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熊本県和水町──古代史好きにはよく知られている江田船山古墳(銀象嵌で75文字が刻まれた古代の鉄刀が出土)と同じ清原台地上に、奇妙な遺構がある。
その名は「トンカラリン」。
自然の地割れの隙間や人工的な石組を地中で複雑に組み合わせたトンネル状の遺構で、全長は460メートル以上にも及ぶ。途中には祭壇状の棚や石段もあるので、人工物であることはだれも異論がない。
トンカラリンという名前は、トンネルが斜面にあるため、石を投げいれると「トンカラリン」と転がる音が聞こえるからだとも、古代の朝鮮語からきたともいわれている。
そもそも名前以前に、この地下遺構がいつ、だれによって、どんな目的で作られたのか、まるでわかっていない不思議な遺跡なのだ。
もちろん、いくつかの説はある。
作家の故・松本清張氏は、「卑弥呼の鬼道(呪術)の祭祀場だった」と主張したし、熊本県教育委員会が「近世の排水路」という調査報告書を提出したこともある。一時はこの排水路説が有力視されていたのだが、1993(平成5)年6月の集中豪雨の際、トンカラリンのなかをあまり雨水が流れなかったことから、排水路にしては不都合な点が多すぎるということになった。
さらに2001(平成13)年には「第2のトンカラリン」が発見され、地中にはもっと複雑な迷路状の「トンカラリン」が眠っている可能性も出てきている。また、近くの古墳からはシャーマンのものらしい変形した頭蓋骨が見つかっており、宗教施設説も見直されようとしているのだ。
と、このように今もってまったくの謎だらけなのは、トンカラリンに関して文字の記録はおろか、民間伝承さえ残っていないからだ。
はたしてその正体は何なのか? 機会に恵まれれば、自分の目で確かめて推理してほしい。
(月刊ムー 2025年4月号)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
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