人類滅亡の未来を示唆!? マウス実験「UNIVERSE25」(ユニバース25)の想像を超えた結末
80億人を突破した人類だが、実は長い目で見れば人口は減少していく運命にあるという。それはなぜか? 人類の未来を示唆したネズミ実験「UNIVERSE 25」の想像を超えた結末とは?
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遠い先の地球と世界を予測するのは専門家や預言者にまかせておくにしても、この先我々の大半がまだ生きている間において社会にどのような大きな変化が待っているのだろうか。
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オセロやチェスに始まり、囲碁や将棋でも人間が人工知能に敗北する日が来たことに改めて驚かされるが、その日が来ることを何十年も前から予想していた人もわずかながら存在した。不確実性が高すぎて予測できない未来も確かにあるが、その一方で科学的に予測できる未来もあるのだ。
今日ではれっきとした学問分野となっている「未来学(futurology)」は、これまでの歴史の流れに基づいてこの先の未来に物事がどう変わっていくかを詳細に検証し推論する学問分野である。
では、この未来学は近い将来の我々の社会にどのような変化が起こると予測しているのだろうか。そこには7つの重要な変化が待っているという。
現在、科学者たちはさまざまな生物種の人工種子(artificial seed)を開発しており、その延長線上にあるのはヒトの人工種子である。
人工種子を使った実験室での人工受精によってヒトの新生児を生み出す試みは準備段階に入っているといわれ、男性の精子を必要としない子作りが可能になる未来はそう遠くないという。
未来学者は近い将来、多くのカップルが自分たちで子作りをすることを拒否し、孤児院から(実験室で生まれた)子供を養子に迎えるようになる未来を予測している。
離婚が急増しているからといって、それがそのまま家族の価値観の崩壊をあらわしているわけではないという。前出の未来のように、カップル間で子作りをしないのであれば、制度としての結婚は単に不要になる。まったく別の家族の在り方が定義される時代はもうすぐそこまで来ているのだ。
歴史的に「内助の功」の役割を割り当てられてきた女性は、もはや家庭に収まっていることはなく、キャリアを築こうとしており、実際に一部のキャリアウーマンは男性よりも成功している。
未来学者はまた、人間が機械と融合することを予測しており、その場合も現在の結婚制度と家族制度はまったく意味を持たなくなるという。
今後、人々の平均寿命は150歳まで延びる見込みであり、実際に現在のヨーロッパの多くの医師は、平均よりもはるかに長生きする可能性を秘めた乳幼児をすでに確認し、診察しているということだ。
これらの乳幼児は、おそらく90歳くらいまでは外見的にも魅力的で、肉体的にも活動的な生活を送ることが予測されている。
絶え間ない世話を必要とするペットは、すでに現代人の生活に負担をかけ始めている。未来学者の予測によると、今後はペットの選択がさらに広くなり、ペットショップではなく、おもちゃ屋に行くことも可能になる。つまりソニーの「aibo(アイボ)」のようなペットロボットが今後ますます増えてきて、しかも高機能化するのである。
最初のロボット魚はすでに販売されており、人工動物の生産を手がけるロボット工学部門は驚異的なペースで進歩を続けている。
グーグルやアマゾンの音声認識アシスタントもすっかり定着しているが、音声の次は思考時の脳波でメッセージをやりとりし、意思疎通が可能になる未来が予測されている。
米ウィスコンシン大学の生物工学者であるアダム・ウィルソン氏は、驚くべきことに限られた文字数(Twitterの140文字)のメッセージを脳波で送信できることをすでに実証しているのである。
ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)は、もはや単なる革新的な技術ではなく、「考えることができるが動くことができない人々がリアルタイムで現実世界にアクセスするためのプラットフォームである」とウィルソン氏は説明している。
一部の回転寿司店などではロボットが寿司を握っているが、近い将来には3Dプリンターで簡単な料理が作れるようになるという。ファストフードなどの店では、もはや調理師がほとんど必要なくなる日もすぐそこまできていそうだ。
衣類に関しては、数年前にイスラエル大学の卒業生が3Dプリンターで製作されたファッションアイテムの最初のコレクションを発表した。この時はドレス1着の製作に20日かかり、衣服の重量が重すぎたものの、今後はプログラムと機器のさらなる性能向上が見込まれることは間違いない。
世界各地で廃棄物焼却炉の建設が次々計画されている中にあって、公共政策活動家は廃棄物の分別の徹底やプラスチックの使用を完全に禁止することなどを呼びかけており、ヨーロッパの国々では可能な解決策を模索する動きがますます活発になっている。
プラスチックの使用方法と管理方法を変革することは不可欠であり、廃棄物を極力出さないことを基本に、再利用およびリサイクルされる製品を設計・運用する循環型経済に各国が移行する未来はそう遠くないということだ。
【参考】
https://anomalien.com/7-predictions-of-futurologists-how-life-will-change-in-our-lifetime/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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