エルサレムの城壁に神の名前が浮きでた!/MUTube&特集紹介  2023年9月号

文=宇佐和通

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    世界最古の都市「聖地エルサレム」で奇跡が。旧市街の黄金の門の城壁に突如、出現した神の名。はたして何を意味するのか。三上編集長がMUTubeで解説。

    メシアが通る黄金の門に「YHW」の文字

     ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の聖地エルサレム。今、旧市街に位置する“神殿の丘”の東側城壁にある“黄金の門”で、奇跡が起きている。城壁に、神の名「ヤハウェ」を意味する神聖文字「YHWH」のうち、最初の3文字「YHW」が浮き出たのだ。
     黄金の門は、三大宗教の信者にとって等しく重要な位置づけでありコアな地である。ユダヤの伝統では、メシアが現れた際に東の門を通って入るといわれ、2000年前、イエス・キリストも黄金の門を通ってエルサレムに入ったという。
     門の城壁に浮き出た文字は、もちろん人によって書かれたものではなく、刻み込まれたものでもない。壁の表面に自生する植物がヘブライ文字を形成しているのだ。
     神の御名である「YHWH」の神聖4文字はテトラグラマトンと呼ばれ、「ヨッド・ヘイ・ヴァヴ・ヘイ」という文字列はユダヤ人にとってあまりにも畏れ多く、口に出して発音する人はまずいないという。
     この現象は、2021年にエルサレム在住のとある敬虔なユダヤ教信者の女性が発見し、世界中で知られることになった。
     現地では、文字について研究を重ねているユダヤ教の教師ラビもいる。シオンの丘にあるダビデ王墓のラビ、ヨセフ・ベルガー氏だ。彼は次のように語る。
    「ユダヤ人であってもなくても、だれが見ても神の御名であると認められるまで、大した時間はかからないでしょう。それは変わりない事実です。
     神の本質である奇跡はさまざまな形で現出し、さまざまな形で示されるのです。インバウンド観光客の受け入れが始まったタイミングでこういう現象が起きていることにも意味があると感じています。
     イスラエルを訪れる観光客が最大になったときに、最後の1文字が現れるのではないでしょうか。近い将来、奇跡を目の当たりにしようとする多くの人々がエルサレムに集まることは間違いありません」
     彼は、興奮冷めやらぬ口調で続ける。
    「植物が神の名を綴るという現象も、それほど不思議なものではないのかもしれません。もしかすると、世界中で起きたパンデミックも今回の奇跡と無関係ではないのかもしれません。空に神の御名を見て、風に神の御名を聞く人たちもいます。
     そして今、より多くの人たちにとってより明らかな形で神の御名が示されつつあるのです。この現象は、神のご慈悲にほかなりません」
     また、続いてベルガー氏は、文字の出現を『旧約聖書』の「申命記」第28章10節の「地上のすべての民は、神の名があなたの前に現れるのを見て、恐れて立ち上がるでしょう」、もしくは「ダニエル書」第5章5節の「すると突然、居並ぶ者たちの目の前に人の手の指が現れ、燭台の向こうの塗り壁に何かを書いたのです」と関連づけている。
     ちなみに、イエスの名前はヘブライ語でヨシュアと記されることもある。黄金の門の文字列は、現時点では完成形が「YHWH」になると考えられているが、キリスト教徒の間では、最終的にヨシュアと記したときのヘブライ語の綴りである「ヨッド・ヘイ・シン・ヴァヴ・ヘイ=YHSHWH」という並びになるのではないかとも推測されている。
     突如として現出した奇跡は、間違いなく何かを暗示している。すべての文字が浮かび上がったとき、再びメシアが門をくぐり、人々に真の救済を与えるとでもいうのだろうか……。続報を待ちたい。

    (文=宇佐和通)

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    宇佐和通

    翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。

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