世界各地の古代遺跡に共通して現れる3つのシンボルの謎! 先立つ未知の超高度文明から受け継いだ?

文=仲田しんじ

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    われわれの知らない超高度な古代文明が、4万年前に存在していたのだろうか? 気鋭の考古学者が、世界各地の古代遺跡に「時空を逸脱した“共通デザイン”がある」ことに気づいた――!

    世界各地の古代遺跡に刻まれた“共通デザイン”

     世界各地の古代遺跡には、驚くべきことに3つの“共通デザイン”が見られるという。これは未知なる超古代文明からの遺言だったのか――!?

     作家のマシュー・ラクロワ氏によると、人類文明以前に存在した超高度な文明が、破滅的事態に備えて彼らの叡智を保存しようと3つの“共通デザイン”、すなわちシンボルを生み出した。そして長い年月とともに(シンボルに秘められた当初の真意は忘れ去られようとも)、それらが世界各地の古代遺跡に受け継がれ、実際に遺跡の装飾などに刻まれている事実に気付いたと主張する。

     では、3つの共通デザインとはどのようなものか? それは「巨大なT字型」、「三段の窪み」、「階段状ピラミッド」だ。エジプトのピラミッドをはじめ、南米ボリビアのティワナク遺跡、ペルーのオリャンタイタンボ、カンボジアにある数々の遺跡などにも、これらの共通デザインが確認できるという。

     ラクロワ氏によれば、超古代文明は宇宙の周期を把握し、地球規模の災害を予測。そして人類の起源、宇宙の構造、神の存在についての教えを表すため、これら3つの共通デザインを生み出した。最初の登場場所は約4万年前のトルコ・ヴァン湖畔のイオニスにあり、そこからギザやティワナクなどを経由して場所へと伝播していったという。

    ※画像はYouTubeチャンネル「Matthew LaCroix」より

    ギザの大ピラミッドの建造は3万8000年前

     ラクロワ氏の転機となったのは2025年11月、8年間部屋に飾っていたエジプトのスフィンクス神殿の額入り写真を眺めていた時だったという。スフィンクス神殿の基礎部分に、“逆階段”に見える構造があることに着目したのだ。

     そのことがラクロワ氏をギザ台地全体の分析へと駆り立て、スフィンクス神殿、谷の神殿、カフラー王とメンカウラー王の葬祭殿に逆階段のピラミッドと巨大なT字型ピラミッドが頻繁に見られることを確認した。

    ※画像はYouTubeチャンネル「Matthew LaCroix」より

    (主流の考古学者の間では受け入れられていない説ではあるが)ラクロワ氏をはじめとする一部の研究者は、スフィンクスはもともとライオンの顔で彫られ、後にファラオの顔に作り直されたと考えている。

     また、ラクロワ氏は地球の地軸の揺れの周期である歳差運動を計算し、スフィンクスの建造時期を最終氷河期の終わり頃の約1万2000年前、あるいは歳差運動の1周期前となる3万8000年前のいずれかであると算出。

     そして彼は、1万2800年前の彗星の地球衝突により「大洪水」が起きたとする「ヤンガードリアス・インパクト仮説」を採用することで1万2000年前を却下し、消去法によってスフィンクスと大ピラミッドや谷の神殿がおよそ3万8000年前に建てられたと結論づけたのだ。

     つまり、それだけ古いということは、古代エジプト文明の遺跡はもともと未知の超古代文明によって生み出されたもので、古代エジプト文明は未知の超古代文明が残した施設を拝借した(そして場合によっては改変した)だけということになる。

    「我々は万物と繋がっている」

     では、“共通デザイン”に具体的にどんな意味が込められているのか? ラクロワ氏は、それが宇宙の構造を表す幾何学モデルであると考え、「コスモグラム(cosmogram)」と呼んでいる。

     彼によれば、「巨大なT字型」「三段の窪み」「階段状ピラミッド」などのシンボルは、いずれも非物理的な地下世界、物理的な領域、天界、と階層化された現実を暗号化したものであるという。ラクロワ氏は英紙「Daily Mail」に対して次のように語る。

    「(たとえば『巨大なT字型』を見ると)左は冥界と呼ばれる世界、つまり非物質的な領域を表しています。そして右は、天使たちがいる天上の領域を表しているのです」
    「また、中央部分はシステムのバランスをとる『中間の扉』であり『世界軸』、つまり、すべての領域を結ぶ中心点なのです」
    「現実のすべてがどう機能し、どうバランスをとっているか、私たちに示しているのです」

     彼はこの表現様式を、後に登場する「ヘルメス主義」にも結び付けている。ヘルメス主義とは、ヘルメス・トリスメギストスという筆記者に仮託された、古代の『ヘルメス文書』に基づく、神秘主義的な哲学体系のこと。つまり、超古代文明の思想はヘルメス主義として後世に受け継がれた可能性もありそうだ。

    ※画像はYouTubeチャンネル「Matthew LaCroix」より

     ラクロワは古代遺跡の“共通デザイン”について、「人間がかつては神聖な存在であり、あらゆる存在と相互につながっていると理解されていたことを示唆しているのだ」と意義を説明する。その真理にわれわれがもう一度気づくべきなのかもしれない。

     とはいえラクロワの説を採用するならば、未知の超古代文明が残した3つの“共通デザイン”が、長い時代と場所を超えてどのように世界各地へと伝播していったのか、そのプロセスまで明らかにしなければならない。それは今後の課題として、まずは“共通デザイン”がまだほかの場所にも潜んでいるのか、探してみるだけでも十分に意義はありそうだ。

    ※参考動画 YouTubeチャンネル「Matthew LaCroix」より

    【参考】
    https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-15532047/symbols-globe-lost-civilization.html

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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