「大ピラミッドと洪水、そして昇天するエノク」ムー2023年11月号のカバーアート/zalartworks
「ムー」2023年11月号カバーアート解説
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1万2000年前、だれが天空のオリオン座を地上に映したのか? 三上編集長がMUTubeで解説。
エジプトのギザにある3大ピラミッド。そのうちもっとも巨大なものは、日本では「クフ王のピラミッド」、英語圏では「グレートピラミッド(大ピラミッド)」と呼ばれている。
2023年、この大ピラミッドから、186年ぶりに新しい空間が発見された。これは考古学上における偉大な発見であると同時に、今、考古学会で大論争の的となっている。
というのも、この空間が作られた意味がまるでわからないのだ。
ざっくりいうと、いわゆる切妻構造の天井があり、その下を綺麗な石組みで形成するという工法の空間である。先は行き止まりのように見えるから、完結した空間ということになる。
工法と作り方自体は、旧来の考古学の定説をなんら覆すものではない。
では、どこが問題なのか。
読者もご存じのように大ピラミッド内部には、同じ切妻造りの空間である「重量軽減の間」が存在する。ただしこれは名ばかりで、建築学的に重量軽減の効果はなく、発見以来、謎の空間とされている。
この重量軽減の間と、今回発見された新たな空間を比較してみてほしい。下に積まれた石積みは整地されておらず、また角のほうに共通してへこみがあることがわかる。これは、上部の切妻構造を作る過程において、片方の石を支えるために作られたホゾである。つまり重量軽減の間と新たな空間は同一の設計であり、工法もほぼ同じといっていい。
問題は、それぞれの位置だ。
新しく発見された空間は、正規の入り口とされる場所の上部、つまりピラミッドの壁面からきわめて近いところにある。これが問題なのである。
切妻構造と切妻構造の隙間からスコープを入れた結果、裏側の上部で見つかったこの2メートルの空間は人が直立でき、少なくとも奥行きが5メートル以上ある。落とし石などの細工があるとするなら、さらに奥まで続いている可能性も否定できない。これが、旧来の考古学においては非常に都合が悪いのである。
どういうことか。
そもそもこのような空間を壁面のすぐ近くに作れば、強度上の問題が発生する。
だがそれ以上に問題なのは、建築手順が合わなくなってしまうのだ。
ピラミッドは構造上、内側から外側にしか作れない。外側から作ろうとしても、内部に石を積みあげる方法がないからである。ということは、外壁部になればなるほど、完成形により近い形にならなければならない。
ところが新たな空間は強度上の意味もなく、しかも途中で作業が止まっている。
仕上げも近くなって、わざわざこのような無駄な工事を行う必要などない。その意味で、まったく道理に合わないのである。
100歩譲って彼らが愚おろかだったとしても、穴の先も用意せず、ただ入り口だけを作って放棄するなどということがあり得るのだろうか。
この点について、考古学は答えを出せていない。
では、どう考えるべきなのか。はっきり書こう。それは見方が逆なのだ。
右下に、大ピラミッドが再発見された初期の空撮写真がある。何か違和感を覚えたりはしないだろうか。
そう、底辺の部分が直線ではなく、ほんの少しだけ内側に曲がっている。その結果、全体が四面体ではなく、八面体になっているのだ。
なぜこのようなことになっているのか。それは現在の大ピラミッドの外観が、後世に作られたものだからである。詳細は本稿で明かしていくことになるが、大ピラミッドの八面体構造は、もともとあったピラミッドに、クフ王やカフラー王の時代に新たな外壁として加工されたものなのだ。
より正確にいえば、あったものを一部再利用し、当時のテクノロジーで使用したい機能を修理したものと考えるべきである。この謎の空間はその過程において作られ、そして放棄されたものだ。そう考えれば、道筋はすっきりする。だが、となるとここで新たな問題が生じる。
その場合、クフ王よりも前の時代から、そこに大ピラミッド(もしくはその原型)があったということになるからだ。
そう、本稿で解き明かすテーマは、まさにそこにある。
続きは本誌(電子版)で。
嵩夜ゆう
投資家。オカルティズム研究家。イルミナティカード予言研究にも詳しい。
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