竹田恒泰が見えない世界を語る!「神と怨霊」/ムー民のためのブックガイド
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崇徳天皇は日本最恐の怨霊として恐れられてきた。だが現在では、日本を守護する英雄神となっているのだという。その事実を三上編集長がMUTubeで解説。
竹田恒泰氏といえば、明治天皇の玄孫、旧皇族の生まれにして、政治評論家・作家・実業家など、さまざまな分野で旺盛な活動をつづける、現代の異才として有名である。
その竹田氏は、じつは若いころから数々の心霊現象や超常現象を目の当たりにしてきたという。この衝撃的な事実が、先ごろ8月に刊行された、本誌編集長三上丈晴との対談本『神と怨霊』(ビジネス社)の中で明かされている。そのいくつかを紹介してみたい。
まず最初に披露されるのは、「座敷童体験」だ。本から少し引用してみよう。
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竹田 あれは忘れもしない20代の頃の話です。当時一人暮らしをしていた2LDKの部屋の中で、ある時からガタガタと物音がしたり、照明やテレビが点いたり消えたりするようになりまして。最初は電力が不安定なのかな? などと思っていたのですが、徐々に人の気配を感じるようになったんです。やがてガラス窓にチラッと、和服を着た長髪の女の子の姿が映り込んでいるのを目撃して「ええっ!」と。
三上 ビックリしますよねぇ。もはや、驚きませんけど。結論からいうと、「座敷童」は存在します。
竹田 します、します。で、これが「ムー」とつながるところなんですけど、外出先から帰宅すると、書庫にしていた真ん中の部屋の「ムー」やサイエンス系の雑誌を置いているコーナーの本が、読み散らかしてあるようになって。本が床に散乱しているだけではなく、ページが開いたままになっていたりするんですよ。
*
座敷童は東北の北上地方で伝承される妖怪として有名で、童子の姿をとって旧家の奥座敷に現れて悪ふざけをするという。柳田国男の『遠野物語』にも紹介されている。
竹田氏が目撃したという「和服を着た長髪の女の子」は、座敷童がとる姿の典型パターンだ。座敷童は、妖怪とはされるものの、これが現れた家は富み栄えたというケースが多く報告されており、その正体は、その家を守護する神・精霊ではないかともいわれている。
この後の顚末だが、竹田氏は〝雑誌を読み散らかす〟童女系の座敷童と〝同棲生活〟を送るかっこうになり、そのうち「読むのはいいんだけど、片付けないとダメでしょ」などとひとりごとをいうと、不思議と雑誌が散乱するようなことはなくなったという。
とはいえ、その後も、だれもいないキッチンで突然グラスが粉々に砕け散る、スリッパがいつのまにか移動している、トイレットペーパーがトイレの床一面に散らばっているといった怪現象がつづいたという。
しかし、〝同棲〟を開始してから半年ほどたつと、ある日を境にピタッと気配が消えてしまう。
怪訝に思っていたところ、少し前に竹田氏宅を訪れた友人の家で、ガラスが割れるなどの怪現象がよく起きるようになったことを知り、「うちの子が彼について行ったんだな」と合点したそうだ。
前述したように、座敷童が現われた家は富み栄えるといわれているが、座敷童との出会い後の竹田氏の活躍をみると、それもうなずける思いがする。
お次の竹田氏の心霊体験は、「幽霊との会話」だ。以前、竹田氏が主宰する竹田研究会で、東京・赤坂の日枝神社の施設を会場として行ったときのこと。
その日は200人ぐらいが集まって盛況だった。散会後、15人ぐらいのスタッフとともに後片づけをしていると、ひとりの色白の女性が席についたままでいる。見ると、2月の寒い時期なのに、なぜかノースリーブのワンピース姿。いよいよ会場を閉めるという段になっても、座ったまま。
しかたなくスタッフのひとりが「申しわけありませんが……」と声をかけると、その女性は「私は誰ですか? 私はなぜ、ここにいるのでしょうか?」と答える。竹田氏が「今日は竹田研究会にいらしていただいたのですよね」と聞くと、うつろな表情のまま「はぁ」。とにかく一緒に会場を出てもらい、日枝神社の参道を下へ。ところが、奇妙なことに、後ろからついてきていたはずのその女性が、いつのまにか参道の下で一同を待っているではないか。竹田氏はこう語る。
「相変わらず焦点の定まらない表情で鳥居のところに佇んでいるのを見て、もしかしたらと。そこへスタッフの一人が『あの女性が上からフワッと地上へ舞い降りたのを見たような気がする、怖い怖い』と言い出しまして……。そういえば何もかも変だと。点在していた違和感が、霊だということで一本につながった感じでしたね」
聞くだけで背筋がゾクッとする、強烈なリアル怪談である。その女性は、間違いなく幽霊であろう。しかも竹田氏はたんに幽霊を目撃しただけでなく、大勢のスタッフが見守るなかで、会話まで交わしたわけだ。
しかし、いったいどういう因縁でその幽霊が竹田氏の前にあらわれたのかは、不明のままなのだが……。
(文=古銀 剛)
続きは本誌(電子版)で。
webムー編集部
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