「人工子宮」の実用化で少子化ディストピアが加速する悪夢! 選民社会が人類滅亡へつながる
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20代後半までは銀行員だった小原田弘美さん。交通事故に遭ってむち打ち症になり、どこへ行っても治らなかったのが、気功のビデオを見ただけで治ったという体験をしてから、この世ならぬ存在がキャッチできるようになった。その後、何人かの「師」について才能を開花させ、現在は山梨県甲州市でヒーリング、オーラやチャクラのリーディング、アニマルコミュニケーションを行っている。
「私の場合は、亡くなった方とキャッチボールのような会話をするわけではなくて、その方が中に入ってくるような感じです。それで、この方は辛いんだな、こうしてほしいんだな、と心の中で思うと、中に入ってきた方はあえて否定しない、みたいな」 亡くなった方が、小原田さんの口を借りてメッセージを伝えることも多々あるようだ。そんなときは、「勝手に口が動く」という。とはいえ、意識を乗っ取られるわけではない。小原田さんの言葉を借りれば、「ああ、こんなことをいっちゃって、もしも違っていたらどうするんだろう」とヤキモキする自分と、「なるほど、そういう事情だったのね」と、妙に納得する自分が同居しているそうだ。また、死者が小原田さんの目の前に現れるとは限らず、わかりやすい場所からメッセージを送ってくることもあるという。 たとえば、こんな事例があった。 「なんだか悪いことばかりがつづくので、と若夫婦が相談にいらしたことがあります。そのときはご自宅の映像が浮かんで、ご先祖様らしき人が2階の床をドン、ドン、ドンと叩いているのが見えました」 そういう映像を見せられたとき、小原田さんには瞬時に事情がわかってしまう。 「ああ、仏壇の上に寝てほしくないんだな、とわかりました」
そのご夫婦は、2世帯住宅で暮らしていて、2階部分が住居だった。 「お子さんが寝ている場所の下に何がありますか、とお聞きしたら、仏壇があります、と。仏壇の上で寝ないでほしい、ベッドを少しずらしてほしい、と仰っていますよ、とお伝えしたら、ご先祖様は床を叩くのをやめました」 亡くなった人のメッセージを小原田さんがキャッチして相談者に伝える。それが合っていれば、故人からなんらかの合図が送られてくる。小原田さんは、そんなふうに死者と生者の橋渡しをする。 事例をもうひとつ教えていただいた。 「お父さんの遺品を片づける・片づけないでご相談にこられた方がいました。よくないことがつづいているのも気がかりだったようです」 小原田さんが相談者に意識を向けると、大工道具のような物と剥製のある部屋が見えてきて、その剥製が悪い意味で気になった。故人はこれを片づけてほしいんだな、とわかった。 ところが、「剥製がありますよね?」と尋ねると、相談者は「ない」と即答した。父親が使っていた大工道具はあるけれど、それ以外の不要な物は処分した、とのことだった。 「でも、たぶんお父様だと思いますが、剥製を始末したほうがいいといってますよ、大工道具も片づけていいそうです、とお話ししました」 相談者は首をひねりながら帰宅したが、間を置かず連絡が入った。 「ありました、と。ごちゃごちゃと物が置いてある奥に、鷲か何かの剥製があったそうです。その中にいろんなものが入ってしまったために、よくないことが起こったんでしょうね」
形ある物に何かが宿るという例は、けっこうあるようだ。これについては、小原田さん自身が少し怖い思いをしている。 「能力が表れはじめた29歳か30歳のころ、はじめて金縛りにあいました。これが金縛りか、と思ったとき、目の前に赤い毛氈とお雛様とお内裏様がバーンと出てきて、こんな顔をして(吊り目の仕草)、グルグル回っているんですよ。あ、お雛様を出さないから怒ってるんだな、出さなくちゃいけないけれど、それは私の仕事じゃなくて、うちの母の仕事だな、そう思ったら、ふっと金縛りが解けました。
「私が体験したことをさっそく母に伝えたら、しぶしぶ出してくれました。わが家のお雛様は7段飾りだから面倒くさくて、何年もしまいっぱなしになっていたんです。母がいうには、出したときの冷気というか、すごくゾクゾクしたそうです。お雛様の目が吊り上がっているのが母にも感じられて。でも、飾り終えるころには目がスーッと穏やかになったと話していました。その日は、仕事帰りにデパ地下でちょっと豪華なものを買って、妹も呼んで、女3人で遅い雛祭りをしました」 出してもらえない寂しさや悲しさが人形にこもったのだろう、と小原田さんはいう。 これまで遭遇した死者のなかで、最も印象に残っているのは? 「気功をはじめてすぐのころ、家にあった母の数珠が、何度も何度もパーン! と切れることがあったんです。何度か目のときに、いったいなぜ、と思いながら珠を拾い集めていたら、視界の端のほうに白い着物というか、裾が広がった羽織りというか、そんな感じの物をかぶってススス……と歩く女性の姿が見えて、衣擦れの音が聞こえました」 その数珠を直してほしい、というメッセージが伝わってきたという。
「ちゃんと直さなきゃ、と思ったので、それまでお願いしていた仏具店ではなく、私が知っているなかでいちばん高級そうな百貨店の仏具コーナーへ持ち込んだら、それからは切れなくなりました」 小原田さんが見たのは、おそらく被衣(かつぎ)だろう。女性が外出するとき頭にかぶる衣装で、主に平安時代から鎌倉時代にかけて用いられた。 「お顔は見えませんでしたが、明らかに高貴な女性で、全身から光を発していました。おそらく、よからぬ波動が家の中にあって、守りたいけれど守りきれていないから数珠を直してほしい、ということだったのだと思います」
現在、小原田さんは、たっぷり時間を取ってリーディングやヒーリングを行うほか、毎月第1日曜日にJR塩山駅のそばで開催される「えんざん朝市」に出店し、15分1000円の「プチ・リーディング」を提供している(大変お得だ!!)。そこへやってくるお客様のかたわらに、温かい気配があるのを頻繁に感じるそうだ。 「連れてきましたから言ってやってください、力を貸したいので上から降りてきて今ここにいます、みたいな温かいものを感じて、メッセージがガンガン入ってきます。ご先祖様というか、守護霊様というか、いらしたお客様にかなり近い方でしょうね。私が受け取ったメッセージを伝えると、お客様はほぼ泣きます。なんでこんなに涙が出るんだろう、って。それはたぶん、降りてきた方が一生懸命エネルギーを送っているからだと思うし、私も一生懸命に話しているので、その場に癒しのエネルギーが流れるからだと思います。ご本人は大した悩みをお持ちではないし、1000円だからちょっとやってみようかな、という方が多いんですけれど(笑)」 小原田さんは一時、死者のメッセージが聞けるのだからイタコになろうかと思ったそうだ。しかし、「亡くなった方よりも生きている方を助けたい」と思い直して、現在に至る。確かに、小原田さんのサポートに助けられている人たちが大勢いるようだが、それは同時に、死者が望むことでもあるはずだ。
文月ゆう
ムー的ライター。とくにスピリチュアリズム方面が好物。物心つくかつかないかという年齢のころから「死」への恐怖があり、それを克服しようとあれこれ調べているうちにオカルトの沼にはまって現在に至る。
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