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占術や魔術、神智学で用いられるシンボルを解説。今回は、フリーメーソンの「三大光明」を意味する「定規とコンパス」です。
フリーメーソンの「第1階級の講義」においては、フリーメ-ソンの何たるかがこう定義されている。曰く、「寓意により覆われ、象徴により描写された、独特な道徳体系」であると。
その通り、場合によっては「世界最大の秘密結社」などとも称されるフリーメーソンは、その教義においても儀礼においても、至るところに高邁深遠な寓意と象徴が満ち満ちている。それはある意味、西欧神秘主義の象徴体系の集大成であり、メーソンのロッジは文字通り物質として具現化した象徴の百科全書である。
それだけにフリーメーソンの象徴は質量ともに圧倒的に豊饒多彩であるが、その中でも代表する重要な象徴をひとつ選ぶとするならば、この〈定規とコンパス〉を措いて他にはない。定規とコンパスに聖典を加えた3つのアイテムは、フリーメーソンの「三大光明」と呼ばれる同結社の根幹を成す重要な象徴なのだ。
聖典はメーソンの信仰する「至高の存在」。定規は本来、未加工の素材を正しい形にするのに用いられる道具。これを用いてメーソンは自らの行為を正しく律し、善の源である「至高の存在」を受け入れる。コンパスは円を描くための道具。円は宇宙の秩序を表すとともに、メーソンがコンパスで描いた範囲の中に情念を留め、欲望を制限することを意味する。
この定規とコンパスはまた、その組み合わせ方によってメイソンリーの3つの階級を示す。
第1階級においては、コンパスの両脚は定規に隠されている。これは精神に対する物質の優位を示し、この階級が新参者であることを意味している。
第2階級では、コンパスの脚の一方が開示される。これによって精神が物質と均衡を取り、メーソンは自らが神の計画という揺るぎない基盤の上にあることを見る。
第3階級に至って、ようやくコンパスの両脚が定規の上に出る。物質に対する精神の優位であり、第三階級、すなわちマスターメイソンとなった者は、今やこのコンパスの両脚を用いて、メーソンの責務という完全な円を描く自由を得たのだ。
(2020年3月28日記事を再掲載)
松田アフラ
オカルト、魔術、神秘思想などに詳しいライター。
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