太陽系外天体オウムアムアは宇宙船だ! 葉巻型UFO続発の真相を追う/並木伸一郎
2017年に太陽系外から飛来した小惑星オウムアムア=宇宙船説を検証する。
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ハーバード大学のアヴィ・ローブ教授とペンタゴンの重鎮が最先端のUFO論文を公開!その驚きの内容とは?
これまでお伝えしてきた通り、現在ペンタゴン(米国防総省)によるUFO調査は「全領域超常現象解決局(通称:AARO)」と呼ばれる部署に集約され、UFOの呼称もUAP(Unidentified Anomalous Phenomena、未確認異常現象)へとアップデートされている。
2020年に米国がその存在を公式に認めて以来、UFO/UAPの徹底調査や情報開示の動きが加速してきたが、学術界にも大きな変化がもたらされた。これまで一流の学者がUFOを研究の中心に据えるなど“絶対あり得ない”話だったものが、気後れすることなく公然と取り組むことができる空気が醸成されてきたのだ。
その立役者こそ、(UFOが異星人の宇宙船である可能性を含め)あらゆる角度から正体に迫ろうと研究に打ち込み、メディアにも積極的に登場することで啓蒙活動にも余念がない米ハーバード大学の宇宙物理学者アヴィ・ローブ博士にほかならない。
そして今、ローブ博士と先述のAAROのショーン・カークパトリック局長という、“最強コンビ”による現代最先端のUFO論文(PDF/査読中)が公開され、大反響を巻き起こしているようだ。ちなみに、カークパトリック局長は数々の安全保障関連機関で要職を歴任、米政府における科学・工学諜報分野の最高幹部として知られている。
7日に公開された話題の論文『PHYSICAL CONSTRAINTS ON UNIDENTIFIED AERIAL PHENOMENA(UAPの物理的制約)』で2人は、UAPの異常さを具体的に指摘している。これまでペンタゴンが把握しているUAPには、あり得ないスピードや方向など、常識を超えた機動力を備えたものが存在するが、それらが正しく測定されていない「機器の限界」があるため、より厳密なアプローチで対処する必要があると訴えた。さらに、これらが異星人の探査機である可能性を排除すべきではないと主張した。
具体的には、太陽系のどこかに異星人の母艦があり、そこから放出された小型探査機が地球までやって来ることも考えられるという。
2人は、5年前に史上初めて発見された恒星間天体(太陽系外から飛来した天体)「オウムアムア」こそ母艦だった可能性を探っているようだ。
「恒星間物体は、多数の小さな探査機を放出する母艦である可能性があり、このような運用構造は、NASAのミッションと比べてもそれほどかけ離れた話ではない」(論文より)
つまり、2017年にオウムアムアが地球の近くを通り過ぎた時、多数の探査機を放っていたとしても不思議ではなく、それはNASAが構想している系外惑星を探査する手法と比べても大差ないーーというのだ。しかし、仮にそれが正しかったとしても放出された探査機に(今の人類が)気づくことはない。というのも、既存の調査望遠鏡で観測できるほど太陽光を反射しない――ここで先述の「機器の限界」が足かせとなるのだ。
これまで数々の衝撃的発言で注目を集めてきたアヴィ・ローブ教授だが、今回AAROのディレクターと組んだことで、異星人が地球に探査機を送り込もうとする時にどのような手法を取るか、実に具体的な形で示してくれた。2人の言葉に従うならば、UFO分析のさらなる高度化と、異星人との邂逅に向けての備えが求められているのだろう。
webムー編集部
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