巨大な岩山にUFOポータルがある! メキシコのミステリースポット「ペーニャ・デ・ベルナル」の神秘/遠野そら
その岩山は、巨大な磐座!? メキシコのパワースポットはUFOも集まるマジカルな街だった。
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米海軍公式報道官が〝本物〟と認めたUFO映像を解説するとともに、未確認航空現象「UAP」の謎に迫る。
2019年9月10日、UFO史に新たな1ページが刻まれた。
2017年12月16日に、ペンタゴン(米国防省)の元職員ルイス・エリゾンドがリークしたUFO映像(本誌2018年3月号にて既報)について、海軍の公式報道官であるジョセフ・グラディシャーが、映像は“本物”であり、映っているものも“未確認の飛行物体”であることを認めたのだ。
そもそも、映像は米軍の機密情報だったが、指定が解除されたものを公益法人が2017年12月から2018年3月にかけて一般に公開していたものだ。
いずれも米海軍戦闘機F/A‐18 E/F スーパーホーネットのパイロットによって撮影されたもので、楕円形あるいは長方形の物体が高性能赤外線センサーによって自動追尾される様子が映り込んでいる。国籍不明の秘密兵器とも考えられるが、推進器や翼のようなものが確認できないことから、地球外のテクノロジーで作られた飛行物体、すなわち「エイリアンクラフト」である可能性のほうが高いだろう。
だが、グラディシャー報道官はこれらの飛行物体をエイリアンクラフトと認めたわけではない。その証拠に、取材に応じた彼が「海軍は、これらの映像に含まれる物体を未確認航空現象=UAPと規定している」と発言しているからだ。
グラディシャー報道官によれば、UAP(Unidentified Aerial Phenomena)とは、「軍事統制訓練範囲の空域に進入した未承認もしくは未確認の航空機、または物体」を指す。
一方でUFO(Unidentified Flying Object)は「正体を確認できない飛行物体」を指し、そこには風船やドローン、識別不能の航空機まで含まれる。
決定的な違いは、ともに“未確認の飛行物体”を示しながら、UAPはそれが未識別の敵性航空機であれ、エイリアンクラフトであれ、何者かが操縦していることが前提であることだという。現象という言葉を使う以上、ゲートのようにUFOの出現と関連性のある現象も含むのかもしれないが、その定義についての詳細は語られていない。
いずれにせよ、UAPは“何者かが操縦する飛行物体”であることは間違いない。もし、グラディシャー報道官が映像の飛行物体をあえてUAPと表したのだとしたら、そこに何らかの意図があるはずだ。はたして、“本物”と認定された映像に映る物体は何か? まずはYouTubeで確認できる動画をつぶさに見てみよう。
公開された映像は全部で3本。「FLIR1」と「Gimbal」と名づけられたものが2004年に、そして「Go Fast」が2015年に撮影されたものだ。
「FLIR1」は、カリフォルニア州サンディエゴ付近で撮影された。高度1万9990フィートを航行中のF/A-18がUAPと遭遇。音声記録はないが、黒く表示された楕円形の飛行物体がくっきりと映り込んでいる。高度前方赤外線照準装置「ATFLIR」はロックしつづけたが、一瞬にしてUAPが圏外へと消失。それ以上の追跡は不可能だった。
同じくサンディエゴ上空で撮影された「Gimbal」は、高度2万5000フィートをマッハ0.58で飛ぶF/A-18が捉えた映像だ。この日は120ノットの西風が吹いていたが、UAPは物理法則に反するように悠々と飛んでいる。やがて、ゆっくりと回転をはじめたところで映像は途切れてしまう。なお、パイロットが「そこに“艦隊”がいるようだ」と報告していることから、複数のUAPが飛んでいた可能性もある。
「Go Fast」に映るUAPは東海岸の大西洋上、高度2万5000フィートで撮影されたもの。高速移動する白い飛行体をATFLIRが捉えきれず、3度目のトライでようやくキャプチャーに成功した。だが、やはり映像が途切れるため、その後の詳細は不明である。
周知の通り、これまでアメリカ政府はUFOの存在を注視・記録しているものの、多くの情報を闇に葬ってきた。いずれの映像も途切れていることから、公開できない内容を抹消した可能性は棄てきれない。
ほかにも、目撃者=パイロット自身が秘匿するケースも多い。未知の飛行物体に関するあらゆることが、己の名誉を損なうという固定観念があるため、口をつぐんでしまうのだ。
こうした情報の秘匿が人類を危険にさらす可能性を危惧し、情報開示を進める民間団体がある。アメリカのポップ・パンク・バンド「Blink182」の元ギタリスト、トム・デロングが創設した公益法人「To The Stars Academy of Arts(以下TTSAAS)」である。メンバーには、ルイス・エリゾンドも名を連ねている。前述したように、エリゾンドはUAPの映像を大々的に公開した人物で、かつてペンタゴンで「UFOと地球外生命を調査する極秘プログラム」にかかわっていたことで知られている。
TTSAASは、エリゾンドを始め、オバマ前大統領の秘書官など元政府関係者を中心に構成されている。彼らはUAPについて独自の調査を行い、当事者たちから聞き取りも行っている。次に彼らが得た事件の詳細を紹介しよう。
TTSAASが接触に成功したのは、現役の女性パイロット「ウイングマン(匿名)」と元上官のデビッド・フレーバーだ。ふたりは、サンディエゴの南西160キロの洋上でUAPに遭遇したという。
2004年11月14日、空母ニミッツで配備訓練中のふたりに、巡洋艦プリンスから緊急連絡が入った。だが、サンディエゴとエンセナーダの中間地点へ急行せよという指示だけで、理由は伏せられたまま。現場に到着しても何も発見できなかったが、徐々に機体を降下させていくと、突然レーダーが反応を示した。
はたして、彼らを目の当たりにしたのは青い光を放ちながら渦を巻く海面であった。
フレーバーが洋上へと目を走らせると、渦のすぐ上に謎めいた物体が浮遊している。大きさは推定12メートル。表面はなめらかで、楕円形の白く巨大な物体だ。翼やローターも認められないが、高速で行ったり来たりしている。物体を中心に2機は時計回りに旋回しながら観察したが、相手の正体も出方もわからない。そこでフレーバーはウイングマンを上空で待機させ、自らは接近を試みることにした。ウイングマンはこのとき、物体がフレーバー機を“見ている”ように感じたという。すると突然、物体は猛スピードで方向転換し、2機が飛行する高度まで急上昇。距離をいっきにつめると、そのまま姿を消してしまった。
だが、事件はこれで終わりではない。
そのわずか1分後、先回りするかのように、母艦との合流地点に物体が姿を現したのだ。同じ物体であれば、100キロの距離を1分足らずで移動したことになる。
結局、その正体に迫る前に物体は姿を消してしまうが、事件は軍上層部に報告された。だが、4人もの目撃者がいるにもかかわらず、報告そのものが完全に無視されてしまったという。
当時を振り返り、フレーバーは「宇宙から来た存在なのかどうかはわからないが、地球のものでないことは間違いない」と断言する。元米海軍中佐の彼は、18年のキャリアをもつ、世界の空で実戦を経験した本物の軍人だ。その彼が単純な誤認をするとも、自らのキャリアに傷をつけるような偽証をするとも考えにくい。やはり、UAP事件は起きており、その多くは闇に葬られているのだ。
フレーバーたちが持ち帰った映像の真相を究明するべく、TTSAASは航空専門家(元空軍中佐や、旅客機の機長を経て国家運輸安全委員会の顧問を務める者)など、相応のキャリアを積んだ者たちを招聘し、独自の検証を行っている。
結論からいおう。約90秒の映像を見た彼ら全員が出した答えは、「ふつうの航空機ではない」というものだ。
高度1万9000フィートを高速移動するその物体は、通常の航空機とは特徴がまったく一致しない。重力に逆らって空を飛ぶための翼やローターを持たないだけでなく、あらゆる周辺に熱反応が認められない。つまりジェットエンジンのような推進系統も有していないのだ。にもかかわらず、上下左右と自由に飛べるということは、反重力のようなシステムを有している可能性が考えられる。
また、瞬時に6000キロに到達する加速力に加え、100キロを1分足らずで移動できる超高速巡行能力を有している。さらにいえば、最新鋭のセンサーシステムや防空システムを欺くステルス性、そして水中での行動も可能な万能性も備えている可能性が高い。
仮に、地球外の乗り物だとしたら、当然ながら大気圏外も行動範囲に含まれるだろう。これらの特徴を備えた航空機が、今日の地球上で“未確認”であることはいうまでもない。
それを目撃したパイロットの証言は、臨場感漂う実にリアルなもので、UAPというより、まさしく衝撃的なUFO遭遇談でしかない。
これらを踏まえて考えると、少なくとも今回UAPと称された物体は、実際にはUFOであり、さらにいえばエイリアンクラフトである可能性が高いと考えるのは筆者だけではあるまい。
だとすれば、それらはいったい、どこからやってきて、何の目的で飛行しているのか?
これについては、TTSAASがさらなる情報を集めたのち、世界に発信する準備をしているという。彼らの活動も含め、今後の展開に注目していこうではないか。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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