崇徳天皇 怨霊と祟りの真相/MUTube&特集紹介 2024年11月号
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数あるオーパーツの中でも異彩を放つ「2億年前の靴跡」。果たして何を示す化石なのか、発見の経緯とその後の騒動とは――!?
当時の技術や知識を考えた時、存在していること自体が“ありえない”古代の産物をオーパーツと呼ぶ。これまで世界各地で数々のオーパーツが発掘されて議論を巻き起こしてきたが、今回紹介するのは、とりわけ異彩を放っている「2億年前の靴跡」だ。

1917年1月、米ネバダ州パーシング郡フィッシャーキャニオンの鉱山で、アルバート・E・ナップという労働者が奇妙な化石を見つけた。何者かによって石灰岩にくっきりと残されていた一つの靴跡だが、その場所はなんと三畳紀、つまり2億4500万年前~2億800万年前の地層だったのだ。三畳紀といえば、人類(500万年前に誕生)はおろか恐竜さえ出現したばかり(2億3000万年前に誕生)の気が遠くなるような大昔のこと。
困惑した発見者は化石部分を削り取ると、鉱山技師で地質学者のジョン・T・リードに相談。このリードによってニューヨークのロックフェラー財団へと靴跡は送られ、専門家による分析を経て「少なくとも約2億2000年前のもの」と確定、さらに踵のソール部分に二重のステッチ(縫い目)が施され、その糸にヨレがあることまで確認された。一般にこうした靴の製造技術は19世紀に普及したもので、まさに“ありえない”発見であることが科学的に裏付けられた形だ。

その後、1922年3月19日にニューヨーク・タイムズ紙が、同年10月8日にニューヨーク・サンデーアメリカン紙が「2億年前の靴跡」の詳しい分析結果について報じており、恐らく10~12歳の子どもの靴跡であること、ソール部分に若干の“擦り減り”が見られることも判明、当時は世間を揺るがす大きな話題になったという。しかし、もちろん誰にも謎を解くことはできず、次第に話題は終息していった。現在、残念ながらロックフェラー財団による分析時に撮影された写真のみが存在し、化石の実物は行方不明となっているようだ。
果たして「2億年前の靴跡」は単に侵食された岩石ではなく、定説よりもはるか昔から地球上に人類が存在し、文明を築いていたことの証拠なのか、それとも未来の人類によるタイムトラベルの決定的証拠なのか――!? 少なくとも、近年TikTokにたびたび降臨しては人騒がせな予言を残す自称タイムトラベラーたちに比べれば夢のある話題ではないだろうか。
webムー編集部
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