異星人発見の鍵は“核融合の痕跡”にある! 科学者が提唱する地球外文明の探査法
太陽系外で繁栄している文明をどうやって見つければよいのか――。その鍵を握るのが、大気中の水蒸気の重水素の量であることが最新の研究で報告されている。
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広大な宇宙空間で、はるか彼方にいる人類以外の知的生命体とコミュニケーションを取ることは可能なのか──。なんと、2029年に異星人からメッセージが届く可能性があるという。
我々の好奇心を刺激してやまない地球外生命体をめぐって、興味深いニュースが舞い込んできた。早ければ2029年までに、エイリアンから地球にメッセージが届くかもしれないというのだ。なぜ、具体的な年数を示すことができるのか、詳細を追っていこう。
さかのぼること1973年、NASAは探査機パイオニア10号に向けて無線信号を送信したが、信号は探査機到達後も消えずそのまま2002年に「白色矮星」へと到達。また、1980年から1983年にかけて同様の信号がボイジャー2号にも送信され、2007年に24光年離れた「褐色矮星」に到達した経緯がある。他にも信号は複数回送信されており、各遠距離探査機から収集したデータをもとに調査をおこなったのがカリフォルニア大学バークレー校とカリフォルニア大学(UCLA)の科学者グループだ。
科学者たちは、送信されたそれぞれの信号が深宇宙に放出された後、どのように広がっていくのかマッピング。2023年に初めて発表した論文の中で、信号受信が可能な恒星・惑星をリストアップしており、該当する星あるいは近辺に地球外生命体が存在した場合、信号に対する返信メッセージが届く可能性について言及している。たとえば、2007年に地球からの信号が到達したと思われる褐色矮星のケースでは、応答の信号があるならば2030年代に地球へと届く可能性があるという。
応答信号の到着時期については、光速で移動する信号が“経路上にある最も近い恒星”に到達するのに必要な時間に基づいて推測されている。同じ方法で算出した結果、2002年に地球の信号をキャッチした白色矮星からは、最短で2029年に応答信号があるとの結論に至ったようだ。
2023年に発表された論文は、何千もの星をターゲットにして広角的にアプローチする地球外知的生命体探査(SETI)プロジェクトに携わる研究者たちの一助となるべくまとめられたという。論文発表当時、主執筆者であるライリー・デリック氏は「この分析によって、SETIの研究者は研究対象となる星のグループをより絞り込むことができる」とコメントを残している。
それから2年が経ち、ニュースサイト「The Debrief」の取材に応じたカリフォルニア大学バークレー校の天文学者、ハワード・アイザックソン氏は「我々の測定と計算は2年前と変わらず正確です」と明言。あくまで“地球外生命体がそこに存在した場合”の話ということもあり、2029年に応答信号が見つかる可能性が(たとえ非常に低くても)確かにあり、「科学者や一般の人々を刺激し、地球外生命体を探す新たな方法を考えるきっかけになればと願っています」と付け加えていた。
果たして2029年に、地球外生命体からメッセージは届くのだろうか。もし届いたとしたら、その内容を人類は解読できるのか?
webムー編集部
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