メキシコの洞窟で妖精「チャネケ」が撮影された!? 異様な鳴き声を上げる無気味な生物が話題

文=webムー編集部

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    メキシコの洞窟で撮影された、叫び声をあげる得体の知れない生物──。民間伝承に登場する妖精的存在「チャネケ」を捉えた貴重な映像なのか!?

    甲高い鳴き声を上げる不気味な生物

     妖精をはじめとする民間伝承は世界各地で見られ、神話上の生物を捉えた写真も数多く存在する。しかし、これほど鮮明かつ間近で撮影された例があっただろうか。超常現象大国・メキシコで、妖精のような存在として言い伝えられている「チャネケ」らしき生物の姿が捉えられた。

     謎の生物が記録されたのは、メキシコで最も多くの伝説・神話が残る地域に数えられる南部ベラクルス州。現地メディアによると、TikTokユーザーのパコ・アルテアガ氏がテヘリア地区の洞窟で撮影し、ソーシャルメディア上で共有したという。

     実際に映像を見てみると、洞窟内の隙間に不気味な生物が閉じこめられているのがわかる。生物は大きな黒目が印象的だが、毛髪のないシワだらけの皮膚や、尖った耳なども特徴といえるだろう。そして何より、カメラを向けられて怯えているのか、「ギャーギャー」という甲高い鳴き声が異様さを際立たせている。

     詳しい撮影日時や、謎の生物がその後どうなったのかは明らかになっていない。とはいえネット上では「チャネケだ!」と指摘する声が多く、生物の特徴からも、サルやイヌなど既知の動物とは一致しないと考えられている。

     一方、あまりにも鮮明な動画であることからフェイクを疑う向きも強い。懐疑派の中には、AIを使ったデマだと指摘する声もあった。映像の真偽は定かでないが、光源を反射した目やまばたき、口と連動した皮膚の細かい動きは、捏造と簡単に切り捨てられる映像ではないことも確かだ。

    人の肉体と魂を分離させ死に至らしめる?

    「メキシコのゴブリン」としても知られるチャネケは、もともとマヤ文化の神話に登場する生物だ。現地先住民の言語であるナワトル語で「危険な場所に住む者」、または「家の所有者」を意味し、国の森林を保護する役割を担っているという。そのため、主にベラクルス州のアトヤック、オリサバ、アマトラン・デ・ロス・レイエスなどの山岳地帯で目撃されることが多い。

    チャネケの像 画像は「Wikipedia」より引用

     また、チャネケは森や川のほか、今回のように洞窟に住むと伝えられている。背が低く裸で過ごすという点も、映像に記録された生物と一致しているのではないだろうか。ちなみに“自然の守護者”という役割から、チャネケは森に住む動物たちとコミュニケーションを取れるという。

     通常は無害とされているチャネケだが、人類にとって少々危険な存在といえるかもしれない。現代に残る伝説によれば、独りで森を歩いているとチャネケに惑わされ、なぜ自分がその場所にいるのか忘れてしまうとされている。別の伝承でも、チャネケは侵入者の魂と体を引き離し、特別な儀式を執り行わなければ、病気になって死に至るそうだ。

     南米に伝わる妖精といえば、気分によって悪戯をするという身長60センチほどの小人「ドゥエンデ」も有名だ。チャネケと“同じ神話上の生物”と考えている学者もいるが、いずれにせよ今回記録された生き物が本当に神話上の生物なのか、詳細な調査を期待したい。

    【参考】
    https://www.aztecaveracruz.com/tendencia/captan-chaneque-veracruz-como-era-figura-vista-tejeria

    webムー編集部

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