京都・伏見稲荷の裏山に広がる想像を超えた世界! カオスすぎる“宗教モザイク地帯”の真実/小嶋独観

文・写真=小嶋独観

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    珍スポ巡って25年、すべてを知る男による全国屈指の“珍寺”紹介。世界的に有名な京都・伏見稲荷だが、その裏山には驚きの世界が広がっていた――!

     京都有数の観光スポット、伏見稲荷。本殿から奥の院に続く赤鳥居のトンネルは観光客にも人気のスポットだ。

    写真=小嶋独観

     多くの観光客は奥の院に参拝して帰ってしまうが、実はここからが伏見稲荷のキモなのだ。

    写真=小嶋独観
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     伏見稲荷の背後にある稲荷山、その山中には数多くのインディーズ宗教が稲荷信仰の形式をとりながら点在しているのである。

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     赤鳥居が続く山中には所々に御塚と呼ばれる小祠がある。そこには大量のミニ鳥居が奉納され、聞いたこともない神号(神様の名前)が記されている。

    写真=小嶋独観
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     道教や仏教系の新興宗教も軒を並べていて混沌とした宗教モザイク地帯と化している。これは明治初期の神仏分離令によって多くの流行り神や民間信仰が分類不能になってしまった。それらの有象無象の宗教を伏見稲荷が一手に引き受けた、という事情があるのだ。

    珍寺大道場 ― 伏見稲荷

    小嶋独観

    ウェブサイト「珍寺大道場」道場主。神社仏閣ライター。日本やアジアのユニークな社寺、不思議な信仰、巨大な仏像等々を求めて精力的な取材を続けている。著書に『ヘンな神社&仏閣巡礼』(宝島社)、『珍寺大道場』(イーストプレス)、共著に『お寺に行こう!』(扶桑社)、『考える「珍スポット」知的ワンダーランドを巡る旅』(文芸社)。
    珍寺大道場 http://chindera.com/

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