不変の美が神秘の霊力を物語る! パワーストーンの基礎知識
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古今東西、鉱物はさまざまな文明や文化で治療や儀式に使用されてきた。現代の日本では“パワーストーン”として石がもつ特性を利用したアイテムが身近だが、その「効果」とはどう語られてきたのか?
人は古くから鉱物に宿る特別な力を感じ、それを活用してきた。古代エジプト文明では、天空と冥界の神オシリスの象徴であるラピスラズリをツタンカーメン王の黄金マスクに使用し、魂の再生を願っていたのは有名な話である。
他にも、古代マヤ文明では「永遠」を意味する翡翠を亡くなった王の仮面に使用しており、日本に古くから伝わる三種の神器のひとつ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」も、また翡翠製である。
そのなかでも特に水晶、クリスタルは「神が創造した溶けない氷の石」=霊石として、祈祷や儀式、治療に使用されてきた。現代でもクリスタルをはじめとするパワーストーンには振動エネルギーが確認されており、オランダやイギリス、ドイツなどではクリスタルヒーリングが代替医療として取り入れているのは広く知られているところである。
これはパワーストーンの分子構造から生じる特定の振動、周波数を利用して、体内に詰まったエネルギーを循環させ、身体的、精神的な浄化を促進させるというもの。残念ながら科学的なエビデンスは立証されていないが、幅広い分野で利用されているのだ。
他にも、身近なところでは「クオーツ(水晶)時計」やソナーといった、多くの電子機器に利用されているのはご存じの方も多いだろう。これは、鉱物がほぼ一定の化学組成と原子配列を持ち、光の屈折や電荷に影響を与えることから可能となった技術だが、なぜパワーストーンがどのようにして一定の周波数を発振しているのか。
電子機器に使用されている水晶は、1秒間に数万〜数千万回振動しているそうだ。種類やカット、形状によっても違うが、なかには1秒間に1兆回振動するパワーストーンもあるという。
今のところクリスタルヒーリングは、暗示のように心理的に作用する「プラセボ効果」が通説となっている。しかしフランスで行われた実験では、偽物・本物を知らせずにクリスタルヒーリングを行ったところ、偽物を与えられた被験者から「明らかに効果を感じない」という回答があったことから、一概にプラセボ効果ともいいきれないのかもしれない。
その美しさはもちろんだが、パワーストーン持つ神秘的な力を、古代の人々はどのように感じていたのだろうか。
アインシュタインの「ほんのわずかな物質にも膨大なエネルギーが秘められている」という特殊相対性理論の公式『E=mc?』にパワーストーンも帰結するだろう。
かの有名な幻の文明「アトランティス」においても、エネルギーの中核をなしていたとされる「ツーオイ・ストーン」の正体が、クリスタルであった可能性が高いという説もあることから、はるか遠い昔から人類がパワーストーンのエネルギーを認識されていたことは間違いないだろう。地球そのもののエネルギーを秘めたパワーストーン。ぜひ上手に活用したいものである。
【参考】
https://www.healthline.com/health/healing-crystals-what-they-can-do-and-what-they-cant#what-works
https://incolormagazine.com/in-search-of-mayan-jade/
(PDF)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpmyu/8/1_2/8_25/_pdf/-char/ja
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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