「視える人には見える展・零」開幕… 視覚体験で話題の写真展が日本橋で拡大中

文=杉浦みな子

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    人には見えない“何か”が、あなたには見えるかもしれない――。大きな話題を呼んだ写真展「視える人には見える展」が、この夏、日本橋へ。規模を拡大した「零」バージョンとして8月いっぱい開催中。

    日本橋で規模拡大! 前回行ってても楽しい

     今春、渋谷・並木橋の古民家スタジオで開催されていた「視える人には見える展」を覚えているだろうか? 

     霊視芸人・シークエンスはやとも氏と、実力派霊能力者・Miyoshi氏が監修したこのイベントは、オカルト業界だけにとどまらない反響を得て、大盛況のうちに幕を閉じた。当時webムーでも現地の模様をレポートしたところ、記事に多くのアクセスがあり、注目度の高さが伺えた。 

     そして……なんと今夏、この大ヒット写真展が大幅パワーアップ。場所を東京・日本橋に移し、「見える人には視える展・零」として、2025年8月1日(金)〜8月31日(日)の期間で開催されている。 

     前回行けなかった人はもちろん、行った人も改めて楽しめる内容になっているので、この機会を逃す手はない。というわけで、パワーアップした展示概要を軽くご紹介していこう。 

    福島ビル(東京都中央区日本橋室町1-5-3)で開催中。

    “視える世界”を強力に体感。新作写真と映像演出も

     日本橋・三越前にある会場に足を踏み入れると、そこには前回と同じく、一見すると日常っぽい風景や人気のない廃墟の写真ばかりが展示されている。ところが、そのどれもに“視える人には見える存在”が写り込んでいる……らしい。 

    前回・渋谷は古民家での開催だったが、今回は取り壊し予定のビルスペースを大々的に使った大規模展示に生まれ変わった。

     これらの写真は、シークエンスはやとも氏とMiyoshi氏が、霊的な存在が見えた場所をカメラマンに指示して撮影したという完全オリジナルの作品群。つまり、これらが普通の風景写真にしか見えなければ“視えない人”だし、何かが視えたなら“視える人”ということになる。この、人によって見えるものが違う写真展というのがこれまでにない面白さで、前回開催時に大反響を呼んでいた。 

     しかも今回の「見える人には視える展・零」では、なんと展示写真を新たに撮り下ろし。完全に新しい内容になっている。

     さらに、前回はなかった映像での演出も駆使されており、“霊的な存在がどんな風に動いて見えるか”を追体験できる豪華な演出も加わっている。すでに前回展示を見た人でも、存分に楽しめること間違いなしだ。

    前回と同じく、答え合わせ用のフィルム板を使って、“視えない人”でも霊能力者が見ているものを体感できる展示も。

    最後のお土産処にまで恐怖が……

     そのほかにも、霊的な存在がいた場所を完全再現した部屋や、“ナニカ”が宿ったモノ(いわゆる九十九神)を展示した部屋もあって、とにかく情報量が格段に多い。 

     また、前回の目玉だった“衝撃のラスト展示”は今回も健在。ネタバレになるので詳しくは書けないが、ここで何が見えるか、あるいは何も見えないのか――それぞれの体験を楽しんでほしい。 

    九十九神的な“ナニカ”が宿ったモノたちの展示コーナーも。
    前回に引き続き、神秘に触れられるパワースポットの写真もたくさんある。
    今回も最後にはお清めの塩がもらえる(数量限定、なくなり次第終了)。

     そしてもう一つ注目したいのが、今回は展示会場の隣に物販スペースが設けられたことだ。本展の記念グッズを選べる楽しさはもちろんだが、実はその一角に、お笑い芸人・デニスが運営するチャンネル「デニスの怖いYouTube」(通称:デニ怖)とコラボしたコーナー「視えない人にも見える展」が設けられている。 

    物販スペースの片隅で、デニスのYouTubeチャンネルとコラボ。幕の向こうには……。

     なんとこちらには、誰にでも見える従来型の心霊写真が飾られているのだ。デニ怖に送られてきた心霊写真の中から選りすぐりの作品が選別されており、シークエンスはやとも氏とMiyoshi氏が一点ずつ解説コメントを寄せているという親切設計。“視える人”も“視えない人”も、みんな最後にお土産処で同じものを見て帰るという構成がニクい。 

     そんなわけで、大幅パワーアップした「見える人には視える展・零」をお見逃しなく。この夏だけの特別な体験を、日本橋で。 

    フォトスポットにて、監修者のシークエンスはやともさん(左)、Miyoshiさん(右)と記念撮影。この企画のために各地での撮影に東奔西走したそうだ。
    物販スペースには楽しいガチャガチャコーナーも。なんと、本イベント展示写真の撮影現場に同行してシャッターを切った使い捨てフィルムカメラも当たる。
    記念の「ミエソーダ」と「視えそうめん」。夏らしい風流なお土産。

    <開催概要>「視える人には見える展・零」 
    会期:2025年8月1日(金)〜8月31日(日) 
    会場:福島ビル 1F/B1(東京都中央区日本橋室町1-5-3) 
     ※東京メトロ「三越前駅」徒歩2分 
    開催時間:10:00〜19:30(最終入場19:00) 
    入場料金:平日2,200円/土日祝日2,500円(税込) 
     ※お清め塩付き(数量限定、なくなり次第終了) 
    公式サイト:https://mieruhito.com/ 

    杉浦みな子

    オーディオビジュアルや家電にまつわる情報サイトの編集・記者・ライター職を経て、現在はフリーランスで活動中。
    音楽&映画鑑賞と読書が好きで、自称:事件ルポ評論家、日課は麻雀…と、なかなか趣味が定まらないオタク系ミーハー。

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