づけられており、ヒトの形をしたものや、ヒトの上半身がふたつ連なったものがあり、それがクジラのように水中から現れるらしい。全身真っ白で、全長8〜十数メートルという巨大さだ。関係者は情報を公開できずに、ひたすら困惑するばかりだという。
目撃場所は主に、北極海、南極海周辺海域およびニュージーランド、大西洋とされている。ニンゲンが現れるのは夏(日本では冬)で、夜現れることが多いという。
それが出てくると、夜間の当直者がほかのメンバーを起こして回るらしい。調査船団に同行しているカメラマンが幾度となく撮影に挑戦しているが、海に浮かんだ氷山のようにしか写らず、鮮明には撮れないそうだ。
関係者が見た話では、ニンゲンにはふたつの目と黒い穴のような口があるが、鼻などの部位は確認されていない。体自体はテカテカと白く光っていて無機物っぽいという。性格はきわめて温厚で、人に危害を加えたり、船舶を襲ったという報告は皆無だそうだ。学者たちの間では、ニンゲンのことを“物体X”と呼んでいるらしい。
ニンゲンとヒトガタはあくまでも都市伝説上の存在とされ、その信憑性が疑問視されているが、実際にその姿を撮影した写真がある。
2008年、グーグルアース上で、アフリカ、ナミビアの沿岸で、推定体長15メートルのニンゲンが泳ぐ姿が確認された。「ニンゲンが実在した!」として、そのニュースは瞬く間に広がり、大きな話題となった。
さらに2011年9月17日には、ついに巨大水棲UMAの動く姿がビデオカメラに捉えられた。
時間は午後4時すぎ、スウェーデンの沖合でボートに乗り、海上遊覧を楽しんでいたグラペドン・エリック(当時52歳)は、進行方向の左手海上に異様な白い物体が浮かんでいることに気がついた。同乗していた4人の仲間たちもこの物体に気づき、船上は大騒ぎになった。
やがて、その白い怪物体が海面上を激しくバウンドしながら、ボートと並行して泳ぎはじめたかと思うと、突然ボートめがけて猛進してきた。あわや衝突かと全員が覚悟したとき、怪物体は左側に身をひるがえすと、視界から消えてしまった。
恐ろしさで震えながらも、エリックはその様子をビデオカメラに収めることを忘れなかった。映像では、円形で白い頭らしきものが、激しく波しぶきをたてながら突進する姿が映っている。そして、ボートの後方まで接近してきたところで、白い胴体のようなものがついていたことが確認できる。
「体長8メートルほどの実に奇妙な物体でした。その動きから考えて、間違いなく意思を持った生物だったと思います」とのちにエリックは語っている。
はたして白い怪物体の正体は、開発中の新兵器か潜水艦のようなものなのか? それとも水中で活動する「USO=未確認潜水物体」なのだろうか?
外見的特徴や出現エリア、映像上の動きなどから判断して、筆者はやはりこれは水棲UMAのニンゲン、あるいはヒトガタだったと考えられる。
南極と北極に広がるふたつの海、そこには人間の手の及ばないところが数多あり、棲息する生物に関してもまだまだ謎が多い。ニンゲンやヒトガタのような、われわれの想像を超えた“未確認生物=UMA”が潜んでいても、何の不思議もないのだ。
「ムー認定! 最驚!! 未確認生物UMAビジュアル大事典」
監 修:並木伸一郎
発売日:2023年2月22日(水)
価 格:1540円(税込)
発行所:ワン・パブリッシング
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
関連記事
海棲巨大生物ニンゲンの生態と正体/ミステリー入門
数多く存在するUMA(未確認動物)の中でも、インターネット上から流布したというめずらしいUMAがいる。謎の巨大生物「ニンゲン」だ。日本の南極観測船や漁船、アルゼンチンの貨物船など、数多くの目撃証言が残
記事を読む
「南極のゴジラ」との遭遇ーーその前日譚の”幼生体”の謎/妖怪補遺々々
かつて南極観測隊が、航海の最中に目撃したものとは…… ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する、それが「妖怪補遺々々」だ!
記事を読む
世界中で目撃される巨大海棲UMA「シーサーペント」/ムーペディア
毎回、「ムー」的な視点から、世界中にあふれる不可思議な事象や謎めいた事件を振り返っていくムーペディア。 今回は、世界の海域に出没し、その目撃情報は古代までさかのぼるという、巨大な海の怪物について取りあ
記事を読む
火星で生命の痕跡が続々発見! ウニやウミユリの化石は太古の宇宙生命体の一部か…ほか不思議ニュースまとめ/web MU HOT PRESS
今週世界を驚かせた最新不思議情報を一挙紹介!
記事を読む
おすすめ記事