イエスとマグダラのマリアが行った「ハトホルの秘儀」実践法! 魂の解放を疑似体験するには?/保江邦夫

監修=保江邦夫 文=文月ゆう

関連キーワード:

    イエスを救世主として覚醒させたという「ハトホルの秘儀」を、われわれも実践できると保江邦夫氏はいう。魂を解放し、思う相手と重ねあわせることで、人生が豊かになるというのだ! 今回は、その実践法を詳しくお伝えする。

    秘儀を体験すると、考える前に体が動いて人生が変わる!!

    秘儀を執り行った保江氏に訪れた変化とは?

    「ハトホルの秘儀」を経たイエスは救世主となったが、保江邦夫氏にはどのような変化が訪れたのだろうか。
    「私がスピリチュアル系の本を執筆するようになったのは、ハトホルの秘儀以来ですよ。それまではまったくそのような本を書きませんでしたが、どんどん依頼がくるようになりました」
     また、この秘儀を体験した人は、魂が真に望むとおりの人生を歩むことができるという。
    「たとえば、電車に乗っているときに高齢の方が目の前に立つと、ああ、席を譲らなくては、と考える前に体が動きます。人生のあらゆる場面で、ああしなくては、こうしなくてはと頭で考える前に、自然と体が動いて最善の行動ができるんです」
     以下に、ハトホルの秘儀の実践法を解説していく。エジプトまで行かなくても自宅で実践できるよう、保江氏にアレンジしていただいた。ぜひ試していただきたい。

    STEP1:心惹かれる画像を見て、魂の解放を疑似体験!

     さて、ハトホルの秘儀を実践するに当たり、まずやっておくべきは、肉体から魂を解放する練習だ。これについては美しい画像を見るのがよいのではないかと、保江氏はいう。
    「きれいな画像を見ると、心がフワッと吸い込まれるような感じがしませんか? あの感じは、魂が肉体から離れる感覚に近いと思います」
     そうした感覚を味わっていただけそうな美しい画像をこちらにアップした。心惹かれるものを見て、練習していただきたい。
     また、この秘儀が特別なものではないということを改めて知っておくのもよさそうだ。
    「魂が勝手に体から抜けだして、相手の魂と重なるということは、わりと日常的にあります。はじめて会ったのに気が合うと感じる、ひと目惚れする、通りすがりに目を奪われるというのもそうでしょう。魂と魂が、本人の自我とは関係のないところで交流しているのです。それをもう少し本格的にやるのがハトホルの秘儀だと思ってください」
    空に向かってそびえ立つクフ王のピラミッド。
    アビドス神殿にあふれる美しい光。
    紅海の向こうから昇る立春の朝日。
    ハトホル神殿(デンデラ神殿)の天井画。

    STEP2:秘儀のパートナーと一体化する妄想を

    「瞑想より妄想です」
     と、保江氏は強調する。
     ハトホルの秘儀を行うためのパートナーを選んだら、その相手とひとつになるという妄想をちょくちょくしておく。
     パートナーは、身近な人間である必要はない。ごひいきのアイドルやスーパースター、場合によっては2次元のキャラクターでもかまわないそうだ。
    「たとえば、大谷翔平なんかはすごいですね。カリスマ性という言葉ではすまないものを持っていて、ファン全体のレベルをごっそり上げています。その時点ですでにハトホルの秘儀というか、ハトホル効果をもたらしているといってもいい。藤井聡太も同様です。彼らはとっくに魂が解放されていますから、人目なんか気にしないし、自分が好きなことに邁進している。その生き方は見事ですよ。人生を楽しんでいます。ものすごい年収を得ていると思いますが、それがゼロになっても彼らは野球や将棋をやめないでしょう。
     そして、相手は人間でなくてもいい。『新世紀エヴァンゲリオン』の零号機のパイロットだった綾波レイや、電子の歌姫こと初音ミクでもかまわないのです」
     身近な人から選ぶなら、興味や趣味、志などが近い人がよいという。ただ、この場合は妄想がエスカレートしすぎると、現実の行動になんらかの影響が出るかもしれない。そのあたりについては、適度に自制しながら行っていただきたい。
     また、妄想する必要のない相手もいる。包容力あるいは母性の豊かな相手がそれだ。
    「昔でいうと『二十四の瞳』に出てきた女性教師とか、ヘレン・ケラーを育てたサリバン先生とか。幼子を包んでくれるような相手なら、とくに何もしなくても、一緒にいるだけでハトホル効果が得られます」
     ちなみに秘儀のパートナーは、異性である必要はない。男性同士、女性同士でも成立する。
    秘儀のパートナーとひとつになる妄想を日常的にしておくとよいそうだ。

    STEP3:いよいよ秘儀! 一体感に身を委ねる

    「秘儀を行う直前までは妄想することが有効ですが、秘儀をするときは妄想をしません」
     では、どうすればよいのだろう。「無」になるのだろうか?
    「無になるというのとも少し違います。お母さんが赤ちゃんを抱っこして、幸せそうにしている様子をイメージしてください。お母さんも赤ちゃんも、抱っこしよう、抱っこされようという意識はなく、ただただひとつになっています。分離感がなく、ただそこにふたりでいる。もうひとつになっているのだから、それ以上何かをする必要はありません。そんな感じです」
     一体感に身を委ねる時間は5分以内でよいし、秘儀を行う回数は1回だけでもよい。実際、王の間で保江氏の魂が姪御さんの魂と重なりあったのは、わずか3分ほどだったという。
     なお、アイドルやスーパースターをパートナーに選んだ場合は、1回でもよいからコンサート会場なり競技場なりへ足を運び、時間と空間を共有すると効果が得られるそうだ。この場合は、抱きあう母と子をイメージしなくても、会場の熱気に同調し、その場を楽しむだけでOKである。
     じつは現代日本には、アイドルやアニメを筆頭に、ハトホル効果を引きだせるものが数多く存在するのではないかと、保江氏はいう。
    「そういうものを利用して魂を解放して、自分の魂が導く人生を歩んでいただきたい。いい会社に入って、結婚して、家庭を持って、子供をいい学校に入れて……というのとは違ってくるかもしれないけれど、それが本来の人間の姿だと思っています。せっかくこの世に生まれてきたのですから、楽しいこと、面白いこと、驚くことをたくさん体験しないと!」
     あなたの秘儀が成就し、いっそう豊かな人生が目の前に開けることをお祈りしている。

    文月ゆう

    ムー的ライター。とくにスピリチュアリズム方面が好物。物心つくかつかないかという年齢のころから「死」への恐怖があり、それを克服しようとあれこれ調べているうちにオカルトの沼にはまって現在に至る。

    関連記事

    おすすめ記事