神界文字で願望を成就する!「龍鳳神字」開運術/大宮史朗
江戸末期に生まれ、わずか12歳にして潮江(うしおえ)天満宮の神主となり、生身のまま神仙界に出入りを許されたという霊的天才・宮地水位(みやじすいい) 。その往還のなかで、神仙界の霊符、秘呪、神法などを人
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霊学、古神道、神仙道の研究家であり、大東流合気柔術玄修会を主宰する大宮司朗師が、初心者でも容易に実践可能な「霊動法」を手ほどきする。
霊動法とは、第2次世界大戦以前に大流行した「霊術」の一種だ。ある特殊な姿勢をしていると自然に体が動きだし、心身が健康になり、そればかりではなく、霊力なども増強されるという一挙両得の霊術である。
霊術とは、その名のとおり、霊妙な術や霊的なことに関与する術を意味する。
霊魂を鎮める鎮魂法、神霊を降ろす帰神法、さまざまな病を、禁厭(まじない)や身体の調整、気や霊的な波動で治す法などのほかに、真っ赤に熱した鉄棒を素手にてしごく、熱湯を手に注いで平気で飲む、刃を上にして2本並べた刀の上に素足でのる、相手に指も触れず、前後左右に自在に動かす、ニワトリなどを一瞬のうちに不動にする動物催眠といったことを自在に行う術である。
ひと口に霊術といっても、前述したように範囲が広い。
今回、本稿を執筆するにあたり、どれを選ぶかいろいろと迷ったのであるが、編集部と相談した結果、あまり煩雑ではないが効果があり、なおかつ健康に有用なものをご紹介することにした。
戦前当時、霊術家の大半は、霊気、カイロプラクティック、特殊な指圧などを用いてさまざまな病気を治療していた。その霊験が顕著なことで名を馳せた人も多い。また、特定の運動をすると健康になると主張した人も多数いる。だが、大概の健康法は、毎日自らの身体を自らの意志にもとづいていろいろな方向に動かさなければならない。他人に施術してもらう分には、自分は何もしなくともよいので楽なのであるが、自分が各種の動作をわざわざやるとなると、なかなか面倒だ。人によっては身体を動かすだけでドッと疲れてしまう人がいるかもしれない。
疲れず、面倒くさくなく、しかもやっていて爽快になり、心身ともに鍛えられるような霊術はと考えたところ、思い当たるものがあった。「霊動法」である。
霊動法とは、霊術のレパートリーのひとつとして多くの霊術家が採用した方法で、自分で自分の身体を意図的に動かそうとはしていないのに、自然と身体が動いてくる方法である。その結果、霊的な才能が伸ばされるだけでなく、身体も強健になる。
そんなにすごい方法ならば実践が難しく、修得するまでに時間がかかるのではないかと思う人も多いであろうが、そんなことはなく、よい指導者に手ほどきを受ければ、即座にできるようになる。また、自分で独習するにしても、早い人は即日、遅い人でも3日か4日もあれば修得できるのではないかと思う。なかなか修得できない人がいたとしても、これから説明する霊動発動の姿勢を5〜10分つづけるだけでも心身の健康に非常に役立つので、損することは決してない。
ということで、自分は霊的なことに感受性があまり豊かではないと思っている人でも、だまされたつもりで、少なくとも1週間くらいつづけてみてはどうであろうか。必ず変化が生じ、心も身体も軽やかなる感じになられることを保証する。
ちなみに、私が合気道の源流とされる大東流という武術を習っていたときのことである。その大東流の先生はいっさいを合理的に解釈し、理論的に説明してくれた人なのであるが、こんな話をしてくれたことがある。
「宗教などでは、合掌して経文を唱えていると、その功徳があって心身爽快となり、運気もよくなるなどといっているが、あれは経文のご利益などではない。その姿勢にあるのだ。
胸元で両手を合わせる。これが安定した姿勢なのだ。それを保つことによって心身が安定し、いっさいのことに正しい判断、行動ができるようになる。
その結果として、よりよい成果を得ることができる。もっとも信者は、その成果が姿勢によって得られたものだとは考えず、自分の信じている宗教のおかげだと思い、信心にいっそう精を出すことになるわけだ」
そう語ると、次のような実験をして見せてくれた。
①甲と乙のふたりが、互いに手が届くらいの距離で向かいあい、まっすぐに立つ。
②次に、甲の胸を、乙が右手の人指し指で押す。
③すると、甲は簡単にふらついてしまう。
これと、次の手順を行った結果を比較する。
①甲と乙のふたりが、互いに手が届くらいの距離で向かいあい、まっすぐに立つ。
②甲は姿勢を正し、胸元で両手を合わせる。
③次に、甲の胸を、乙が右手の人指し指で押す。
④この場合、甲はなかなかふらつかない。
つまり、同一の人間が姿勢を正し、胸元で両手を合わせて立つと、不思議なことにそう簡単には姿勢が崩れないのである。両手を身体の中心に持っていくことによって、身体の中心が通常よりピタリと決まり、身体が安定するというわけなのだ。
この実験では、甲が合掌をせずとも、武道の修練などによって合掌したのと同じ姿勢で立つならば、指一本で押した程度ではビクともしないことがときどきある。
そうした場合、普通に立っているときと合掌しているときの違いがわかりづらいので、人指し指と中指の2本で押すか、人指し指、中指、薬指の3本にして試してみるのもひとつの方法である。合掌していないときには動いた甲が、合掌すると不思議に力を増して、押しきれないことがわかるだろう。
ちなみに、私の学んだ大東流においては、身体の中心を崩さずにさまざまな技をなすことが基本となっている。どの技をなすに当たっても、基本は自分の身体の中心線を地面に垂直に立て、両手は身体の中心あたりに置く。これにより、半身に構え、手を身体の中心から外して手だけの力を用いる人よりも、同じくらいの力の人ならば、大いに有利になると教わった。
もっとも、古神道を奉じる自分としては、各種の秘辞秘呪などにそれなりの霊威があり、そうしたものの力も認めるべきだという立場ではある。しかしながら、「姿勢が心身を変える」という大東流の師匠の言は、それなりに意味があるものと思う。
次回は、霊動法の実践について具体的な手順などを説明をする。
大宮司朗
霊学、古神道、神仙道の研究家。幼少のころより霊学、古神道を研鑽し、各地の古社霊山を訪ね、霊格向上、神明との霊的気線感通に努める。玄学修道会、大東流合気柔術玄修会主宰。著書に『太古真法玄義』『古神道玄秘修法奥伝』『神法道術秘伝』『霊符全書』などがある。
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