ネッシーは81年前に「切り刻まれて焼却」!? 英国の公的機関が謎の怪獣の埋葬記録を公開

文=webムー編集部

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    英スコットランドの政党で重役を務める男性が、81年前に発生したUMA事件について情報開示請求を行った! そして明かされた想像を超えた真実とは……!?

    ネッシーはすでに死んでいる

     世界一有名なUMA(未確認動物)といえば、多くの人が思い浮かべる「ネッシー」。英スコットランドのネス湖に生息するという首長竜のような怪物だ。その存在が広く知られるようになったのは、1934年に「外科医の写真」が報じられて以後のこと。これまでに登場した写真・映像、そして目撃証言は数知れず。近年は24時間態勢で湖面を監視するライブカメラが設置され、学者による科学的調査・分析、さらに今夏には史上最大の捜索作戦も実施されたが、その存在を決定づける証拠は今も見つかっていない。

    外科医の写真 画像は「Wikipedia」より引用

     しかし今、現地で報じられたスクープにショックの声が広がっている。なんと、オリジナルーー1933年以降の最初期ブームーーのネッシーは81年前に死んでおり、その死骸は切り刻まれた上に焼却され、土に埋められていたというのだ。そのことは公的機関で確認できた、と!

    クリストファー・マケレニー氏 画像は「DAILY STAR

     驚天動地の新事実は、スコットランドの民族主義政党「アルバ党」で書記長を務めるクリストファー・マケレニー氏から英紙「DAILY STAR」にもたらされた。

    81年前の事件、43年前の報道

     かねてよりスコットランドの(英国からの)分離独立を強硬に主張するとともに、ネッシーの捜索にも並々ならぬ情熱を注いできたマケレニー氏。そんな彼の心には、ローカル週刊紙「ストラスアーン・ヘラルド」が1980年9月6日に報じた、とある事件のことがずっと引っかかっていたという。

    ランキン氏が描写した怪物の姿(1980年9月6日の「ストラスアーン・ヘラルド」紙) 画像は「DAILY STAR」より

     現在ではほとんど忘れ去られているその事件とは、第二次世界大戦中の1942年にチャールズ・ランキンという男ともう一人の男が、スコットランド・ゴーロックの海岸で「見たこともない怪物の死骸」を発見したというもの。

     全長は約8.5m、非常に長い首と尻尾、小さく平らな頭に大きな目、尖った歯、さらに二対のヒレ状の脚を持つが、エラの存在は確認できず、皮膚の一部が約15cmの毛で覆われていたという奇妙な怪物――まさに首長竜としか思えないそのシルエットから「ゴーロック・シー・サーペント」と名付けられた。しかし潮が満ち、酷い死臭を発する前に処分するため、怪物はすぐさま適当な大きさに切り刻まれると焼却場へと運ばれ、その敷地内に埋められたという。ランキン氏はいつか掘り返してみたいと思っていたが、やがてゴーロックを去ることになり実現せず。その場所には1980年の時点で聖ニニアン学校が建っていたとのこと。

    1980年9月6日の「ストラスアーン・ヘラルド」紙 画像は「DAILY STAR」より引用

     1942年に発生した「ゴーロック・シー・サーペント」事件は、1980年になって初めて「ストラスアーン・ヘラルド」紙によって(ランキンのコメントともに)大々的に報じられたが、実に38年にわたり“封印”されてきた理由はわかっていない。
     そして、ゴーロックとネス湖は(同じスコットランドとはいえ)距離的に近いとは言えないが、怪物の姿はともに首長竜型でよく似ている上、まだ当時は「外科医の写真」登場から10年足らずのタイミングである。
    「ネッシーが川伝い・海岸伝いにネス湖から移動し、ゴーロックで息絶えたのではないか」と考える人も多かった。

    ネス湖(画像での「インヴァネス」から内陸に伸びる細長い湖)と、ゴーロック(赤いピンの場所)の距離は200kmほどもあるが……(GoogleMapより)

    情報公開請求でわかった驚愕の真実

     さて、そんな謎多き「ゴーロック・シー・サーペント」事件は本当の話だったのか? 怪物の正体はネッシーではなかったのか? 今年、ランキン氏は全てを明らかにするため、ついに現地自治体への情報開示請求に打って出たが、その結果が英国全土を騒然とさせているのだ。

     今回開示された情報に含まれていたのは、1942年に測量官であったランキンが、海岸に打ち上げられた謎の生物を見つけたこと。国防省と海軍が怪物の写真撮影を禁止したこと。さらに現地自治体が怪物を焼却し、今では聖ニニアン学校になっている土地に埋めたことなど、1980年に報じられた「ゴーロック・シー・サーペント」事件の内容がほぼ真実であった――それどころか、撮影が禁止されるなど、より不可解な経過を辿っていた――ことを示すものばかりだった。

    聖ニニアン学校 画像は「DAILY STAR」より引用

     こうなると、すでに土の中で分解されてしまったであろう「ゴーロック・シー・サーペント」の生前の姿も、首長竜そっくりだという記述はほぼ正確に違いない……ということは、正体はやはりネス湖から移動してきたネッシーだったのではないか!? と英紙で大きな話題となっているのである。

     果たしてネッシーは1942年の段階でネス湖から移動し、そして何らかの理由で息絶え、死骸が人間によって切り刻まれて焼却処分されていたのか!? その後も数十年にわたって目撃が相次ぎ、世界各地の湖でも首長竜タイプのUMAの存在が囁かれていることから、ネッシーが1体ではなく、今も昔もスコットランド各地に複数体が生存しているはずだと思いたいが……。

    【参考】
    https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/bloke-claims-chopped-up-incinerated-31227110

    webムー編集部

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