コティングリー妖精写真に宿る「不安」の記憶/昭和こどもオカルト回顧録
昭和の怪しげなあれこれを、“懐かしがり屋”ライターの初見健一が回想する。今回のお題は心霊写真……の前に、世界を騒がせた「妖精写真」について回想する。いまでいうフェイク、捏造された不思議写真は、妙な不安
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篠田航一 著
ドイルの知られざる一面からホームズの魅力に迫る
いわずと知れた、世界で最も有名な名探偵であるシャーロック・ホームズ(何しろ同シリーズは「聖書の次に世界で読まれている本」であるらしい)。その知名度に比べれば、その作者であるアーサー・コナン・ドイルのほうは、一歩劣るやも知れぬ(ちなみに某少年名探偵の通称の由来がエドガー・アラン・ポオと、コナン・ドイルなのは衆知の事実)。
とはいえ、あのような合理主義と論理の権化ともいうべき、冷徹な名探偵の産みの親なのであるから、ドイル本人も、さぞかし合理主義の塊のような人物なのだろうと想像されるかもしれないが、さにあらず。
実際のコナン・ドイルは、19世紀を代表する心霊主義者であり、あのフリーメーソンにも加入していた、オカルティストであったのだ。のみならず、あの手塚治虫にも影響を与えたSF作品『失われた世界』なども手がけた、SF小説界の先駆者としての顔も持っていた。
本書は、そんなドイルの知られざる一面を丹念に追い、シャーロック・ホームズの新たな魅力に迫る評伝である。
著者の篠田航一氏は、毎日新聞記者で、2025年4月より同社外信部長。かつて本欄でも氏の『ヒトラーとUFO』 (平凡社新書)をご紹介した。
筋金入りのシャーロッキアンはいうに及ばず、著者の想定する、本書を「入り口」として活用してほしい初心者、さらには19世紀のオカルト・シーンに少しでも興味のある人にとっても、好個の一冊である。

(月刊ムー 2026年02月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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