「UFOとのセルフィー」公開したブラジルの研究家を襲った恐怖とは!? 12日間の入院を余儀なくされた悲劇
UFO研究者とともに写真に収まった、謎の飛行物体。史上初の可能性もある「UFOとのセルフィー」は、軍事介入という思いもよらない事態を招いたようだ。
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真水のない環境下で生存・繁殖を繰り返すヤギたち──。にわかには信じられない話だが、ブラジル北東部の孤立した島で、実際に起こっている不可解な現象だ。
ブラジル北東部バイーア州沖約70キロに位置し、アブロホス海洋国立公園を構成する5つの小さな火山島のうちの一つ、サンタ・バルバラ島。そんな孤立した火山島に、真水のない環境下で生存・繁殖を繰り返すヤギたちがいる。この島にヤギが生息することになった正確な経緯は不明だが、科学者たちは入植者によって島内に持ち込まれたと考えている。ヤギをはじめ、豚や鶏といった家畜は安定した食料源となるが、入植に失敗するとそのまま残されて野生化することが多い。
記録によれば、サンタ・バルバラ島のヤギは250年以上前から確認されているという。真水がほとんど得られず、乾燥した強い風が吹く孤島で、ヤギたちは2世紀以上にわたって繁殖を繰り返して命を繋いできたことになる。
この海洋国立公園を管理する「チコ・メンデス生物多様性保全研究所(ICMBio)」は今年3月、ヤギの存在が7種の海鳥に影響を与えているとの結論を下し、島に残るヤギ27頭の駆除を決定。しかし、淡水源のない環境下でヤギがどのようにして繁殖してきたのか、科学者たちが研究を望んでいるとして、駆除ではなく移動させることになった。
海洋公園の責任者エリスマー・ロシャ氏は、島のヤギについて「彼らは生き残るために独自の能力を発達させたと信じている」とコメント。個体数の調整がなければ、ヤギが島全体を占領することになり、ゆくゆくは“自滅”していたかもしれないという。
科学者たちが観察しているあいだ、ヤギたちが水を飲む場面は一度も見られなかったそうだ。水を飲まずに動物が生きていくことなど、果たして可能なのだろうか。ロシャ氏と同じように、ヤギの体が海水を飲むことに適応し、後世まで受け継がれてきたのではないかと考える人もいる。
また“別の説”の鍵となっているのが、「ベルドローガ(beldroega)」と呼ばれる島の植物だ。水分含有量が高く、ヤギが水を飲む必要がない理由ではないかと考えられているのだ。とはいえ、際限のない海水とは違い、ベルドローガの自生速度をヤギの繁殖スピードが上回れば、やはりロシャ氏の推察どおり自滅していた可能性が高い。調べるほどに、ヤギたちにまつわる謎は深まる一方なのだ。
サンタ・バルバラ島で生き延びただけでなく、2世紀以上も繁栄を続けてきたヤギたち。研究者の報告によると、島で生まれたヤギのほとんどが双子だったという。もともとヤギは1回の出産で、1~2頭の子を産む。つまり、島のヤギたちも従来の環境と変わらず栄養状態が良く、彼らが常に「健康的」だったと言えるのかもしれない。
ブラジルの科学者たちは、サンタ・バルバラ島のヤギを研究することで並外れた生存能力の秘密を解明したいようだ。そこには生物にとって気候変動の課題を乗り越えるヒントが秘められている可能性もあり、ブラジル北東部などの乾燥地帯に適応した、新しい品種の開発にも役立つと考えられている。
研究の成果が家畜だけでなく、もし人間に応用されたなら──。真水のない過酷な環境でも繁栄できる能力を手にした場合、人類は一体どこまで居住地域を広げることになるのだろうか。
webムー編集部
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