噂の発生から定着、流動までを振り返る論考集「よみがえる『学校の怪談』」

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    怪談・オカルトが盛り上がる今、あの大ブームジャンルにも復活の兆しが……?

    怪談のトップ研究者たちが集結!

     怖い話の大定番「学校の怪談」。大ブームとなった90年代に子供時代を経験したアラフォー世代は、小学校の図書館で「学校の怪談」本を競って借りた記憶があるのでは? 本やマンガのみならず、テレビや映画など多メディアで大展開された「学校の怪談」は、その後いちジャンルとしてすっかり定着し、現在まで脈々と継承されています。

     「ムー」の連載でもおなじみ、オカルト研究家・吉田悠軌の編著『よみがえる「学校の怪談」』は、30年前の大ブームから現在までの「学校の怪談」文化にまつわる考察をまとめた論考集。寄稿者、対談者には、怪談文化研究の第一人者である一柳廣孝、『ネット怪談の民俗学』スマッシュヒットも記憶に新しい廣田龍平、あの「地獄先生ぬ〜べ〜」の作者である真倉翔、岡野剛など、このジャンルのトップ研究者&クリエイターが名を連ねています。

     そもそも学校の怪談とは何を指すのか? 学校の怪談ブームには、雑誌の読者投稿文化が大きな影響力を持っていた? ホラー小説において学校の怪談はどう描かれてきたのか? ……といった興味深い内容がまとめられた、怪談ファンはぜひ目を通したい一冊。

    『よみがえる「学校の怪談」』
    吉田悠軌編著、税込1,540円、集英社

    *吉田悠軌『教養としての名作怪談』も必読!

    webムー編集部

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