ボリビアで着陸UFOから脱出した異星人が絶命!? 目撃者多数でも警察当局が口止め工作する謎の展開に
ボリビアに出現したUFOが着陸、中から異星人が現れ、しかも1体が死亡するという事件が発生した! 衝撃の一部始終とは!?
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UFOに対する世の認識がわずかに早く広まっていたならば、「ロズウェル事件」よりも有名になっていたかもしれない事件がある。1945年に米ニューメキシコ州サンアントニオで起きた「サンアントニオUFO墜落回収事件」だ。
今日では社会的にも広く認識されているUFO現象だが、特に地方新聞などのメディアが発達する以前はそれほど一般的な話ではなく、その多くは個別的で偶発的な謎の出来事と見なされていた。
その点において、“史上最大のUFO事件”と呼ばれる1947年の「ロズウェル事件」は、UFO現象を世に広く知らしめるマイルストーンであったと言えるだろう。
しかし、「ロズウェル事件」よりも2年前に“史上最大”の称号を獲得していたかもしれない事件が、米ニューメキシコ州サンアントニオで起きていたのである。この「サンアントニオUFO墜落回収事件」は最近まで知られることがなかったのだ。
この事件の重要性は、今年初めにバイデン大統領が署名して承認した修正法案で浮き彫りになった。
昨年ペンタゴン(米国防総省)に設立されたUFO/UAP調査組織「全領域異常解決局(AARO)」の調査対象は、当初1947年までさかのぼるものであったが、今回の修正法案で1945年まで調査範囲を拡げることが決議されたのである。
この修正法案が成立した背景には、UFO研究家のジャック・ヴァレ氏の存在があった。
かつて政府によるUFO調査の任務に就いていたジャック・ヴァレ氏と、イタリアのUFOジャーナリストであるパオラ・ハリス氏との共著『Trinity:The Best-Kept Secret(トリニティ:保たれた最高機密)』(2021年刊)の中で、1945年に起きた「サンアントニオUFO墜落回収事件」の顛末が綴られ、この事件の重大さが広く共有されることになったのである。
この度の修正法案は、まさに1945年の同事件を含めることが主たる目的であったと言って間違いないだろう。英紙「Daily Mail」は、この件についてジャック・ヴァレ氏にインタビューを行っている。
「私は法案の起草に関与していませんでしたが、ワシントンD.C.の友人の何人かは関与しており、彼らは調査の日付を1945年まで拡げました。関与した下院議員の何人かは、パオラ・ハリスと私が(墜落現場とされる)トリニティでの調査について書いた著書を読んでいます」(ヴァレ氏)
同著では、1945年8月にサンアントニオからほど近いアラモゴードのホワイトサンズ試射爆場付近で起きたUFO墜落と回収についての一部始終を、主に目撃者3人の証言に基づいて描写している。
ヴァレ氏とハリス氏は当時の空軍中佐、故ウィリアム・ブロシー氏の家族にインタビューしたことで、調査の糸口をつかむことになった。
1945年8月、ブロシー中佐が乗っていた爆撃機がアラモゴード上空を飛行中、「発信が途絶えた通信塔が近くにあるため、目視してチェックしてほしい」と航空管制から指示されたのだった。
通信塔に近づいてみると、極めて頑丈な物体がぶつかったかのように塔が曲がっていたのだった。しかも、塔から少し離れた地点には、衝突して地面にめり込んでいる大きなアボカドのような形の物体、つまり墜落したUFOがあったのだ。そして墜落地点から100メートルほど離れた場所で、馬に乗った2人の子供たちが興味深そうに物体を眺めているのが上空から確認できた。
馬に乗った2人の子供は、一帯で牧場を営む先住民一族の少年、ホセ・パディラ(当時9歳)と、その友人レミ・バッカ(当時7歳)であった。
その後、彼らは50年以上もこの時の話を秘密にしてきたのだが、2003年にヴァレ氏らが接触を図り、ついに名乗り出ることを決意したのである。
1945年8月16日、2人はリオ・グランデ川沿いにあるパディラの父の牧場で、迷子になった牛を探している時にこの金属製でアボカドのような形の残骸に出くわしたと述べている。アボカド型UFOの大きさは長さ8メートル、幅4メートルほどであったという。
ちなみに、この一帯は1945年7月16日に行なわれた人類最初の核実験である「トリニティ実験」の現場に近く、ひと月前に核爆弾の轟音と地響きを体験した2人は、再び同じことが起きたのではないかと思ったという。
2人の少年が目撃したのはUFOの残骸だけではない。このUFOに乗っていたのかもしれない背の低い痩せた異星人が、UFOの周囲を歩き回っていたのだった。異星人の身長は120センチ程度に見え、不釣り合いに大きい頭部はまるでカマキリの頭のようであったという。
恐怖に襲われた少年たちは、この後に家に戻ってUFOの残骸と異星人について父親らに報告した。
翌日以降、陸軍の部隊がやってきて数日かけてUFOを回収していったのだが、軍は地元の人々にこれは墜落した気象観測気球だと説明したのだった。
しかし、作業の様子を連日見物していた少年たちは、隙を見て回収現場に忍び込み、UFO内部に潜入。壁面で外れかけていた金属パネルを剥ぎ取り、気づかれないうちに持ち去ったのである。戻った彼らはこの金属パネルを集落の建物の床下に隠したのだった。
こうして2人だけの秘密を共有した少年たちだったが、少年時代が終わると別々の道に進みはじめ、次第に疎遠になっていったという。
そして50年以上もこの秘密についていっさい口外してこなかったのだが、2003年に接触を図ってきたヴァレ氏とハリス氏とのインタビューに応じることにしたのだった。そして「ロズウェル事件」の2年前に起きていた「サンアントニオUFO墜落回収事件」の詳細が明らかになったのである。
2015年、ヴァレ氏は彼らが隠匿していた金属パネルの分光分析を行ったが、意外にもそれはありふれた合金であることが判明する。主に銅とシリコンに合金化されたアルミニウムであり、エンジンの部品にもよく用いられており、地球外由来であることを示す特徴は特に見つからなかった。しかし、それでもヴァレ氏にとってこの事件の謎が晴れることはないという。
かつての政府のUFO調査組織「先端航空宇宙兵器システム適用計画(AAWSAP)」の請負業者として働いていたヴァレ氏は、新しいUFO調査組織「全領域異常解決局(AARO)」がさらなる証拠を明らかにすることを望んでいると語っている。
「より歴史的に正確な時間的スケールで研究を再開することになるでしょう」(ヴァレ氏)
興味深いことに、新しい国防予算法案には極秘のUFO調査について議会に報告するための内部告発プログラムも含まれている。
2023年の国防権限法 (NDAA) の改正により、内部告発者が「資料の回収と分析」「リバースエンジニアリング」「未確認の異常現象」「開発または運用テスト」に関する内部情報を開示する行為が保護されることになったのだ。内部告発者が守られるということで、かつての関係者がこれまで以上に情報を暴露しやすくなったのである。
今までよりも暴露がしやすい体制が整えられたことで、「サンアントニオUFO墜落回収事件」に新たな展開が見られることになるのだろうか。まだはじまったばかりのAAROの活動に引き続き注目していきたい。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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