タイムトラベラーが競馬で儲けている!? 今週のムー的ミステリーニュース7選

文=羽仁礼

    4月5~4月11日に世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    タレントがUFO召喚に成功?

     4月10日の「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)は「UFO&未来人!?&英国最大のえん罪事件SP」と題した3時間スペシャル。冒頭で世界の映像を紹介した後、小林清美、前田末和、岡本雅之の3人がそれぞれの地域でUFOを呼ぶ模様を放映。光点のようなものがいくつか撮影された。また2023年の競馬、宝塚記念を単勝で当てた謎の人物をタイムトラベラーとして紹介した。

    https://tver.jp/episodes/ep07wraqa7

    一度は参加したいゴーストツアー

    画像は「しまね観光ナビ」より引用

    『毎日新聞』朝刊で毎月第1、第3土曜日に掲載される小泉八雲に関する記事「八雲を探して」。4月6日の紙面では、八雲が暮らした島根県松江市の「松江ゴーストツアー」と、港区にある「対話の森」で開催される「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を紹介。松江ゴーストツアーは夏場を中心に開催され、出発は日没の10分前。『怪談』に登場する清光院や、大亀伝説の残る月照寺などをめぐる。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、光のまったくない部屋でのグループ対話を通じ、日常と異なる世界を感じるイベント。

    https://mainichi.jp/tokyo/lafcadiohearn/

    英の名門大学がオカルト学コースを開設!

     超常現象関係の記事をしばしば掲載する『毎日新聞』の篠田航一・ロンドン支局長。4月7日付朝刊の連載「迫る」では、「『幽霊大国』英国 光と影」という副題の記事を執筆した。イギリス・ヨークの「オリジナル・ゴースト・ウォーク・オブ・ヨーク」という幽霊ツアーや、デヴォン州エクセターにある名門エクセター大学大学院に今年9月から魔法・オカルト学の修士コースが開設されるという話題を紹介。このコースで指導教官を務めるエミリー・セローブ博士の発言として、イングランドとウェールズでは古代宗教や魔術的な儀式を信じる人々が増加しているとも述べる。ロンドン大学のクリス・フレンチのインタビューも掲載。

    https://mainichi.jp/articles/20240406/k00/00m/030/092000c

    発掘された粘土板に記されていた古代の真実

    画像は「NHK」より引用

     4月6日付『読売新聞』夕刊「ヒッタイト王 存亡かけた祈り」は、トルコ中部ビュクリュカレ遺跡で昨年5月に発見された粘土板について解説。ビュクリュカレ遺跡は城塞都市の跡で、2009年から日本の中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所が発掘調査をしている。粘土板の内容はヒッタイトの4つの都市が破壊されたことや、神への祈りで、敵国であるアルザサの王とみられる人物の名も刻まれている。

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240228/k10014373451000.html

    宇宙旅行保険の価格は?

     4月8日付『日経新聞』朝刊「宇宙旅行保険を月内にも販売」は、東京海上日動火災保険が月内にも、民間人を対象とした宇宙旅行保険の販売を始めると報道。宇宙空間への移動や旅行中のトラブルを補償する。現在、宇宙旅行は宇宙空間に数日から2週間ほど滞在するオービタル旅行、数分間飛行するサブオービタル旅行、ジェット機や気球で一時的に滞在する疑似宇宙旅行の3種に分けられ、それぞれ価格が大きく異なる。保険料は到達する高度や滞在日数、補償内容にもよるが、数百万円から数千万円になる可能性があるという。

    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79859920X00C24A4NN1000/

    皆既日食は「悔い改めよ」のサイン?

     4月8日、メキシコからアメリカ、カナダにかけて7年ぶりの皆既日食が観測された。9日付夕刊、及び10日付の朝刊各紙が一斉に報じたが、そのうち9日付『毎日新聞』夕刊「地震と日食『悔い改めよのサイン』」では、アメリカのグリーン下院議員が「神が悔い改めよと伝えている兆候」だとXに投稿したことを伝えた。他にも終末の前兆だとする見方があったようだ。日本では2035年に皆既日食が見られる。

    https://mainichi.jp/articles/20240409/dde/007/030/024000c

    SF作家・と学会元会長の山本弘氏が逝去

     SF作家、ゲームデザイナーにして、とんでも本を研究する「と学会」会長でもあった山本弘が3月29日、誤嚥性肺炎のため死去した。享年68。1988年に「ラプラスの魔」でデビュー。2011年の「去年はいい年になるだろう」及び2016年の「多々良島ふたたび」で星雲賞を受賞したが、2018年に脳梗塞を発症後は療養生活を送っていた。4月5日付『読売新聞』朝刊、『朝日新聞』朝刊、『産経新聞』朝刊、『東京新聞』朝刊に訃報が掲載された。

    https://www.tokyo-np.co.jp/article/319393

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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