神や悪魔は“情報生命体”だ! 「神魔狩りのツクヨミ」に封じられた神と悪魔と人間のフラクタル構造とは?/ムー特別インタビュー
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ムー民の皆様なら、ムー編集部の望月が、長年『真・女神転生』や『ペルソナ』シリーズなどで世界観設定やキャラクターデザインを手掛けてきたゲームクリエイター、金子一馬氏の最新作の公式番組にたびたびゲスト出演していることはご存じだろう。
なにしろ、ゲーム業界でも類を見ないほどに神話伝承や陰謀論、オカルトに精通した(しかも年季の入った生粋のムー民でもある)金子氏の待望の最新作『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』こそは、かつてないほどにムー的なキーワードに満ちた作品であり、そこで提示されるのは"この世界は何なのか?"という、まさに人類の根源的な問いなのだ。
本作の冒頭には銘句としてシェイクスピアが引用され、"この世界は舞台"だと示唆される。メタな話になるけれど、モニター越しにゲームをプレイするあなたはゲームの外側の存在である、とするなら……あなたもまた世界の外側から上位存在に観測されているのかもしれない。
実際に物語では、オオカミこと天地身一大神(あめつちまひとつのおおかみ)が登場し、あなた=プレイヤーに数多の神や悪魔など伝承存在を使役する力を授けてくれる。天地身一大神は記紀神話ではなく、『竹内文書』に記された宇宙開闢の根源神。古史古伝を投入してくるなんて垂涎の設定と興奮を禁じえないが、これは名前だけそれらしいものを当て込んだというものではなく、深く設定とも紐づいている。

ぜひゲームをプレイしてあなたの眼で見てほしいので詳細は避けるが、プレイヤーは天地身一大神と"アトモスフェリア界"で邂逅することになる。
それは1880年にアメリカの歯科医ジョン・ニューブローが天使に憑依されて自動筆記し、毎日15分、計50週間を費やして完成させた宇宙創成の啓示『オアスペ』に記された霊的世界のこと。『オアスペ』によれば、神代の時代、神々は宇宙船と思しきもので地球に飛来しザ・パンなる日本に降り立ったというが、『竹内文書』にもほぼ同様の記述がある。のみならず、両書の内容は驚くほど酷似している。たとえば最初に地球に関与したとみられる神は『竹内文書』では「ホドノ神」、『オアスペ』では「ホアドの神」。『竹内文書』では神々の時代に存在した神は25柱だが、『オアスペ』での地球担当神も25柱、など。
『KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ』は、奇しくも作中の最重要存在が両書を結びつける形であり、異伝とされる神話伝承が本作の世界観の根底に横たわっていることが窺える。
また『オアスペ』の記述に倣うのであれば天地身一大神はおそらく神界の上位存在と思われ、Kという画家の姿で顕れるのだが……この画家Kのモデルと思われるのが、神の啓示の自動筆記で『日月神示』を記した岡本天明なのだ。作中で画家Kはこの神の憑依で『大神神示』を書き上げたのちに失踪したという設定だ。天地身一大神を中心に、上位存在の憑依と啓示というモチーフが繰り返されていることが見て取れるが、これは「作中の登場人物↕天地身一大神」と「KAZUMA KANEKO’S ツクヨミ↕プレイヤーたるあなた」という構図に見立てることができるだろう。その証拠(?)に、画家Kの姿は金子氏とも酷似しているのである。
何を隠そう、本作のプロモーションで金子氏は一貫して画家Kの出で立ちで活動している。これは「ゲーム↕創造主(クリエイター)」の関係を「現実世界↕地球外の上位存在」として暗示しているのではないだろうか? ちなみに、ゲーム中の『大神神示』では、上位存在が2050年に人類を滅亡させることが予言されている。2050年といえば人類が肉体から解放されるムーンショット計画の年だが……。



(本作のムー民度 ★★★★★)
コロプラ
Nintendo Switch
発売中
https://tsukuyomi-game.com/jp/
(月刊ムー 2026年07月号)
藤川Q
ファミ通の怪人編集者。妖怪・オカルト担当という謎のポジションで、ムーにも協力。
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