古代言語で記された神への呪詛! 修道女に憑依した「悪魔の手紙」が解読へ/遠野そら
17世紀イタリアでのこと、とある修道院で悪魔憑き騒動が起こった。悪魔に体を奪われたシスターは、だれにも読めない奇妙な文字で一通の手紙をつづったという。3世紀ものあいだ謎だった「悪魔の手紙」が、最先端ソ
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未来人ウォッチャーがネットを騒がせた未来人を独自の視点で振り返るシリーズ。第4回目は「TikTok」に出現するタイムトラベラーを追う! 流行りに乗れるのも未来を知るゆえなのか?
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1分程度の音楽に合わせたショートムービー形式のSNSに今、たけのこのごとく未来人が発生している。TikTokは2016年に中国国内だけで普及していたが、2018年から全世界で使用できるようになった新しいSNSである。現時点で全世界で月間のアクティブユーザーが10億人超、ダウンロード数もFacebookやインスタグラムを抜いて約30億と急成長している。
そんなTikTokに流行に敏感な未来人は飛びついたようだ。
TikTokで未来人が話題になりだしたのは2021年からであった。今回は、数多くいる未来人の中でよりすぐりの5大未来人を紹介する。
「2582年から来た未来人」@timetraveler2582は2021年から数々の不穏な予言をして話題になった未来人である。彼は「2021年は地球の節目の年である」ということから2021年にTikTokに降臨した。彼の予言は現在視点では波乱含みというか、大胆な展開を織り込むところが特徴だ。
「エイリアンとの最初のコンタクト(2022年)」、「スコットランドの伝説の怪物キレイン・キロイン発見(2022年)」、「月面基地の建設(2023年)」、「NOAA(アメリカ海洋大気庁)の科学者が北極海の深海調査で巨大な穴を発見(2023年)」「世界初の火星への有人ミッション成功(2024年)」、「巨大太陽フレアにより、地球全体がブラックアウトする(2025年)」「多くの生物が絶滅する(2030年)」「2051年第三次世界大戦が勃発する(2051年)」「ワープ航法の実現(2060年)」「小惑星がフランスに激突(2095年)」などなど、これ以外にも多数ある。
そして「2582年から来た未来人」が予言した中で最も話題になっているのが、「2026年6月6日、世界は3日間の暗闇に包まれる」という予言である。「2582年から来た未来人」によれば、その3日間に映画『ミスト』(2007年公開)のような出来事が起きるという。霧の中に潜む謎の生物に恐怖しなければならないということか?
「2582年から来た未来人」は、闇の3日間の時に絶対にしてはならないことを警告しているが、それは次のようなものだ。
「家を閉め切って明かりを消して窓の外を絶対に見てはならない」「明かりはろうそく以外の人工照明は禁止」「暗闇の期間が終わるまで、外からノックされても開けてはならない」
ーーつまり、家から一歩も出ず、外で何か異変を感じても絶対に確かめようとしてはならないということだ。その3日間は、息を潜めてじっとしているしかないのだろうか。
予言動画は公開されてからあっという間に再生回数50万回を突破したというが、ユーザーのコメントは「まやかしだ!」という否定的な反応もあれば、「この日に備える」という肯定的な意見もあり、パックリ分かれた。
そして今、「2582年から来た未来人」アカウントは削除されている。これは真実に触れた予言をしたために何者かによって消されてしまったのか?
「2906年から来た未来人」@timevoyagingは、人類を救うために未来世界からやってきたそうだ。とくに2022〜2023年の直近の予言に関しては日付まで記されているため、多くの人の反響を呼んだ。
「2906年から来た未来人」の話題になった予言に以下の「異世界の発見」がある。
・2022年11月5日、地球内部で我々の世界とは全く正反対のパラレルワールドが広がっている事が判明する。
・2023年1月13日、深い地下洞窟を探検していた人が巨大なハッチを発見する。このハッチは『アザワ』と呼ばれる別世界に通じている。『アザワ』の世界の住人は非常に敵対的であり、実は地上に密かに進出していて9.11などの多くの事件を裏で引き起こしている。
「2906年から来た未来人」によれば、どうやら地球内部には我々の住む世界とは別次元の「アザワ」という世界があるらしい。「アザワ」の住人は我々人類に対してテロを起こすなど敵対的であるということから、日本語の「あざわらう」まで連想してしまう。
そんな話題の「2906年から来た未来人」は、日本に関しても「今後2年間で起こる重要な出来事」として次のように3つの予言をしている。
・2022年10月22日、非常に大型台風が日本を横切り、日本の多くの街が廃墟となる。
近年発生した中で最も巨大で甚大な被害をもたらした令和元年東日本台風は2019年10月12日である。地球温暖化の影響で台風がますます激甚化していく予測もある。さらに近年、大型台風の襲来が相次ぐことから気象庁は最大級の平均風速「50メートル以上」を新設した。風速50メートル以上は住宅が倒壊するレベルである。この予言は、風速50メートルの大型台風が日本を横切って建物を破壊しつくすということか?
・2023年6月3日、翼を広げると18フィートの新たな鳥が富士山の近くで発見される。
翼長5.5メートルは中生代の巨大翼竜ケツアルコアトルスのサイズだ。茨城県牛久市では、約7000万年前に絶滅したとされている翼竜のプテラノドンが目撃されているが、富士山の近くでさらに大型の翼竜が発見されるのだろうか? または新型航空機やUFOも想起してしまう。
・2023年12月8日 泊原子力発電所がメルトダウンして日本のほとんどが住めなくなる。
北海道古宇郡泊村にある原子力発電所を名指しで予言している。2021年の4月、内閣府の有識者検討会は『北海道から東北の太平洋沖の日本海溝・千島海溝沿いでM9クラスの巨大地震が起きた場合、最大で30メートル弱の津波が到来する』との想定を発表した。最近の地質学の調査によれば、その期日は切迫しているというが……。
さらに、「2906年から来た未来人」は、先日、2022年9月6日に投稿した動画で「今から6か月もたたない内に私がランダムに選んだ8人を2906年に連れて行く」と発表している。「彼らはみな人類が引き起こした混沌と大混乱を目の当たりにしそれを防ぐことができます 」と語っていることから現代人に未来世界の凄まじい状況を見せて、そうならないように阻止しようということなのか。いずれにせよ、この半年以内に選ばれしものたちによる未来世界とのリアルなやりとりが始まるのかも知れない。
「2027年から来た未来人」@unicosobrevivienteは、比較的近い時代から来ている未来人だ。彼は、スペイン人のハビエルという男性。690万人のフォロワーがいる人気のTikTokerだ。
彼の人気の秘密は、近未来の街の映像を主に公開していることだ。スペイン各地のショッピングセンター、通り、ビーチなど閑散とした無人の未来の光景が反響を得ているのだ。2027年に、いったい何があったのか?
ハビエルによれば、何らかの理由で2027年の時点で人類は、ほぼ滅亡してしまっているという。ハビエルの公開した都会の街並みはそれほど荒れていないので、滅亡してからそれほど時間が経っていないと思われる。
ハビエルによれば、目を覚ますと、すべてが変わっていたのだという。ハビエルは何者かによって、2027年に送り込まれ、2021〜2027年の間で立ち往生しているというのだ。そして、「私はあなたたちと並行した世界にいます」と語っている。
フォロワーからはハビエルが公開した動画はロックダウン中の早朝の街並みを撮影したり、あるいは編集が加えられているのではないか?という疑問の声も上がっている。
ハビエルは初投稿から1年以上経っているが、今でも相変わらず2027年の人類滅亡後の世界を1人でさまよっているようだ。
「2269年から来た未来人」@_time_traveler_2269_は、来年2023年に起こる次のような衝撃的な3つの出来事で今、注目を集めている。
・2023年、月の半分の大きさの惑星が地球を通過する
月の直径は約3470kmだからその半分といえば約1735kmとなる。2022年の1月19日に直径1キロの小惑星が地球付近を通過したが、このサイズでもNASAは「潜在的な危険」として警告を発した。およそ6600万年前にメキシコ東部のユカタン半島近海に小惑星が落下して地球環境を激変させた小惑星は直径10~15kmと推定されている。直径約1735kmもの小惑星が地球にどのような影響をおよぼすのか、想像もつかない。
・2023年ニューヨークはハイパーケーンで壊滅する
ハイパーケーンとはハリケーンを超える破壊力を持つメガハリケーンのこと。過去に発生した記録はないが一部の科学者は「理論的に起こりうる」「最大風速が 200メートル以上になる」と警告している。風速50メートルで家が倒壊することを考えれば、まさに都市がまるごと破壊されるレベルの嵐となるだろう。
・2023年史上最大のM9.8の地震がサンフランシスコで起こる
これまで観測史上世界最大級の地震は、1960年5月22日に発生したチリ地震のM9.5である。地震後は、日本を含む環太平洋全域に津波が押し寄せて甚大な被害が出た。現在、地球上で起こる地震はM10までと試算されているが、それにほぼ近い規模でのM9.8の地震が起きればサンフランシスコが壊滅するどころか、想像を絶する被害が地球規模で起きるであろう。
「2269年から来た未来人」の予言によれば、2023年は、小惑星、ハイパーケーン、M9.8超巨大地震の3つの大災害に襲われることになる。とんでもない事態だが、ともあれ日頃から防災意識を高めて準備をしておくしかない。
「2082年から来た未来人」@Timetraveller_2082は、「2023年巨大地震でビッグベンが倒壊」という未来人定番の災害警告のほか、「2023年3月巨大なイカのような生物がカリフォルニアで発見される」なというユニークな予言も特徴だ。この4月に「エリザベス女王は10月4日死去する」と予言したことで注目された。
なぜこの予言が注目されるかにいたったか。それは“ババ・ヴァンガの再来”と呼ばれる19歳の次世代予言者ハンナ・キャロルも予言していたからだ。
ハンナはこの1月、2022年中に起きる28の予言を「ババ・ヴァンガ方式」と呼ばれるスタイルで書き記すことで公表しており、8月の時点でそのうちの10個が的中したという。そしてさらに、キャロルの予言した通り、年内の9月8日、エリザベス女王は死去した。
「2082年から来た未来人」のアカウントには、エリザベス女王死去の後、「予言より1か月早かったね」「少なくともこの予言でタイムトラベラーの可能性を初めて感じた」などの反響が多く寄せられていた。1か月程度の違いは誤差に入るのだろうか。
正直に言って、TikTokに降臨する自称未来人の予言は突拍子もないものが多い。注目を浴びることで再生数やフォロワーを獲得したいからだという指摘もある。未来人を称するアカウントも多く、スタイルも似通っているので、災害などの注意喚起のために活動している未来人がいても埋もれてしまうだろう。
独自のアルゴリズムでユーザーの嗜好にあわせた動画が次々と表示されるTikTokは、新型コロナの大流行によるステイホーム中に人気が出た。TikTokのブームそのものにパンデミックという災害が背景にあるという事実と、決して明るくない顚末を提示する未来人の続発には、別の意味で関連があると考えるべきだろうか。
ここまで、ネット掲示板編、You Tube編、Twitter編、TikTok編と紹介してきた。次回はいよいよこれまでを踏まえ、未来人について考察していく。
白神じゅりこ
予言・滅亡研究家。新感覚オカルトライター。滅亡系YouTuberとしても活動。
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