ホピ族の終末大予言とUFOの謎/MUTube&特集紹介  2023年8月号

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    ホピ族に、人類の破滅を告げる予言が伝承されている。この世界情勢のなか、今、この予言に改めて注目が集まっている。はたして予言はわれわれに何を教えようとしているのか!? 三上編集長がMUTubeで解説。

    人類破滅を告げる青い星と赤い星のカチーナ

    先住民の長老たちがついに秘密を明かした!

     意外かもしれないが、アメリカ先住民の社会でUFOやETの存在を事実として受けとめているのは、メディアのUFO関連報道にさらされている若い世代よりも、昔ながらの生き方を守る伝統派の長老たちだ。それというのも、先住民には古来、次のような教えが伝わっているからだ。
    「星の国々は大いなる自然の神秘の一部で、星の民は地球人の兄であり姉」ここでいう「星の民」は概して神格化され、それにまつわる話は先住民の部族間でも門外不出とされてきた。
     しかし、1996年、サウスダコタ州に住むラコタ族のスタンディング・エルク長老の主導のもと、10日間にわたって開催された「宇宙知見会議」によって、そのタブーは破られた。
     会議の開催に向けて真っ先に行われたのは、神聖な星の民についての情報共有を要請する「お詫び状」の配布だったという。会議には、世界中の先住民の長老たちに加えて元NATO情報部司令官や、異星人による地球人誘拐の研究者でハーバード大学精神科学部長のジョン・マック博士など、UFO研究にかかわる人々も招聘された。
     討議の詳細は公開されていないが、出席者によれば、各部族の代表が部族に伝わる星の民からの教えや予言、星の民とのかかわりを明かし、意見交換をしたという。さまざまな問題が山積している地球の現状を憂慮していた長老たちは、星の民からの教えを再確認して、地球と人類がともに生き残る道を見いだそうとしたようだ。
     北米の先住民のなかでも星の民とのかかわりを示唆する遺跡や昔話が多いのは、アリゾナ州北部の居留区に住む伝統派のホピ族だ。

     ホピの創世記によれば、地球ではこれまでに3回、世界が滅びを迎え、今は第4世界のただなかにある。
     第1世界は、悪人が増えたため火山の噴火と隕石の火によって滅亡した。
     第2世界は、人類が調和を失ったために氷によって浄化された。
     第3世界は、ルーメリア(ムー)とアトランティスの時代だ。ホピ族の祖先は当初、ルーメリアで創造主の教えを守って繁栄していたが、少しずつ互いへの敬意を忘れていった。

     アトランティスでは「空飛ぶ盾」によって宇宙探索ができるほど高度な文明が発展したが、ルーメリアに攻撃をしかけてきた。そのときに強力な音波を発生する兵器を使用したため、津波と大洪水が起きて大地は水没した。ムー大陸の一部も水没したが、すべてが海底に沈んだわけではなかった。
     3回にわたって浄化がなされるたびに創造主のタイオワは、善良なホピの人々を救い、地中に住む「アリの民」にケアを託した。
     第3世界を滅ぼした洪水が収まった後、地上(第4世界)に戻ったホピ族の祖先は、巨神のマサウに出会う。そこで調和を守って生きる道を学び、四方に分散して流浪した末、現在のアメリカ南西部、アリゾナにある3つのメサ(高台)を永住の地とした。これらのメサは、その位置関係がオリオンの3つ星と同じであることが、近年発見されている。
     ホピの予言には、第4世界が進行していく際の道標が記されている。もしも調和が失われれば再び浄化が起こり、人類は地上から一掃される──そう警告する意図があるといわれている。

     文字を持たないホピ族の予言は、祖先からの口伝、もしくは石板や岩に刻まれたシンボルや線画によって継承されるので、一般人には意味不明だ。しかし、代々教えを受け継いできたホピ族の長老たちは、鉄道や送電網の広がり、ヒトラーの台頭や原爆投下をいずれも予言の成就と見た。
     そして、第2次世界大戦後も相変わらず好戦的な人類の未来に危機感を募らせ、ついに1992年にはニューヨークの国連ビルに出向き、各国のリーダーにホピの予言を伝え、人類が後戻りのできない破滅への岐路にあると警告した。しかしながら、国際情勢や地球環境はその後も悪化を続けている。
     ホピ族の「予言の岩」によれば、人類の未来についてはふたつの選択肢がある。調和への道を選べば穏やかな未来へ至るが、環境破壊と争いが絶えない現在の趨勢に従えば大地は揺れ動き、未来は崩れ去る。
     ホピの人々はすでに世界を救うことを諦め、部族のサバイバルに力を傾けることにしたそうだ。

    (文=エリコ・ロウ)

    続きは本誌(電子版)で。

    月刊ムーの特集記事を三上編集長が解説!

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