不老不死と死者蘇生は「ダイソン球」が可能にする!? ”デジタル不死”最大の障壁を突破する究極の鍵
不老不死を達成するための鍵を握るのは、あの「ダイソン球」か――。科学技術の力で人間性の限界突破を目論むトランスヒューマニストが、人類が「デジタル不死」を達成するためのポイントについて解説している。
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文=遠野そら
1987年12月、イングランド北部・ヨークシャー地方イルクリーの荒涼地帯に異星人が現れ、目撃者によって撮影されるという事件が起きた。
1987年12月1日朝7時前。その日はあたり一面、濃い霧に覆われていた。元警察官のフィリップ・スペンサーは、近くの湿原を散策しながら車で10分ほどの場所にある妻の実家へと徒歩で向かっていた。そこはイルクリー・ムーアと呼ばれる地域で、古くは先史時代に作られた石の彫刻やストーンサークルなどが点在していることから、所々カメラで風景を撮影しながらのんびりと歩いていたそうだ。
事件が起きたのはホワイト・ウェルズと呼ばれる地帯に差し掛かったときのこと。小高い丘を歩いていたスペンサーは、前方の小道に奇妙な生命体を発見した。
「あれは、何だ?」
よく見ると生命体は全身、濃い青緑色で、体長は120センチほど。体に比べて異様に頭部が大きく、腕は細く長い。それは明らかに既知の生物ではなかった。
生命体はまるで「近づくな」と牽制するかのように大きく右腕を振っていたが、スペンサーはそれに構わずカメラで生命体の写真を撮影。すぐさま生命体の方へと向かったのだ。
スペンサーの様子に、生命体は慌ててその場から逃げだしたのだろうか。彼が小道に到着するとほぼ同時に、少し離れた荒野からドーム型の白い宇宙船が出現。急浮上したかと思うと、あっという間に上空へと消えてしまったのだ。
これまで経験したことのない奇妙な出来事に首をかしげながら義実家へ到着したスペンサーだったが、ここでまた更に驚くことが起こる。徒歩ならば30分もあれば着く距離のところ、なんと2時間もかかっていたのだ。のんびり散策しながら歩いたとしても、あまりにも時間が経ちすぎている。しかも、持っていたコンパスの指針は北と南が入れ替わり、完全に狂っていた。
自分が撮影した生命体はいったい何だったのかーー。その答えを求めて、スペンサーはUFO捜査官のピーター・ハフに調査を依頼することにした。
事件があった日の朝、周囲は深い霧に覆われていたため、スペンサーは光の感度(ASA)に合わせたフィルムを使用していた。すると写真は低照度となり、どうしても粗くなってしまう。そこでハフは写真を専門機関へ送り、徹底的に精査。すると写真には合成や加工の痕跡が一切ないオリジナルのものであること、そして写っている生命体は既知のどの生物とも一致しないことが結論づけられたのだ。
さらにその後行われた催眠療法で、スペンサーは事件があった日に異星人にアブダクションされていたことを明かしていることから、彼が目撃した生命体はやはり異星人だったのだろうか。
スペンサーの写真にはもちろん懐疑的な意見もある。だが、過去には、英国防省元職員のニック・ホープが、『英国におけるUFO事件トップ10』として紹介していることから、信憑性の高いUFO事件のひとつとして扱われているようだ。
舞台となったイルクリー・ムーアは古くから奇妙な生物や、謎の発光体の目撃が跡を絶たないミステリースポットだという。なかには異星人ではなく、全世界的情報傍受システム「エシュロン」を運用しているという「メンウィズ・ヒル軍事基地」との関係性を指摘する説もあるようだが、真相は謎のままである。
イルクリー・ムーアという土地にはいったい何があるのだろうか。
【参考】
https://coolinterestingstuff.com/the-ilkley-moor-alien-1987
https://www.howandwhys.com/ilkley-moor-incident-most-authentic-picture-of-alien-entity/
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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