幽霊は映像に映るだけじゃない、現場に出ているんだ! 「恐ろし夜会」VOL.2で明かされたテレビ番組にまつわる霊事情
テレビ局を舞台に、テレビ業界にまつわる怪談を語り合う……。FCC(フジクリエイティブコーポレーション)主催の「恐ろし夜会」Vol.2で、電波には乗せられない、霊的にも人間的にも恐ろしい話が公開された。
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元KGBの超大物に対して行われた極秘インタビュー記録が存在することを掴んだ英国人UFO研究家。かつてソ連が極秘裏に行っていた超常現象研究、その知られざる実態とは――!?
ロシアUFO協会がKGBの対UFO活動に関する極秘書類を入手し、発表したのは1991年だ。その書類には手書きのメモや証言記録、情報提供者のデータ、目撃者によるUFOのスケッチなどが含まれており、ロシア国家安全保障委員会の副委員長を務めていたニコライ・アレクセイビッチ・シャムという超大物の署名が入った手紙もあった。
2007年、ロシア最大級のテレビ局NTVのディレクター、アレクセイ・エゴロフによるインタビューを受けたイギリス人UFOリサーチャー、フィリップ・マントル。その際、対話の中でかつてエゴロフがシャムにもインタビューを行っていたという事実を知る。内容の一端を知らされ、公表せずにはいられなくなったマントルは、NTVの許可を得てシャムのインタビューを文字化した。そこで判明したのは、シャムはロシアUFO協会が入手した書類の制作経緯とその秘匿性、重要性、そして自分が果たした役割ついてかなり詳しく語っていたという事実だった。
もちろんすべてが明かされていたわけではない。しかし、たとえ相手がロシア国内の主流派マスコミとは言え、元KGBの関係者がUFO現象について語るインタビューは存在するだけでも驚きだし、その内容が明かされるチャンスはほとんどないと考えていいはずだ。生々しい言葉で語られるロシアのUFOリサーチ・プログラムの歴史は、一般人が想像するよりはるかに長いようだ。
しばらく前からさまざまなジャンルで頻繁に使われている“おそロシア”という言い回し。こうしたトレンドはユーフォロジーの世界も例外ではない。シャムへのインタビューが行われてからすでに相当な年数が経っているが、内容の真贋については、フィリップ・マントルのUFOリサーチャーとしての格を信じるしかない。というのも、西側の人間にとっては未知の領域の話であるため、比較対象となる情報さえないからだ。ただしマントルはエゴロフの身辺調査まで行い、実際にNTV所属のディレクターであることを確認する念の入れようだった。
ニコライ・アレクセイビッチ・シャムは1940年生まれで、1966~91年までKGBに所属した。1974年からはKGBの中央管理部門に配属されている。あらゆる種類の情報が集められ、スクリーニングされる部署だ。1986年にはチェルノブイリ事故調査委員会のメンバーとなったが、この時すでに、主として最先端科学技術に特化した活動に従事するKGB第6地区副長官に就任している。1992年に健康上の理由で退官し、1999年にグリーンマスターという会社を立ち上げた。以来、ロシア国内では著名な超常現象研究家として知られている。
そのシャムが、ロシア国内で起きた怪現象の詳細が記された127ページの報告書について語ったのが、このインタビューという位置づけになる。特に目立つ証言を上げておきたい。
「説明がつかない現象の研究を行う部署が、ソ連共産党の中央委員会とソ連政府共同の運営という形で存在していた。KGBや国防省、内務省、そして国境警備隊といった機関がそれぞれ情報をまとめ、報告する体制が整っていた」
もちろん、シャムが真実を語っているという大前提があってのことだが、この一言だけを取り上げても、ソ連が国家レベルの超常現象研究に取り組んでいたことが容易に想像できる。超能力研究でも世界をリードし、60年代からリモートビューイング関連プロジェクトを立ち上げていたソ連ならではの体制ということになるだろう。前述の通り、報告書には画像を含めた数多くのUFO目撃証言が網羅されており、知る人ぞ知る事件の追跡調査文書なども掲載されている。
ここで明かされた報告書の内容をたどっていけば、たとえばディアトロフ峠事件のような、ロシア史に残るミステリーを解き明かすための突破口も見つかるかもしれない。
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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