メキシコの「異星人ミイラ」とエジプトのファラオに未知のつながり!? 古代文明とUFOの関係に大きな一石

文=仲田しんじ

    メキシコで公開された「異星人のミイラ」と古代エジプトはリンクしているのか――!? ある映画プロデューサーの発言が波紋を呼んでいる。

    “宇宙人のミイラ”と古代エジプトの関係とは?

     UFO/UAPにまつわる情報開示の機運が高まる中、アメリカ下院での「UFO公聴会」に続き、今年9月にはメキシコの議会でもUFOに関する初の公聴会が開かれ、そこで公開された“宇宙人のミイラ”も世界中で大きな話題を呼んでいる

     壇上で説明を行ったジャーナリストでUFO研究家のハイメ・マウサン氏は、2017年にペルーのクスコ市で発見されたこのミイラは、DNAのほぼ3分の1が未知のものであり「地球上の生物進化の歴史に見られる特徴がない」と解説した。つまり、地球上の生物ではないと主張している。

     専門家によるCTスキャナーでの分析も行われたというが、これが地球外由来の生物のミイラであるのかどうか、その“正体”についてはいったん保留されたと言わざるを得ないだろう。

    画像は「Daily Star」の記事より

     そして、本件に関する意外な見解も登場している。ペルーで発見された“宇宙人のミイラ”はなんと、古代エジプトの王(ファラオ)に関係しているというものだ。しかも、英紙「Daily Star」によると、この件についてNASAが現在調査しているというのだ。
     この指摘は、UFOを題材にした話題のドキュメンタリー映画『God vs Aliens』を今年8月にリリースしたイギリスの映画プロデューサー、マーク・クリストファー・リー氏によるものだが、いったいどういうことなのか? それを語る際に登場するのは、古代エジプト第18王朝のファラオ、アクエンアテンの名前である。

     紀元前1342年から紀元前1336年まで(諸説あり)エジプトのファラオとして君臨したアクエンアテンは、宗教改革を行い、古代エジプトの神々の中の太陽神であるアテンを唯一神と定め、ほかの神々を排斥した。
     ある意味では不可解なこの政策によってアクエンアテンは“史上最大の理想主義者”と称されると同時に一部からは“異端者”として蔑まされた背景を持っている。

    アクエンアテン 画像は「Wikimedia Commons」より

    アクエンアテンは“UFO教”を制定した?

     リー氏によれば、アクエンアテンの奇抜で急進的すぎる改革は、彼と地球外生命体との関係を示唆しているという。

    「アクエンアテンのルーツは地球外にあると思います。彼は現代のUFO物語に登場するグレイタイプのエイリアンや、メキシコで最近展示されたエイリアンのミイラ等によく似た、細長い頭蓋骨と大きな目を持っているように描かれています。それらはリンクしているのかもしれません」(リー氏)

     残された像や描写からわかるアクエンアテンは指が異常に長く、顎が尖り、腹部から下半身にふくよかな脂肪がついているなどの外見的な特徴がある。マルファン症候群などの症状であったとする説や、高貴な人物を描写する際の誇張表現であるとする説などがあるのだが、リー氏はそのような外見的特徴にはエイリアンが関係しているというのだ。

    「アクエンアテンはまた、すべての古いエジプトの神々を廃止し、太陽神アテンというただ一つの神に置き換えました。これはおそらく地球上の生命の発祥の星への原点回帰を示唆しているのでしょう。太陽神アテンは円盤として描かれており、そのドーム形状は実際にはUFOであると考えられます」(リー氏)

     遺物に見られる太陽神アテンを崇拝する描写には、空に浮かぶ円型の“太陽”が描かれているのだが、リー氏によればこれは太陽というよりも実際にはUFOであるという。つまりアクエンアテンは宗教改革において“UFO教”を制定したというのだ。

    画像は「Wikimedia Commons」より

    UFOと地球外文明の“真実”が明かされる日

     古代エジプトのファラオと地球外生命体とのリンクを考えると、謎の多いピラミッドの建設が地球外文明の技術で行われたとする仮説も成り立つことにはなる。

     劇的な宗教改革を行ったアクエンアテンではあるが、息子のツタンカーメンの時代になると周囲の進言などもあり、従来の多神教に戻された。ちなみにアクエンアテンは息子のツタンカーメンが呪わていると考えていたということだ。

    「アクエンアテンは、息子のツタンカーメンを呪ったと私は信じています。ツタンカーメンは父親が擁護していたものすべてに反抗し、古い神々を復活させ、地球外という起源から背を向けることになったのですから」(リー氏)

     そしてリー氏は、今回のメキシコ議会の「UFO公聴会」を開催を受けて“宇宙人のミイラ”についても言及した。たしかに、アクエンアテンとメキシコの”宇宙人のミイラ”には、長頭や細長い手足といった共通点が見られる。
     数千年前に起きた神秘的な出来事には、地域を越えて地球外生命体が関与しているということになるのだろうか。これは古代に宇宙人が地球に飛来し、人間を創造し、超古代文明を授けたという「古代宇宙飛行士説」に通じる観点でもある。

    画像は「News18」の記事より

     リー氏はまた、現在のUFO/UAPにまつわる情報開示の機運は地球外生命体の理解にとって重要な変化の波であると考えている。

    「アメリカ議会での情報開示や内部告発者が名乗り出るなど、現在アメリカで何が起こっているのでしょうか。アメリカ政府で働く、一部の非常に信頼できる人々が、何か異常で説明のつかない事態が起きていると宣誓証言しようとしています」(リー氏)

     リー氏に倣えば、古代エジプト時代から隠蔽が行われているというUFOと地球外文明の“真実”が明かされる日は近いのだろうか。

    参考映像 YouTubeチャンネル「Nub TV」より

    【参考】
    https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/egyptian-pharaoh-who-abolished-god-31094123
    https://www.news18.com/viral/egyptian-pharaoh-akhenaton-and-ancient-mexican-aliens-may-have-a-link-reports-8608916.html

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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