見上げるほどに大きくなる怪異は調べるほどに変わってしまう? 「次第高」「しだい坂」の謎
日本各地に残されている、次第に大きさが変容していく怪異の伝承。そんなひとつ、島根県の「しだい坂」は何ゆえ〝坂〟なのか!? ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から
記事を読む
列島各地に存在するピラミッドと超古代文明の謎を徹底ガイド!
富山県立山町にある尖山は、その名のとおり「尖った」形をしている。遠目にもよく目立つ山だ。まさにピラミッドそのものという姿をしている。
だが、この山がピラミッドであることが広く知られるようになったのは、1980年代のことだった。当時、富山大学の教授だった山口博氏が「尖山はピラミッドである」と発表したのだ。
教授によれば尖山は、近くにある二上山と五箇山の天柱石とセットになっているのだという。
3つの山の山頂を直線で結ぶと、きれいな正三角形が描かれるからだ。さらに、超古代に天祖人祖神宮神殿があったとされる御皇城山と夫婦山と尖山を結んでも、やはり正三角形になる。
それだけではない。御皇城山と夫婦山を結ぶラインを南へ延長していくと、今度は位山へ、二上山と天柱石の中間点と尖山を結んだラインを東へ伸ばすと皆神山へとつながっていくのである。
まさに大地に描かれた日本のピラミッドの、壮大なネットワークの一環を担っている山というわけである。
実際、尖山の頂上にはストーンサークルもあり、これも酒井が挙げたピラミッドの条件に合致していた。また、古代の鏡も出土しているので、尖山が古くからの祭祀場であったことは間違いない。
さらにいえば山頂のストーンサークルでは、なんと磁気異常まで確認されているのだ。それも尋常ではないレベルのもので、富山大学が調査を行ったという話もある。
もっとも『竹内文書』によれば、尖山は超古代から特別な聖地だった。ここには、上古第24代天仁仁杵身光天皇(アメノニニギノスメラミコト)の神殿があったとされているからだ。
天皇はここから天の浮舟に乗って、全世界を飛びまわっていたというのである。そのせいなのか、尖山ではUFOの目撃例も多く、発着基地があるとか、飛行の際の灯台のような役割を果たしているのではないかとか、さまざまな噂がささやかれている。
もしかするとストーンサークルの磁気異常には、UFOが関係しているのかもしれない。
(月刊ムー 2024年5月号)
中村友紀
「ムー」制作に35年以上かかわるベテラン編集記者。「地球の歩き方ムー」にもムー側のメインライターとして参加。
関連記事
見上げるほどに大きくなる怪異は調べるほどに変わってしまう? 「次第高」「しだい坂」の謎
日本各地に残されている、次第に大きさが変容していく怪異の伝承。そんなひとつ、島根県の「しだい坂」は何ゆえ〝坂〟なのか!? ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から
記事を読む
立山信仰の地母神! 閻魔堂「おんばさま」/本田不二雄・怪仏異神ミステリー
日本全国のただならぬ神仏像を探索する「神仏探偵」の新刊『怪仏異神ミステリー』より、とっておきの神仏像とその謎を解くリポートを特別に公開!
記事を読む
異形の神々の来訪を求めて…北陸の奇祭「上村木七夕祭」(1)/奇祭巡り・影市マオ
2022年、3年ぶりに北陸・富山で繰り広げられた奇祭を3回にわたって現地レポート。闇に現れた異形の集団は、神か精霊か天狗か……?
記事を読む
松原タニシ怪談「四谷の首ヒョコヒョコ女」/吉田悠軌・怪談連鎖
別々の人が遭遇した個別の体験なのに、なぜか奇妙な共通点がある。怪談には、ときたまそうしたものが現れる。その背景には何があるのか。やはり怪異は、連鎖するのか——。
記事を読む
おすすめ記事