経験者多数「死の正夢」の実例集! 親しい人物の死は感じ取れるのか?

文=仲田しんじ

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    どんなに遠く離れていても、身内や親しい人物の死の瞬間にはなにかを感じるものなのか――。夢の中で身近な人物の死を知り、翌日に訃報が届いたという驚くべき実話は考えられている以上に多い。

    死と夢のシンクロニシティ

     米ニューヨーク在住のブロガー、マーク・マヒン氏によると、遠く離れた場所で誰かが亡くなるのと同じタイミングで、その人物の死を夢に見ていたケースは古今東西に存在し、過去には数多く報じられてきたという。

     たとえば1935年5月発行の米誌『Light』は、次のようなエピソードを紹介している。

    「パッシニャーナ(イタリア)の農婦アマリア・ブルツィオは、ノヴァーラ近郊に住む母親の死を夢に見た。目覚めた彼女は夫に夢のことを話し、夫は彼女の動揺を鎮めようとしたが無駄に終わった。翌日の午後、彼女は電報を受け取り、夢で見たまさにその時刻に母親が急死したことを知らされたからだ」

    Nanne TiggelmanによるPixabayからの画像

     また、1916年9月23日発行の同誌には、ニューヨーク・マンハッタンのメトロポリタン歌劇場のマルグリット・オーバーという女性の体験談が掲載されている。

    「この恐ろしい戦争(第一次世界大戦)が始まった頃、フランス軍に志願した友人がいました。ある夜、ぐっすり眠っている最中に、まるで写真に撮って壁に貼り付けたかのように鮮明な彼の幻影が突然現れました。彼は傷つき、塹壕に横たわり、命が尽きようとしていました。その幻影は恐らく1分ほど続き、そして消え去りました。私は起き上がり、明かりをつけるとすぐに友人に手紙を書き、送りました。しかし、私の手紙はフランスに向かう大海原の真ん中で、友人の死を知らせる手紙とすれ違っていました。そして、その内容は私が夢で見た通りだったのです」

     さらに1916年5月20日発行の同誌に掲載された記事も戦争に関わる話で、前線の塹壕で指揮を執っていた英陸軍大尉が、短い眠りの中で父親の鮮明な姿を見たという。その翌朝、大尉は電報で父親が亡くなったことを知らされた。後に実家へ戻った大尉は、家族から父親が死の間際の夢で塹壕にいる息子を見たが「まったく心配ない」と話していたことを聞かされたのだった。

    Alban_GoghによるPixabayからの画像

     他にも『Light』誌は、同様のケースを数多く伝えているという。

    ●第一次世界大戦中に「ヴィミーリッジの戦い」で戦死した兄が、その日の夢に出てきた

    ●訓練中の若い兵士がある夜、いわれのない不安感に襲われた。心を落ち着けるために数時間、兵舎のグラウンドを歩き回ってからようやく就寝したが、翌朝、父親の突然の訃報が届けられた。死亡時刻は昨晩だった。

    ●ある女性は、夢の中でコンサート会場にいた。そこで、実在するチェロ奏者に演奏をしてくれるよう強く懇願した。なぜか彼女はその時、「彼の演奏を聴くのはこれが最後のチャンス」と思えたからだ。次の朝、そのチェロ演奏者の突然の訃報を聞かされた。

    ●とある少年は恐怖と共に目覚めた。彼は夢の中で、若い女性が“死”を抱えて去っていくのを見たという。後になってその時、少年がまだ会ったことのない遠くに住む義理の姉が亡くなっていたことが判明した。

    ●男性は、就寝中に高い建物の窓から落ちる夢を見た。翌日朝の通勤中、夢を見ていたその時間にとある者が近くの建物の窓から投身自殺をしていたことを知った。

    過去のメディアはしっかり伝えていた

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     他にも、20世紀前半の新聞や雑誌には、親しい人物の死を夢で知ったという事例が多数掲載されているようだ。

    ●米サウスシカゴ在住のエマ・エクヴァルという女性はカリフォルニアで測量士をしている弟のルイスが死んだ夢を見たが、起床後、まさにルイスが心臓病で亡くなったという電報が届けられた。ルイスの死亡時刻は、ほぼ夢を見ていた時間と一致していた。(1907年10月11日付「Los Angeles Herald」紙)

    ●米ボルチモア在住の男性は日曜日の午後、自宅でウトウトと短い昼寝をした際、友人とピクニックに出かけた息子が溺れ死ぬ夢を見た。目覚めた彼のもとに、顔を涙で濡らした娘がやってきて、(ピクニック中の)兄が溺死したと知らせがあったことを告げた。(1924年7月26日付「Worcester Democrat」紙)

    ●不幸にも姪が死亡して葬式に出向いた石炭会社社長の話。その数日後、離れた場所に住む亡くなった姪の兄からの手紙が届いたが、消印は姪の亡くなった翌日で、手紙の内容は妹が死んだ夢を見たのでとても心配していることが記されていた。(1900年3月23日付「Springfield weekly Republican」紙)

    ●姉が死んだ夢を見た妹の話。あまりにも不吉な夢であっため、深夜に目覚めた直後に両親に話したのだが、親は娘をなだめて落ち着かせ、再びベッドに戻らせた。その数時間後の朝、姉が滞在先で昨夜未明に急死した知らせが届けられた。(1913年1月15日付「Atlanta Georgian」紙)

    ●1909年9月に米オレゴン州ユージーンで発生した地滑りにより19歳の青年が不幸にも死亡した。地元実業家の妻で故人の姉は、悲劇的な出来事の知らせが届く前に、弟の死を予知するビジョンを見ていたという。(1909年9月7日付「The San Francisco call」紙)

     はたして親しい人物の死をわれわれは感じ取ることができるのだろうか。それが就寝中だった場合、夢で知らされることになるのか。興味深い死と夢のシンクロニシティについて、今後さらに理解が深まることを期待したい。

    【参考】
    https://futureandcosmos.blogspot.com/2026/04/when-people-dream-of-someones-death-at.html

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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