絶滅したはずのタスマニアタイガーを激撮か!? 背中に縞模様が並ぶ“奇妙な動物”に科学者が調査へ乗り出す
世紀の大発見へとつながるのか──。約90年前に絶滅したとされるタスマニアタイガー(フクロオオカミ)らしき動物の目撃・撮影報告が世界を駆け巡っている!
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今年の7月、カナダのビッグフット研究チームが川を渡るビッグフットの映像を公開した。映像を見た筆者はある共通点を発見。かのパターソンフィルムの個体と同様に、メスである可能性が浮上したのである。
カナダのミシガン州でビッグフットの映像が撮影された。公開したのは「ロッキー・マウンテン・サスカッチ・オーガニゼーション(RMSO)」という地元の調査組織で、名称にあるサスカッチとは、カナダにおけるビッグフットの呼び名である。
情報によると、事件が起こったのは2021年7月。エディ・Vなる人物がカヤックで川下りを楽しんでいる従兄弟の姿を動画撮影していたところ、突如、得体の知れない怪物が出現。とっさにカメラのレンズを向けたという。
実際の動画を見ると、謎の動物は全身、赤茶色の毛に覆われており、明らかに二足歩行をしている。ゴリラのような容貌から考えられるのは獣人UMA、ビッグフットしかない。
筋骨隆々としたがたいのいいビッグフットは前方左手から現れ、川の中を歩きながら対岸へと進んでいく。よく見ると何かを抱えている。色からして動物のようだ。
残念ながら、種類の特定は難しいが、同じ赤茶色をしていることから、ビッグフットの子供だろうか。これについて、撮影者のエディ・Vは「赤ちゃんを抱いているように見えるけど、シカを抱いているのかもしれない」と述べている。
おそらくビッグフットのほうも、撮影している人間の存在に気づいているのだろう。一瞬、こちらを振り返るように顔を向ける。が、怖気づくどころか、悠々と川を渡りきり、そのまま森の中へと消えていったという。
当然ながら、映像が公開されると、真贋論争が巻き起こった。出現場所は絶好の釣り場であるとともに、狩猟場としても知られている。獲物を狙ったハンターが周囲の景色に溶け込むようなカモフラージュスーツを着ているのではないか。あるいは着ぐるみをまとった愉快犯の可能性も捨てきれない。
しかし、筆者が見るところ、そうした可能性は低いように思われる。というのも、体格が違うのだ。筋肉の付き方や歩き方など、明らかにヒトではない。人間が演技しているにしては、動きが極めて自然なのだ。やはりビッグフットの可能性が高い。
さらに、画像を詳細に分析して、ひとつ気づいたことがある。ビッグフットが抱えていたのは、子供でもなければ、獲物のシカでもない。乳房である。大きな乳房が向かって左側に垂れているのだ。歩く度、その乳房が左右に揺れている。
そう、このビッグフットはメスなのだ。
大きな乳房をもち、一瞬、こちらを振り返るビッグフット……、そうUMA研究家ならば、だれもが思い当たるのが「パターソンフィルム」だ。1967年10月、カリフォルニア北部で撮影された16ミリフィルムには、鮮明なビッグフットの姿が写っていた。
腕を左右に振りながら悠々と歩き、森に消える直前、こちらを振り返るシーンは、つとに有名だ。一時、偽造説が囁かれたが、オリジナルフィルムの詳細な解析の結果、非常に信憑性が高いと結論づけられている。
興味深いことに、パターソンフィルムに写っていたビッグフットも、メスなのだ。振り返った姿を見ると、両胸が大きくふくらんでいる。明らかに乳房なのだ。今回、カナダで撮影されたビッグフットと非常に似ている。
もちろん、場所と時間、さらには体毛の色からして、同一の個体ではないが、これは極めて重要な資料だ。両者の体格や動き方を分析すれば、もっと詳細な生態がわかるかもしれない。
メスがいたとなれば、近くにはオスもいるのかもしれない。繁殖していたならば、子供もいるだろう。RMSOの今後の調査報告に期待したいところだ。
並木伸一郎
「ムー」創刊当初から寄稿するベテランライター。UFO研究団体ICER日本代表、日本宇宙現象研究会(JSPS)会長などを兼任。ロズウェルやエリア51をはじめ現地調査を重ねて考察し、独自の仮説を「ムー」や自身のYouTubeなどで発表している。
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